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鴨志田純

東京都三鷹市

鴨志田純 | 鴨志田農園

ナス ミニトマト 玉ねぎ にんにく じゃがいも

はじめまして。鴨志田純(かもしだじゅん)です。生まれも育ちも、東京都三鷹市です。鴨志田農園の6代目として、三鷹の地に根ざした野菜栽培を行っております。 13歳のとき、青少年赤十字派遣事業でラオスを訪れ、物質的な豊かさが当たり前ではない発展途上国の現状に直面し、ボランティア活動を行うようになりました。大学卒業後、約2年間、地球一周(Peace Boat)、自転車日本縦断、ヒッチハイク、バックパッカー、四国遍路等の旅で、47都道府県と30カ国を訪問しました。これらの旅を通じて生身で感じた社会問題を、日常の生活の中で、どうやって解決するかを考えていたときに、塩見直紀さんの著書「半農半X」に感化され、「半農半教育」を名乗り始めました。 【亡き父が守ってきた土で】 2014年6月7日。63歳の父が、くも膜下出血により突然亡くなりました。放心状態になりながらも、我に返り、始めに行ったことは、野菜苗への水やりでした。今だからこそ、祖母の葬儀の日、なぜ父が水をやりに行ったのか、よくわかります。水を与えないとビニールハウスの中で、苗が干上がってしまいます。苗を枯らしたら、祖母に「死ね」と言っているのと同じです。もっと悲しくなるのです。 このときから、自身の農家としてのキャリアが始まりました。  小学生時代、畑が自分にとっての遊び場であった。友達がいないのではなく、友達と遊ぶよりも畑でみることができる虫や日々成長する野菜、見慣れない機械の数々に魅了されていました。小型ショベルカーで畑の真ん中に落とし穴を掘ったり、畑に実っているキュウリやトマトを父に黙って、勝手に食べて怒られたことも、懐かしい思い出です。  そんな思い出が詰まった畑を維持しよう決意した私ではあるが、父から正確な野菜の栽培方法を教わることはありませんでした。今にして思えば、生きているうちに野菜の栽培方法について教わっていればよかったと、40冊以上に及ぶ農業書籍を読み漁った日々で、思う次第です。 早いもので、亡くなってから3年が過ぎました。 「半農半教育は、順調です」 「家族はしっかりと支えています、安心してください」 「親父が守ってきた土で、野菜の美味しさは引き継いでいます」 「今、この畑をみて、何か助言はないですか」 父への言葉を、墓前に投げかけても、言葉がかえってくるわけでもない。それでも、父が残した土が、野菜たちに語りかけ、野菜たちの成長という成果で、何かを、確かな形で伝えようとしていると、今は思えます。  「また報告にきます、採れたての野菜を持って」 【良質な水づくりで野菜を美味しく】 野菜の80%以上は、水分です。そのため、何を畑に入れるかにより、野菜内の水質が変わってきます。良質な水を畑でつくること。それが良質な野菜の生産につながります。 そのためには、どうすればいいと思いますか? 鴨志田農園では、それを実現する為に自家製完熟堆肥を畑に使用しています。 堆肥は、主として、有機物を微生物によって高温で、発酵、分解、熟成させてた肥料のことです。 鴨志田農園の堆肥づくりでは、最低1カ月、60度以上の温度を維持し、病原菌と雑草の種子を死滅させたものを畑に使用しています。 堆肥のことにつきましては「Akimama」さんに取材していただきましたので、よろしければこちらをご覧ください。 http://www.a-kimama.com/culture/2017/02/65721/ 【ネパール国民3000万人の食を支えられるように】 座右の銘はThink global, Act localです。 どういう野菜をつくるかは、どういう社会をつくるかだと思っております。 現在、紆余曲折ありまして、ネパールで農業支援をしております。農業支援では、主に生ごみの堆肥化と生態系堆肥の指導を、現地NGOマヤ・ネットワーク・ネパールさんと共同でカブレ群ジャムネ村を中心に行っております。 まずは、ネパールでの取り組みをしっかりと2027年までに完遂します。その後は、環境問題解決のために、農業支援を中心とした諸外国での取り組みに参画していく予定です。
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