日本中の生産者さんから、春の訪れの報告が続々と集まっています!
春が旬の食べものには、旬が一瞬で過ぎ去ってしまうものが多くあります。なぜなら、「出たての芽」「若くて柔らかな葉」「花の咲く直前」など、生物の成長過程の一瞬を切り取って食用にするものは、あっという間に食べごろが過ぎてしまうからです。
そんな食材たちですから、やはり一般の流通にはむかず、都会のスーパーで新鮮な生のものを手に入れる機会はあまり無いんですよね。
生産者さんから直送のポケマルには、春だけ、今だけ、この時だけ、の食べものたちが集まっています。
「え、もう終わったの!?」……時にはそんな風に思うこともあるかもしれませんが、これが本当の旬です。続々とはじまり、続々と終わっていく様子を眺めながら、四季の美しさを感じてください〜。
春のお野菜・山菜
◎筍
春の訪れを告げる野菜といえば筍ですよね!コリコリとした食感がたまりません。そんな筍ですが、成長速度がものすごく早く、その名前「筍」は一旬(10日間)で、「竹」までに生長してしまうからだそうです。つまり食べられる期間も一瞬。目が離せません。
◎山菜
ふきのとうや甘草など、山菜とは食べられる野草の総称を言います。そのほろ苦さと特長的なアクの強さはクセになります。また数ある山菜ですが、陽気や地方によって収穫時期は変わってくるようです。
◎ふき
日本原産の野菜。地中に茎を伸ばすふきですが、食べられているのはその地下茎と葉の接続部分(柄)です。すでにお気付きの方もいるとは思いますが、地下茎から出てくる花のツボミがあの「フキノトウ」になります。
◎ワラビ
ワラビ餅としてワラビを食べたことがある人は多いのではないでしょうか。実はワラビ餅に使われているのは根に多く含まれているデンプンを粉状にしたものなんです。そして、山菜として食べられているのは若芽の部分です。全国で採れるため地方によっては時期に開きがでますが、まさに自然を楽しめる食材です。
◎アスパラガス
年中輸入物が出回るアスパラガスですが、旬の時期は柔らかく歯ごたえがあり、甘味も強い国産物が登場します。天ぷらや炒め物、料理の見栄えにも明るさをプラスしてくれる野菜です。
◎アレッタ
ケールとブロッコリーの掛け合わせ。茎も葉もツボミも全て食べられて苦味も少ない万能野菜です。栄養価も高いそうですよ。
◎春菊
一般的な菊の花は秋に咲くのに対し、春に花が咲くということから「春菊」と呼ばれるようになりました。いくつかの品種があり、地方によってはその特色も変わってくるそうです。
◎ケール
アブラナ科の葉野菜。キャベツのお仲間で、簡単にいうなら丸くならないキャベツです。青汁の材料としても有名です。
◎葉玉ねぎ
葉玉ねぎというのはそういう品種があるのではなく、玉ねぎの玉がふくらむ前に葉をつけたまま収穫したものをいいます。玉ねぎとなる部分はもちろん、葉は肉厚で甘く、柔らかさがあります。ねぎとはまた違った風味が味わえると思います。
◎新玉ねぎ
通常玉ねぎは日持ちをよくするために1ヶ月ほど風にあてて乾燥させるのですが、新玉ねぎは収穫後すぐに出荷するために、実の水分が多くやわらかいのが特長です。そのため辛さを感じにくく、甘味が強いので生食にもおすすめです。
◎葉ニンニク
葉ニンニクとは、若い葉の部分を食べるためにニンニクの成長途中に収穫したものです。日本ではまだ馴染みがなく、中国では麻婆豆腐などを作る際には欠かせない野菜です。普通のニンニクに比べ香りがおだやかで甘味もあります。
◎パクチー
パクチーはほぼ通年出回ってるいるため、季節を感じにくいかもしれません。しかし、実は夏と冬に採れにくくなり、環境の変化にも弱い軟弱野菜なんです。味・香り共に主張の激しい野菜ですが、後味は極めてサッパリしておりクセになる方も多いようです。
◎クレソン
よくステーキやハンバーグに添えられているクレソン。年間を通して出回っていますが、天然のものは初夏をすぎると固くなってしまうので、柔らかく色も鮮やかないまの時期が旬です。クレソンをメインにした鍋もおすすめですよ。
◎のらぼう菜
のらぼう菜は江戸時代初期には既に栽培されていたらしく、現在では主に東京都西部から埼玉県飯能市周辺で栽培されているアブラナ科の野菜です。菜花によく似ていますが、苦みやエグみが少なく甘みもあるため食べやすいです。
◎菜花
春の訪れを知らせてくれる野菜。菜花(なばな)は「菜の花」や「花菜(はなな)」とも呼ばれるアブラナ科の野菜で、若くてやわらかい花茎や葉、つぼみを食用にします。独特のほろ苦さがありますが、茹でることで甘味が増し、お浸しや和え物にはぴったりです。
◎カブの菜花
春の七草にも数えられるカブですが、芽が出てきてしまい観賞用、なんて思ってませんか?それ、食べれますよ。「菜花」です。ほろ苦さがあり炒め物にぴったりです。
◎小松菜の菜花
小松菜は葉も茎も食べることができるので通常「菜花」としては市場に出回りません。クセがなく甘いです。
◎白菜の菜花
冬の野菜と言えば白菜。しかし春になると黄色い花を咲かせ「菜花」になります。実は白菜の菜花が一番美味しいとされているようですよ。。。
春のキノコ
◎シイタケ
年間を通してお店に並んでいるキノコ類ですが、旬の時期もあるんです。主に秋に旬を迎えるものが多いですが、シイタケの旬は春と秋の2回。冬を乗り越えたシイタケは肉厚でプリプリ、香りも良く、焼いても煮ても美味しいです。特に、野生の生育状態に近い状態で育てる原木栽培では、旬の旨味を強く感じることができると思いますよ。
春の海のもの
◎ボタンエビ
ボタンエビは年中食べることができますが、産卵時期の前が旬とされるので、冬から春にかけての今がおすすめです。蒸し焼きやお味噌汁にはもちろん、何と言ってもプリプリでネットリとした甘味を感じられる生食がおすすめです。
◎甘エビ
甘えびは海水温度の下がる時期が美味しいとされています。しかし北海道のオホーツク海では、温度が低過ぎて、旬の時期がズレ込み9月〜2月、3月〜5月といわれています。また甘エビは最初は全てオスであり、成長過程でメスへと性転換します。この性転換前のオスが一番美味しいそうですよ。
◎牡蠣
冬の食材「牡蠣」ですが、産卵を控えた今が美味しさのピークなんです。冬のものに比べてグッと肉厚になり、旨味も凝縮されています。そう、春牡蠣の美味しさは期間限定なんです。お早めにどうぞ。
◎糸わかめ
わかめの葉や茎を専用の道具で糸状に細くしたものです。ムラなく乾燥させるため手作業で裏表を乾燥させますが、葉が折れないよう反すには長年の経験が必要になるそうです。一度も熱湯や真水に浸さないことで、磯の香りや海の栄養素がそのまま凝縮されています。
◎生わかめ
3月から5月にかけて旬の生わかめ。塩蔵わかめや乾燥わかめは一年中食べることができますが生わかめは数ヶ月の短い期間だけ。磯の香りをダイレクトに味わうことができる生わかめはシンプルにいただくのがおすすめです。
◎生マツモ
形が松葉に似ていることからその名がついた「マツモ」。熱湯にくぐらせることで鮮やかな緑色に変化し、磯の香りとぬめりが現れ、ショキショキトロッとした歯ごたえが楽しめます。
春の果物
◎いちご
クリスマス向けに12月から収穫がはじまる冬のイチゴは、3月になって気温が上がってくると「成長の旬」を迎えます。どんどん実をつけていくので、お値段も少しお得になることも。。
◎甘夏
春〜初夏が旬の甘夏。皮は分厚く、皮ごとマーマレードやジャムにするのもおすすめです。夏みかんよりは酸味が弱く、ほのかな苦味とすっきりとした甘味から春の到来を感じさせてくれます。
◎春峰
清見と水晶文旦を交配してできた柑橘。柑橘の中では初めてとなる、民間での意図的な種間交雑の品種です。清見オレンジのようなコクと、水晶文旦のもつ爽やかな香り、そして八朔のようなサッパリ感を楽しめます。
◎ブラッドオレンジ
果肉が真っ赤なことから英語で血の意味の名がつけられたブラッドオレンジ。原産地はイタリアで、日本では高級品とされ、主にジュースの原料となっています。品種は2種類あり、赤みが強く濃厚な甘さのモロ種と、赤とオレンジがまだらで程よい酸味のあるタロッコ種です。
◎南津海(なつみ)
山口県生まれの「南津海」は、一般的なみかんと同じように冬に色付きますが、その状態では酸味が強いです。しかし糖度が高くなる素質があることから、翌年の春になると甘みが増し、大変おいしくいただけます。作られている量も少ないことから、高級果実として扱われています。
◎セミノール
アメリカ生まれのセミノールは、みかん類とグレープフフルーツ類の掛け合わせである「タンゼロ類」に属します。比較的やわらかく、はっきりとしたオレンジ色の皮が特長で、特に果汁が多く、香りも爽やかです。
◎黄金柑
まるでレモンのように明るい黄色をした黄金柑。しかし決してすっぱくはなく、爽やかな香りと甘味、豊富な果汁を楽しめます。カボスのような大きさなのでパクパク食べれてしまいます。食べ過ぎに注意ですね。
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(文=ポケマル編集部)