隠れた名品、注目の生産者は?スタッフ座談会で2年目を展望

記憶に残る「あの出品」ーー。ポケマルのリリース1周年を記念して、4人のスタッフが熱〜く語り合った座談会。みなさん、スタッフお気入りの食材はもうチェックしていただけましたか?

自身もユーザーであり、生産者さんの大ファンでもあるスタッフたち。熱い気持ちがぶつかり合い、議論はヒートアップしていくばかり・・・今回は、1本には収まりきらなかった【後編】の様子をお届けします!

<前編はこちら:「記憶に残る「あの出品」。ポケマルスタッフ座談会で1周年を振り返る」>


後編の【お題】は・・・
④スタッフだからこそ知っている、掘り出し生産者/商品は?
⑤今年注目している「New生産者」は?
⑥今年、ポケマルをどんなサービスに成長させたい?


いつも利用してくださっている人にとっては、スタッフならではの視点に触れることで、”こんな楽しみ方もあるのか”と新鮮な気持ちになってもらえるかもしれません!そして、”興味はあるけど何を選べばいいか・・・”と悩んでいる人は、スタッフおすすめの生産者さんや食材からトライしてみるのもおすすめです!


参加者は、すでにお馴染み(?)のこの4人!


では、後編のスタートです!


”スタッフだからこそ”知っている⁉︎隠れたあの人、あの食材

お題は、「スタッフだからこそ知っている、掘り出し生産者/商品」。

残念ながら決して”売れ行き好調”まではいかないけれど、スタッフが直接会いに行ったり、実際に食べてみて「これはいい!」とうなった生産者さんと商品。スタッフによる”熟練”の目と舌で、ズバッと選んでもらいました!


中川 私は間違いなく、赤石敦さん(青森県)。この人、ほんとに、「いい意味でヘンタイ」なんです。


本間 え、なにもの?

中川 私、いちおう青森でお会いしたんですが、未だに謎だらけなんです…。だって、赤石さん自ら「うちの畑には”変なもの”しかありません」って言うんですよ(笑)

本間 (すかさず赤石さんのコミュニティ投稿をチェックしながら・・・)えっ、たくさん投稿してくれてるし、商品説明もすごいおもしろいじゃん!

赤石さんの投稿(手のひらサイズのメロン「ころたん」)


中川 そうなんですよ!これを知らない人はほんと、人生損してますよ。例えば、この「ササゲ」っていうお豆。昔からひっそりつくられてきた在来種なんだけど、出品タイトルが「名前はもうない…」。栽培する人がいなくなって、今はもう固有の名前がなくなっちゃったんだって。しかも、お父さんがめちゃくちゃフレンドリーで、バリバリのネイティブ津軽弁で話しながら誰とでもすぐに仲良くなるみたいで!

本間 単品もいいけど、その”変なもの”が詰まった”へんたいセット”もほしいなあ。ぜひ出品してほしい!

赤石さんは早速用意してくれ、本間は購入。名前は”へんたいセット”ではなく”福箱セット”に


中川 赤石さんの珍しい野菜は、”細かすぎて伝わらないモノマネ”みたいな感じ。ほんとにおすすめですよ!


本間 俺はこの人!男が惚れる男、イノシシやシカを獲る猟師の石黒木太郎(もくたろう)さん(富山県)。


本間 「害獣の問題を解決するためにジビエを広めたい」。その真っ直ぐな意志に惚れたね。2014年に23歳で狩猟免許を取って、そのあとクラウドファンディングで資金を募って県内初のジビエ専門の食肉処理場をDIYでつくったんだよ⁉︎

(勢いが止まらない本間・・・)

本間 彼(太郎)は4人兄弟の3男なんだけど、長男が太郎、次男が太郎っていうんだ。さて、ここでクイズ!4男の名前は?

(挙がったのは・・・)「枝太郎!」「草太郎!」「種太郎!」

本間 答えは、太郎!その4兄弟のネーミングにも惚れたよね(笑)。そんな彼のおすすめが、ひき肉を使った餃子!オフィスでもパーティーしたよね。ひき肉はハンバーグやコロッケにも使えるから、「ジビエは初めて」って人にもおすすめ!

<餃子パーティーの様子は、【ワイルド餃子vs健康野菜の餃子】あなたの夏バテを吹きとばすのはドッチ?をご覧ください!>


中川 片桐さんが選んだ峯村明宏さん(和歌山県)は、人気農家さんの1人だけど?

片桐 僕が目をつけたのは、みかんやブルーベリーなどのジャム、みかんマスタードやバジルソースです!みなさん、「ゆらみかん」がとてもおいしいのはよく知ってるはずだけど、加工品もおいしいこと、実は知らないんじゃないですか?ぜひ試してください!


布井 鈴木俊将さん(山形県)の生きくらげも、隠れた名品だと思う!

全員 (俺も私も)買った!

布井 とにかく大きくて、食感もぷりっぷりしていて。一番美味しかったのは佃煮!生はちょっと・・・っていう人には、乾燥した干しきくらげもあるから便利ですよ。


生きくらげの大きさはこんな感じ(モデルは鈴木さん)


「一番おいしかった」という佃煮(ユーザー ぬのいの投稿より)


中川 ある日、”白米に合うおかず”として冷蔵庫から佃煮がささっと出てきたら、男は惚れちゃうんじゃない?笑

(男性2人は不意を突かれた様子で、しばし沈黙・・・)

片桐 (本間に目で合図を送られ・・・)・・・まあ・・・惚れますね!(笑)

布井 きくらげ自体はなじみのある食材だけど、”生”で流通してることがそもそも珍しいし、同じきくらげでも「こんなに違うんだあ」っていう発見があった!


今年、要注目のNewヒーローは・・・


続いては、「今年注目しているNew生産者」です!最近新たに登録してくれたり、もうまもなく出品してくれるかも!・・・という生産者さんを、スタッフが”こっそり”お伝えしちゃいます。


片桐 僕は、やさしい人柄が滲み出るような写真にぐっと惹かれました!長尾伸二さん(福井県)です。高校の同級生である奥様と笑顔で写っている写真、いいですよね〜。九州北部豪雨の復興支援企画で、お米を出品してくれましたよね。

やさしい笑顔を見せる長尾夫妻。片桐お気に入りの一枚。


布井 私買ったけど、お米と一緒に届いた手紙の内容がとっても丁寧で驚いた!

片桐 そうそう!「こういう方法で、思いで育てました」ってすごく丁寧に書いてくださっていて。義理の父や娘たちの評判もよかったから、今年はぜひ新米の出品も期待してます!

長尾さんが出品してくれたお米(長尾さんの投稿より)


本間 俺は期待の漁師に1票。福島利一さん(島根県)、知ってる?ポケマルに登録してくれている”海漁師”としては、中国地方初!大阪の元IT企業の営業マンで、とにかくトークがおもしろい!定置網漁だから獲れる魚介類はバラエティ豊富だろうし、加工技術もあるから加工品の出品も期待できる!


中川 私が注目している林慎悟さん(岡山県)は、100種くらいのぶどうを栽培していて、自分の手で品種を改良・開発してる。”育種”って言うんだけど。

全員 へえ〜、すごいね!

中川 ここまでやれる農家さんがいるんだ!って驚いた。


布井 私は、田中陽可さん(群馬県)との共通点の多さに驚いた!


布井 アメリカに渡って、アフリカの飢餓・貧困問題に興味を持ったのが原点で。私はポケマルを通じて「世直ししよう」って決めたわけだけど、彼は自ら現場に立って、生産者として世の中を変えようとしている。農薬や除草剤などを使わない自然農法だからこそ、安く売りたい。そういう考え方も新鮮だった。


中川 世間にある一般的な流通サービスは、「自然栽培」や「オーガニック」は「付加価値だから高く売る」ってとこがほとんど。でも、「農薬などを使ってないから安く売りたい」って考えてる農家さんもいて、そういう食材を出品できるのがポケマルならではだよね。きっと他のサービスにはないはず。

<田中さんのストーリーは、「彼は世界の飢餓をなくすため南牧村で農家になった」をご覧ください>


発表します!「今年、私はポケマルを◯◯にしたい」

そしていよいよ、白熱の議論は最終盤に突入です!

最後は、「今年、あなたはポケマルをどうしたい?」。ポケマルに対する思いや抱負を発表してもらいました。


4人の回答・メッセージはこちら!

本間  「1秒でも早く1000人の生産者」

布井 「ポケマルで生活が変わる。日本が変わる」

片桐 「みなさんをますますワクワク〜スピード&ダイナミズム〜」

中川 「まだスーパーで消費してるの?」


本間 これまでの1年間にポケマルに登録してくれた生産者さんは300人強。多いって見方もあるけど、全然足りないとも言える。

布井 農家さんは日本に何人くらいいるんですか?

本間 ざっくり200万人と言われてて、39歳以下では約12万人。そう考えると、やっぱりまだまだポケマル登録数は少ないよね。

日本の農業人口は1970年の1/5以下に減少。現在はその78%が60歳以上の高齢者だ


中川 39歳以下は12万人しかいないんですよね。その人たちが、日本の将来の”食”を支えてる。彼らが主力になる20~30年後とか、どうなっちゃってるんだろう・・・

本間 そのためにも1秒でも早く、まず1000人!で、1秒でも早く、日本一農家さん・漁師さんに愛されるサービスに成長させる。それが結果的に、世の中の消費者のためになる。そういうストーリーを俺は信じてる!


中川 私はほんと、常々「まだスーパーで消費してるの?」って思い続けてる。もちろん私もスーパーで買うことはあるけど、いつも”安売り”に飛びつくような消費しかできないのって、寂しい、情けないと思う。ポケマルのように「生産者さんから直接買う」ことは単なる消費じゃなくて、生産者さんを応援し、「命をつくる」こと。そういう消費行動が当たり前になるようにしたい!

福島県の齋藤幸江さんのカラフルトマトと、福岡県の秋吉智博さんのシャインマスカットも、座談会のお供として活躍してくれました


布井 そういう意味でも、この座談会みたいにユーザーや生産者さんの間で「去年はあの人の、この商品がよかった」とか自然にコミュニケーションが生まれるようになるといいな。生産者の顔や名前を浮かべながら、会話する。これが日常の一部になって、その輪がどんどん広がるようにしたい。

片桐 僕らの夢や目標を叶えるためにも、目の前の課題を”スピード&ダイナミズム”でどんどんクリアしてサービス向上に励むことも大事ですよね!「あいつら、どんどん仕掛けているな」。常にそうやってワクワクしてもらえるように、頑張りたいですね。

本間 うんうん、大事だね!



さて、2回にわたってお届けしてきたスタッフ座談会。みなさん、いかがでしたか?

もしかしたら、ちょっと暑苦しく(?)感じた方もいらっしゃるかもしれません・・・。当然ですが、それほどスタッフたちはポケマルを愛してやまないのです。

無事に1年を過ごせたことへの安堵とともに、まだまだみなさんに気軽に楽しく、「生産者さんから直接買う」ことの魅力がもっと伝わるように、これからも日々努力していきます!温かく、ときには厳しい眼差しで、引き続き支えていただけると嬉しいです。

さて、足元では本格的な秋の到来が近づいてきました。この時期においしく味わえる旬の食材も、どんどんお届けしていきますよ。ぜひお楽しみに!

<前編はこちら:「記憶に残る「あの出品」。ポケマルスタッフ座談会で1周年を振り返る」>


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2017年9月28日現在で販売終了のものも多いですが、気になる出品があったら、生産者さんのプロフィールページから【フォロー】しておくと、新たな出品があった場合に通知を受け取れます。

※ポケマルへの会員登録とアプリダウンロード、通知の許可が必要です。会員登録はこちらから、iOSアプリダウンロードはこちらから、androidアプリダウンロードはこちらからどうぞ。生産者プロフィールページへは、生産者の丸い顔写真部分をタップで移動できます。


ライタープロフィール

近藤快

化粧品専門誌の記者として8年勤務。東日本大震災後、業界紙・東北復興新聞にプロボノで参加、その後専属に。他に、企業のCSR・CSV、一次産業、地方創生などのテーマで取材〜執筆している。

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