夏といえば、とろろ

夏が近づくと食べたくなるものがある。


かき氷、アイス、冷やし中華……?


夏と言えば……と頭に浮かんでくる食材たちを差し置いて、(筆者の中で)毎年1位にランクインするのがとろろだ。

写真:赤石正樹さんの投稿より


暑くなってきて疲れ果てた体を癒してくれるし、たとえ食欲がないときでもするっと食べやすい。

しかも、冷蔵庫に保存しておけば他の食材に比べて日持ちするし、本当にすばらしい食材だと思う。


長芋、山芋などいろいろなネバネバ芋があるけれど……私は粘りが強いのが好みだからとろろにするならこの大和芋がいいかな。


この大和芋は埼玉県熊谷市妻沼(めぬま)産。知る人ぞ知るブランド野菜らしく、利根川流域の肥沃な大地で育まれているから、まろやかなコクと粘りの強さが特徴なんだとか。

粘り気の強さ……(ごくり)。


ところで大和芋って見た目からするとすごく強そうで、どんな環境でも力強く育ちそうなイメージじゃない? 粘り気も強いみたいだし……


それが違った。乾燥にとっても弱くて、肥沃な土壌と特定の気候条件でしか育たないんだって。大和芋たち、そんなに繊細だったのか。なんだか見た目によらず、かわいいね。


そんな大和芋はすりおろしてシンプルなとろろご飯にしたり、

写真:赤石正樹さんの投稿より


余ったとろろに海苔を巻いて揚げれば、簡単磯辺揚げにもなる。

写真:赤石正樹さんの投稿より


こちらのお好み焼きは、一見とろろがどこに隠れているのかわからないのだけれど、大和芋のとろっふわっとした食感は、口に入れた瞬間きっとすぐにわかる。

写真:赤石正樹さんの投稿より


こんな風にとろろは、他の食材を引き立たさせるようにさりげなく馴染んでる。でも存在感は消さない。まさに名脇役だ。


今年の夏も大和芋にたくさんお世話になりそうだなぁ。


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文=日野原有紗

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