ある日突然メカブが家にやってきても戸惑わないための指南書

突然ですが……


これらは、「めかぶ」と呼ばれる食材です。

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目次

 
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東京生まれ東京育ち、いちばんよく行く海はディズニーシーな、世間知らずスタッフナカガワです。

ある日、岩手県の千葉豪さんから、なんともいえないヒラヒラした不思議な物体が出品されました。商品詳細を読むと、それは「メカブ」であることがわかりました。

んんん?メカブって、これでしょ?

?????????


謎多きメカブ。

「考える暇があったら食ってみんべ」

天の声が東北のほうから聞こえたので、さっそく買ってみました。


最速で届いた



ポケマルシステムでは、21時までにお客様からいただいた注文に使用する配送伝票を、翌日生産者さんのもとにお届けしています。生産者さんはその伝票をつかって発送します。

注文からご自宅お届けまでのリードタイムは、最速の場合「中1日」。今回は岩手県から東京都までの配送なので、発送から1日で届きます。本当に最速で届けてくださいました。千葉さん、ヤマト運輸さん、ありがとうございます。


早速!開封の儀。ぱっかーん。


箱の中には謎の茶色い物体Xがパンパンに詰まったビニール袋が。出してみましょう。どっすーん。


ななななんじゃこりゃー!

宇宙から来た物体X?


おおきい。


ひとつあたり150〜350gくらいの塊。メカブってこんなんだったんだ…へー…。


でも、なんかモヤモヤするんです。


「メカブ、おまえはワカメの何なのさ?」という疑問。

コンビニで買えるメカブの刻んだのは、薄くてフニャフニャ。だから、「きっとメカブってワカメの芽だからやわらかいんだろうな〜」と思ってました。

でも、今、目の前にあるメカブは、ぶ厚くてがっしりと硬い。揺すってみても、ワカメみたいにペラペラしない…。ひょっとして、メカブって芽じゃないのかもしれない……。


「これはいったいワカメのなんなのーーー?」


そんな叫びを聞いた同僚のみなさんが、私に1冊の情報誌を手渡してくれました。


困ったときの「東北食べる通信」2014年3月号

※「東北食べる通信」とは、株式会社ポケットマルシェの兄弟にあたるNPO法人東北開墾が運営している食べもの付き情報誌。詳しくはこちらをクリック!


この中で解説されていたことを要約すると、

メカブはワカメの根元にある部分のこと。春が終わるとワカメはここから胞子(遊走子)をだして、増殖する。

ということなのだそうです。


ワカメの成体はこんな状態だそうです。(画像は筆者の手書きです)


だから、メカブの正しい向きはこうなんです。


疑問が解けてほっとしたのもつかの間。新たな疑問が…。


メカブってどうやって食べるんだろう?

ここからは勘でお届けします。


①とりあえず、硬い芯の部分から、ひらひらの部分を外してみます。

包丁で手を切らないように気をつけて


4個分さばくとこんなに大量…どうしよう


ひらひら〜


②とりあえず、湯がいてみよう!

そうそう、千葉さんからの<発送完了のお知らせ>メールには、食べるときのポイントが書いてありました。



まだ胃の中どころか鍋の中にも入っていませんが。

湯通しするときのポイントは、この部分ですね。



お湯を通した後にガッチリ冷やす。なるほど!

準備万端。


それではメカブちゃんを投入しましょう!せい!


一瞬で緑になった!


③とりあえず、食べてみよう!

適当な大きさに切って、ポン酢をつけて食べます。


<食べている様子はオノマトペでお送りします>

ぬるん コリ コリ コリ コリ コリ コリ コリ コリ ゴクッ


んまい。


④とりあえず、きざんでみよう!

せっかくなので、コンピニやスーパーで売ってるきざんだメカブをつくってみます。

ぬるぬる〜ん・・・


ねば〜


うーん、切れなくはないけど、ぬるぬるで細く切れないし、メカブをおさえる左手がベチョベチョ。おもいっきり指先を切りそうで危ないです。

この切り方はお客さんにはおすすめできないなぁ。


うまく切れない原因は「ぬるぬる」ですが、それがめかぶの美味しさでもあるので、ぬめりをとってから切るというのは得策ではないです。

ぬるぬるの成分は、フコイダンとアルギン酸。どちらも多糖類で、水分を含むとヌルヌルになる性質を持っている高分子です。


であれば、ぬめりが出る前の乾いた状態で切るしかない。


⑤きざみメカブをつくる正攻法はこれだ!

ポイントは、できるかぎり水分をメカブにつけないこと。

・届いたメカブを洗わない
・手や調理道具を洗ったらしっかりしっかり水分を拭く!

それだけで、このとおり。

サクサク切れます


多少はベタつきますが、難易度はキャベツの千切りとそんなに変わりません。

切り終わったらザルに入れて、沸騰したお湯をかけます!

きもちい〜


全体が緑になったらお湯からあげて、氷水でがっちり冷やします


⑦比べてみましょう!


  • A=1分半くらい茹でてから刻んだもの
  • B=10秒くらい茹でてから刻んだもの
  • C=刻んでから熱湯をかけたもの
  • 市販品=コンビニで売ってた「味付きめかぶ」


見た目はどうですか?私はCがいちばん美しいと思いました。

市販品はペラペラで、もはやこれが同じメカブだとは思えない…。


お味のほうは、この中では私はBがいちばんおいしいと思いました。Aは茹で過ぎでぬめりがとれてしまい、雑味のようなものを感じます。


んー、でも、③のところで食べた大きくカットしたメカブがいちばんおいしかったな〜。茹で時間はBと同じです。


メカブの保存方法と芯の使い方

「おいしそうなんだけど、こんなにいちどに使い切れないよ〜」

こんな風に思っているお客様、多いと思います。私もそう思っていた時期もありました。


安心してください!メカブは冷凍保存できます。


茹でる前の状態で食べやすい大きさにカットしておいて、冷凍用の袋に入れて、空気をできるだけ抜いて、冷凍庫にポイっ。


こうしておけば、いつでも食べたい時に冷凍庫から出して熱湯をかければいいんです。

カップ麺みたい(笑)


芯の部分も薄切りにして湯通ししたり、佃煮やきんぴらにしてもOK。


縦に切るより、横に切ったほうが食べやすかったかな。




結論:メカブはたのしい

ここまでお付き合いくださってありがとうございました!

メカブを既に知っていた方も、そうでない方も、千葉豪さんのメカブとのひとときを疑似体験していただけましたでしょうか?


はじめは「メカブってなんなの?」と思っていましたが、千葉さんのメカブを経験した今は

「コンビニの味付きメカブってどうやったらあんなにペラペラに切れるの?」

という疑問でいっぱいです。


鮮やかな緑色や、半透明の芯の可愛らしい断面など、見ためでも楽しませてくれるメカブ。ワカメの収穫時期が終わってからメカブが繁殖のための胞子嚢をつくるまでの、今だけの旬の味わいです。

いや〜、たべものってほんとにおもしろいですね。


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文=中川葵

※この記事は2017年5月19日に公開した記事を加筆修正したものです。

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