ヤングコーン(ベビーコーン)とトウモロコシは何が違う?畑で謎を暴いてきたよ。

佐藤さんという方のヤングコーン(ベビーコーン)、人気ですねえ

ポケマルアプリでいつも人気カテゴリーの中にあるヤングコーン(ベビーコーン)を見て、そんな言葉を漏らしたのが、すべての始まりでした。

ヤングコーン(ベビーコーン)って、なに

えっと、なんかあれに似てますよね、トウモロコシ。

似てるだけ? あのトウモロコシと具体的に何が違うの??

そ、それは……。

深く掘り下げていくと、意外とよく知らないヤングコーンのこと。これはもう、生産者さんに聞くしかありません。

すみません!現場に行かせてください!!

▼ヤングコーン(ベビーコーン)を購入する

\この記事は3本立てです/

  1. ヤングコーン(ベビーコーン)とトウモロコシは何が違う?畑で謎を暴いてきたよ。(この記事です)
  2. 元プログラマーが語る「これが僕の新規就農」
  3. ベビーコーンを買ってたしなんでみた
\今回の取材班は私たちです/
  • ポケマルインターン卒業生。最近は山梨市で地域づくりに傾倒している
  • 全国韋駄天ライター。自転車とともに全国各地を飛び回っている
  • ポケマルマガジンの編集長。取材では主に雑談と写真撮影を担当

目次

     ここに目次が表示されます。    

ヤングコーン(ベビーコーン)、あなたトウモロコシのなんなのさ?

東京から約2時間車を走らせ、向かったのは山梨県市川三郷町にある佐藤信也さんの畑。

ヤングコーン(ベビーコーン)畑の中の生産者の佐藤信也さん

これがヤングコーンの生産現場……!

ざわわ……

広い空の下に一面の畑。念願のヤングコーン(ベビーコーン)の生産現場は、とても気持ちの良い場所にありました。

……しかしこの光景、どこかで見たことがあるような気がしませんか?

これはまさか……(ゴクリ)

ざわわ……

いわゆるトウモロコシ……

ざわわ……

まさしく、トウモロコシそのものではありませんか。

そうなのです。ヤングコーン(ベビーコーン)と、トウモロコシは同じものなのです。

まさかヤングコーン(ベビーコーン)がトウモロコシと全く同じものだったとは……。ヤングコーン(ベビーコーン)は知らないことだらけだ

そうですよね、僕も自分で栽培するまで、知らなかったし(笑)

ということで、ヤングコーン(ベビーコーン)を収穫しながらヤングコーンについて教えてもらうことにしました。


ヤングコーン(ベビーコーン)、なぜヤングで収穫するの?

畑の中に入ると、草丈は背丈と同じくらいの高さがありました。

ヤングコーン(ベビーコーン)の取り方にも結構コツがあって……適当にやるとヤングコーン(ベビーコーン)や主茎自体が折れてしまうので、付け根を支えて、ポキっと折って抜くイメージです。

佐藤さんにレクチャーしてもらいながら、筆者も挑戦。

思っていたより、力がいりますね。でも、あんまり力を入れると折れそうだし。力加減が難しい〜!

僕もたまにヤングコーン(ベビーコーン)を折っちゃったりするんで、あまり気にせずどんどん収穫してください

切り口はとてもみずみずしい

収穫していいヤングコーン(ベビーコーン)の基準はなんでしょう?

上から一番目と二番目の両方からヒゲが出てきていたら、収穫にちょうどいい時期です。一番上を残して、二番目以降をとってください

ほほう、二番目以降をとるのですね。

2番果もヒゲが見えるくらいまで成長しているものを探す

1番目の形が悪かったり小さかったりなど、状態によっては2番目を残してくださいね。残した房がこれから成長して、トウモロコシになります

ひと株からひとつのトウモロコシしかとらないんですね! では、ヤングコーン(ベビーコーン)はどれくらいとれるものでしょう?

ひとつの畝(うね)からだいたい15~20kg、約400本くらいとれますね。でも、選別して実際に出荷できるのは300本くらいです。

※畝とは、畑の端から端まで直線状に土を盛り上げたもののこと。畑の中に平行に何本もの畝をたてて、畝ごとに種をまいたり苗を植えて、品種や収穫時期の管理をすることが多い。

きれいに収穫できないと商品にならないってことですね。貴重だなあ

ああっ!(折ってしまった……)

ときおり悲鳴をあげつつ、3人で30分くらいヤングコーン(ベビーコーン)と格闘の末、ようやく1コンテナ分を収穫。

そもそもなんですが、ヤングコーン(ベビーコーン)ってとらなきゃいけないものなんですか?

とらないと栄養が分散しちゃって、トウモロコシが大きくならないんですよ。品種によってはとらない人もいるけど、カンカン娘はとらないと小さくなって、価値も下がるから……

カンカン……?

甘い甘いと書いて、「甘々娘(かんかんむすめ)という品種名です。みんな読めないから、表記に困ってます。検索するときもどう打てばいいかわからないでしょ? まあとりあえず、食べてみてください。

手渡された甘々娘のヤングコーン(ベビーコーン)を剥いていくと、なんとも可愛らしい姿がお目見え。

いただきます……!

コリっとした食感とともに、じんわりとほのかな甘みが広がります。

甘みがすぅ〜っと鼻を抜けていきますね

食べた後もずっと口の中に甘みが残ります

茎のところが一段とおいしい!

一同大絶賛です。


トウモロコシを剥かずに身入りをチェックするには?

収穫できるトウモロコシがありますが、そっちにも行ってみますか?

佐藤さんのお言葉に甘え、ヤングコーン(ベビーコーン)が大きくなった姿を見せていただくことに。

あんなに小さかったのに、こんなに大きくなるんですね!

かの有名なジブリ映画の「とうもころし〜!」のシーンが思い出される

とうもろこしを持って、下に引っ張りながら折るととれます。これ、とっていいですよ

まってください! 今、何をチェックしたんでしょう?

トウモロコシの先端をさする

トウモロコシの張りと太さ、あとは先端までしっかり実が入っているかどうかです。1本ずつ触って、適期を見分けながら収穫しています

触って確かめないとわからないなんて!

甘々娘は形のいいものをとりにくい品種で、先端まで実が入ることはなかなかありません。それでも選別して、できるだけ実が詰まっているものを送るようにしています

完璧な娘は少ないということか……じゃあ、試しにこれ、とってみます

ポキっという音と感触が快感

ベビーコーンよりも実が太いので、こっちの方がとりやすい

どれくらい先端まで実が入っているか、その場で剥いてみることに。

黄色いきれいな実

ふわあ、おいしそう〜!! 結構いい感じに詰まってますね。おや?

あ、先客がいる!

おいしさに誘われ、先端に虫さんが

あ、そうそう。収穫してから箱詰めする前に、虫チェックもしてます。ヒゲを引っ張ってすぐ抜けたら、虫がいる証拠です

ほとんど力を入れることなく抜けるヒゲ

甘々娘たちは何回も選別の試練を受けて、私たちのところに来るのか! 手がかかってるな〜

発芽率も悪いし、本当に面倒な娘たちなんだけど、おいしいんだよなあ。いつもは一番糖度が高い朝イチに収穫するんですが、夕方でも十分おいしいですよ

トウモロコシは下の方(根元に近い方)がおいしいらしい

朝は何時から収穫されてるんですか?

夜明け前の3時から2〜3時間、ライトをつけながらやってます。とうもろこしは時間が経つにつれてどんどん劣化していくので、一番おいしい時間に収穫して、その日のうちに出荷します

ちなみに、とうもろこしのおいしい食べ方は……

やっぱり、電子レンジでチンじゃないですか? ラップか薄皮一枚で、4分チン。味が抜けなくておいしいと思います。


ヤングコーン(ベビーコーン)の箱詰めを体験〜

畑から作業場に移動し、先ほど収穫したヤングコーン(ベビーコーン)を箱詰めします。

農園名が書かれたシンプルでかっこいいダンボール

ここに2kg、約30本のヤングコーン(ベビーコーン)を並べていきます。

1段約10本ほどを3段にしてつめる

結構ぎゅうぎゅうですね。それにしても葉っぱが……すごい……!

閉めるときは、力技で頑張るしかないですね

閉まるのだろうか

やってみます! あ、だめだ、閉まりそうにない……

ぎゅうぎゅうで閉まらない

やりましょうか

おさえて

おさえて

封をする!

さすがです! 箱詰めするのも一苦労ですね


非効率なヤングコーン(ベビーコーン)出荷。なのに何故?

収穫して箱詰めして……ってやるのは手間だから、実は畑にそのまま捨てちゃった方が早いし楽なんですよ

おいしいのに、捨てるなんてもったいない!

ヤングコーン(ベビーコーン)を出荷しようと思うと、使いたい除草剤が使えなかったり、栽培上の制約も発生します。農薬取締法では、ヤングコーン(ベビーコーン)とトウモロコシは別の作物として扱われていて……

※農薬取締法とは:農薬の販売や使用を規制し、農業生産の安定、国民の健康の保護、生活環境の保全に寄与することを目的とした法律。とうもろこしは穀類、ベビーコーンは野菜類に分類されており、使える農薬が異なる。*農林水産省HPより

トウモロコシで使える農薬がヤングコーン(ベビーコーン)には使えない……トウモロコシに合わせて栽培をしていると、ヤングコーン(ベビーコーン)を出荷できなくなってしまうということですね

そんな大変な思いをしてまで佐藤さんがヤングコーン(ベビーコーン)を出荷するのは、なぜなのでしょうか?

おいしいと思っているから

佐藤さんおすすめの食べ方は、電子レンジで4分チン。生よりも甘みが増す

理由はいたってシンプルだ……!

あくまでも僕個人の意見だけど、他の品種より甘々娘のヤングコーン(ベビーコーン)がダントツでおいしいんですよね。だから、みなさんにお届けしています

いまや甘々娘のおいしさの虜となっている様子の佐藤さん。しかしもともと農業に縁はなく、プログラマーとして働いていたそうな……。なぜ農への道を歩み、とうもろこしを栽培することにしたのでしょうか。

次回は佐藤さんご自身の物語をお届けします。

>>元プログラマーが語る「これが僕の新規就農」へつづく<<

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文=尾形希莉子、編集・写真=中川葵

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