こんにちは、編集部インターンのカネザワです。
年が明けしばらくたちました。生活のペースももとに戻り、今年もあと11ヶ月がんばるぞと意気込んでいる方には申し訳ないのですが、ちょっと思い出していただきたい。
みなさまは年末年始、何をして過ごしていましたか?
実家に帰省し、お年玉を貰いorあげ、正月番組を眺めていませんでしたか? もちろん、年末年始の間も働かれていた方はいらっしゃったと思いますが、普段とは違う時間の流れを感じませんでしたか?
そう、年末年始とは1年の中で最も時間の流れがゆっくりになる期間。多くの方が仕事や学校などの現実を忘れることのできる非現実な時間。
そこでふと思ったんです。僕たちがノホホンとしている年末年始、「食材たち」は一体何をして過ごしているのか。
人間と同じようにだらけているのか、凧上げてコマを回しているのか。それとも人間がいないのをいいことにに暴れ回っているのか……。気になりませんか……? 僕はすごく気になります。
その実態を知っているのは、生産者さん! 生産者さんなら、きっと食材たちの年末年始の様子も知っているはず!
今回は、生産者さんに教えてもらった食材たちの年末年始の様子を、僕カネザワがイラストでお伝えします。

食材たちがあんなことやこんなことを……
「寒い、とにかく寒い、無理」~野菜編~
この時期は鍋の具材として大活躍の野菜たち。僕たちの前ではグツグツと煮えわたる鍋の中で踊っている彼らですが、年末年始は何をしていたのでしょうか?
野菜セットが大人気、長野県の五味さんに聞いてみました。
ー カネザワの想像 ー
まずは僕の想像から。きっとこんな感じだろうとおもう。

ー 五味さんが教えてくれた現実 ー

私たちが家でぬくぬくしているとき、野菜たちは寒さに耐えながら成長しているんですね……。
*現在、五味さんは収穫量が少ないため一時的に新規受付をストップしています。畑の状況が整い次第、順次出品されるとのことです。
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「シーズン中は躍る暇もないよ!」~いちご編~
体調を崩さないためにも、ビタミンは大事! 冬の果物も美味しいですよね。冬の果物と言えばいちご。お答え頂いたのは静岡県の川島さんです。
ー カネザワの想像 ー

ー 川島さんが教えてくれた現実 ー

勝手にイチゴが踊り狂ってる姿を想像した自分を許してください。冬季がシーズンのイチゴに年末年始のお休みなんてないんですね……。ましてや生産者さんにも。
まだまだ続くイチゴシーズン、噛みしめていただきたいと思いました。
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「天然の冷蔵庫でおやすみなさい」~みかん編~
続いて、冬の果物代表その2。温州みかんです。和歌山県の松坂さんに聞いてみました!
ー カネザワの想像 ー

ー 松坂さんが教えてくれた現実 ー

みかんは収穫したてが最もおいしいんだとばかり思っていました。農家さんはみかんの味の変化を計算して出荷しているんですねえ。
みかんさん、皮は断捨離しちゃだめですよ?
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「子孫繁栄!休んでいる暇など無い!」~タラ編~
海の中の出来事って、普通に生活していたらわからないことだらけですよね。ましてや年末年始に魚介たちが何をしているかなんて……。
秋田県の山本さんは、真鱈の年末年始について教えてくれました!
ー カネザワの想像 ー

ー 山本さんが教えてくれた現実 ー

鱈たちが子孫繁栄のため、お腹を膨らませながら苦労して沿岸に集まってくる、身も白子も鱈子も、命の重みを感じます。
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「冷たい海水温、住みよい」~牡蠣編~
続いて、冬の海の旬の代表格。牡蠣です! 三重県の中村さんが教えてくれました。
ー カネザワの想像 ー

ー 中村さんが教えてくれた現実 ー

成長が海水温の変化に影響される牡蠣。年末年始は漁師さんも目が離せない時期なのですね。
ここ数年は、海水温が高いままの日が年々増えているそうで、中村さんは牡蠣の成長が遅くなっていくことを心配していました。自然を相手にする厳しさは、家にいるだけではわからないことだらけです。
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「フリーランスは辛いよ」~イノシシ編~
ジビエ肉、最近その美味しさに気付いた方、多いのではないでしょうか。でも、狩猟鳥獣たちがどのような年末年始を過ごしているかか想像できる人は少ないのではないでしょうか?
おいしいイノシシ肉を届けてくれる、静岡県の錦織さんに聞いてみました!
ー カネザワの想像 ー

ー 錦織さんが教えてくれた現実 ー

田畑を荒らすため「害獣」と言われているイノシシですが、彼らも冬を越すために一生懸命生きているんですね……。そのハングリーな精神を私も見習いたいです。
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食材たちに年末年始などない
人間がノホホンとしている年末年始の間にも、食材たちは成長し、ときには雪などにも耐え、必死になって生きていました。
そんな彼らには、そもそも年末年始なんてなかったんです。年が明けようが明けまいが、毎日を生きていることに変わりは無いのですから。
これから旬を迎える食材たちは、いずれ私たちの胃に入るかもしれません。
──感謝。
食材たちに感謝することをわすれてはいけないんだ。そしてお気づきでしょうか。そう、生産者さんにも感謝しなければ。自然を相手にしている分、計画的な年末年始などないのだから……。
私たちが年末年始を有意義に過ごせたのは、食材たちと生産者さんのおかげ!! ありがとうございます。そして、改めて今年も、これからも宜しくお願い致します。
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文=金澤善空