“持続可能な農業”を考える。「サステナブルガストロノミー研修」を実施しました🍴

「サステナブルガストロノミー」とは「持続可能な食文化」を指します。環境や社会に配慮しながら食事を楽しもうという考え方です。

最近では「エコ」「オーガニック」「地産地消」などの言葉を見聞きする機会が増え、サステナブルな食事やエシカル消費といった考え方も広く浸透しています。これらの意識が高まる中で、食のあり方について改めて学ぶ機会として「サステナブルガストロノミー研修」を実施しました。

当日は参加された皆さんで、ポケマル生産者さんの食材を使用した米粉ピザを作りました!農家さんが取り組む環境に配慮した活動、それがどのくらい環境負荷の軽減に繋がっているのかを学び、「サステナブルガストロノミー」を楽しくおいしく学ぶ研修となりました。

【使用食材のサステナブルなポイント🌍】


①生産地と消費地の距離が近い🚛
→フードマイレージ(輸送による環境負荷)を下げる
※本イベントは東京にて開催されました。関東近郊の生産者による食材を使用することで、フードマイレージの削減に。

②減農薬、農薬不使用、有機肥料の活用など🐞
→土壌の健康維持、生物多様性の保全等、環境負荷を軽減


【研修で使用した食材&環境に配慮した農業に取り組む生産者さん🧑‍🌾】

・なす

賀川元史さん | Heartich Farm ハーティッチ(栃木県真岡市)

私の農場では、路地の夏秋ナスやハウスでの長ナスを主に栽培しています。
もともとこの地域ではプリンスメロンの生産に力を入れており、ナスはメロンの裏作として栽培が始まりました。
そのナスが今や作付面積では日本2位(夏秋ナス2016年度)ほどの規模となり、真岡市ではいちごと並ぶ名産品となっています。艶がよく張りもあるとして、市場でも高評価のナス生産地です。
特に祖父の代から栽培を始めた私共のナスは、市販のナスよりも皮が薄くておいしいと周囲の方々からの評判も高い自慢のナスです。一度ご賞味ください。

サステナブルなポイント🌍
・毎年土壌分析を行い、化学肥料の使用は必要最低限の量に。有機資材、有機肥料を積極的に使用


生産者ページはこちらから:https://poke-m.com/producers/43840


・ミニトマト

斉藤雅通さん | Sai10faRM(千葉県旭市)

ミニトマトの育つ環境を毎日見て、その日の天候などによってハウス内の環境を整えることで病気になりづらい環境になり、害虫に対しても天敵を使うことで化学合成農薬の使用回数を極力減らしています。(千葉県の農薬使用回数の基準の7割以上の削減ができています)

サステナブルなポイント🌍
・自然由来の薬剤を使用することでなるべく化学合成農薬を使わない栽培を目指す。農薬の使用量は千葉県の基準より70~90%の削減

生産者ページはこちらから:https://poke-m.com/producers/72025


・スナップえんどう

川隆道さん | 特定非営利活動法人あがた農楽園(栃木県足利市)


NPO法人あがた農楽園は、足利市県地区のすでに利用されなくなった農地を再生して農園を開設し、就業機会の少ない地域の高齢者や若者、障がいのある人たちへ就労の場を提供しています。また、農に関連する楽しいイベントを開催し、地域や世代を超えた仲間の輪をひろげる活動にも取り組んでいます。そして、みんながともに等しく、生きがいを持って暮らせる場(よりどころ)を創出し、活力ある地域へとつなげていきます。

サステナブルなポイント🌍
・減農薬、有機肥料の活用。残さは飼料として活用

生産者ページはこちらから:https://poke-m.com/producers/731680


・さつまいも

中村恵加さん | なかむら農園(茨城県石岡市)


約2.4㌶の圃場で年間約60品目の野菜を栽培しています。農薬や化学肥料に頼らず、緑肥や自家製ボカシ、地元八郷の平飼い鶏の堆肥などを組合せ、作物に合わせた土作りを心がけています。
悪天候や虫害、大変なことも沢山ありますが、美味しく綺麗な野菜が収穫できたときの喜びはとても大きいです。「食べた人が笑顔になる野菜作り」を目指しています。環境や人に優しい農業、家族や周りの人たちが幸せでいられる生活を考えながら日々勉強中です。

サステナブルなポイント🌍

・農薬、化学肥料不使用の有機農業を実践。環境と人に優しい農業を目指す

生産者ページはこちらから:https://poke-m.com/producers/61512


・ケール

太田健介さん | 株式会社増田採種場(静岡県磐田市)

マスダケールこと増田採種場は、1925年創業のケール・プチヴェール・キャベツ・ブロッコリー・芽キャベツなどの品種開発・改良、栽培・生産、販売までを自社で行っているアブラナ科野菜専門の種苗会社です。自社の種を育て、栽培し、野菜を作っています。「自然っておいしいね。」をテーマに自然の流れに近いカタチで交配を行っています。遺伝子組み替えなどではなく、人の手やミツバチを用いて品種開発や改良を行い「人に優しい」野菜を提供しています。

サステナブルなポイント🌍

・農薬、化学肥料の使用量5割減

生産者ページはこちらから:https://poke-m.com/producers/703634


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日々の食事の中で、皆さんはどのような食材を選んでいますか?

これを機に「サステナブルガストロノミー」の視点から食事を見つめ直してみるのも良いかもしれません。今回の取り組みが食材の産地、サステナブルな取り組みを行う生産者さん、その生産物に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。


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