あらゆる課題に「挑戦」する生産者さんを応援❗ポケマルチャレンジャーアワード2023

先日6/17(土)に開催された「都市と地方の未来会議」。各分野のトップランナー50名以上を招いたトークセッションや、生産者さんのマルシェなど実施され、大盛況でした🎉
そのイベントのトリを飾ったのが「ポケマルチャレンジャーアワード2023」の表彰式。今回は昨年に続き、2回目の開催となりました。

生産者さんのみなさんのストーリーを伺っていると、生産現場の課題が、地方や生産者さんだけの課題ではないということがよく分かりました。
生産者さんの取り組みは、いずれも興味深いものばかり。
私たち消費者がこれらの課題を「自分ごと」にしていくためのヒントやきっかけが見つかるかもしれません😊


「ポケマルチャレンジャーアワード2023」とは?

「自由テーマ」と「年度テーマ」の2つのテーマで、”社会課題の解決に向け、挑戦する生産者"を、取り組みのインパクトやユニークさを踏まえて表彰するものです。
審査項目は
・取り組みがもたらすポジティブなインパクトの大きさ
・取り組みのユニークさ
・取り組みによって実現したいビジョンの明確さ
さて、今年受賞された生産者さんは…!?

目次

ここに目次が表示されます。

🏅年度テーマ「都市と地方をかきまぜる」最優秀賞🎉

真鯛をとおして浜と人をつなぐ

三重県南伊勢町 友栄水産
橋本純さん


漁業に従事する傍ら、「漁師のいるゲストハウスまるきんまる」をオープン。真鯛の養殖場での餌やりや、5,000〜10,000尾の真鯛の生け簀の中で鯛と一緒に泳ぐ「タイ験」などを提供しています。
コロナ禍には「料理人ではなく漁師が教える真鯛の捌き方」と「漁師飯」の作り方を教えるオンライン教室を開催。
その他、高校生から大人まで幅広い方を漁村に招き、漁業だけでなく、漁村という不便な環境下で生きる営みを感じてもらう漁村インターンシップなども実施しています。

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🏅自由テーマ最優秀賞🎉

農村の産業化を目指して

宮城県登米市 有限会社伊豆沼農産
佐藤裕美さん

自社で保有する田んぼでの農業体験や、地元食材を使った手作り体験教室や直売所・レストランの運営など、様々な事業を通して地域の活性化をアシスト。農業体験、環境教育では年間200名を受け入れ、地域食材を活用した食育活動には年間3,000名が参加し盛況を博しています。
宮城県産の豚肉を使った手づくりウインナー体験キットは、大手旅行雑誌のお取り寄せしてみたいランキング調査で、全国1位になったことも✨今後は空き家を活用した宿泊施設の整備を行い、「生産者に一番近い農泊体験」モデルの実現、関係人口の増加を目指しています。

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年度テーマ「都市と地方をかきまぜる」優秀賞🎉

注文のあった分だけ。持続可能な漁業「受注魚」

岡山県玉野市 邦美丸
富永邦彦さん

お客様から注文を受けてから漁に出る「完全受注漁」をしている理由は、持続可能な漁業を確立して、漁師を憧れの職業にしたいから。
必要以上に漁をしなくて済むだけではなく、捕った魚の梱包や仕分け作業も効率化することができるため、少ないスタッフ数で6次産業化(※1)を実現。さらに、長時間労働の削減、CO2排出量減、持続可能な資源の保護なども可能に。
今後は他の漁師へ受注漁のノウハウを伝えると共に、漁業見学や体験ツアー、お魚捌き教室等を盛り込んでいき、「"獲る"漁業から、資源を"守る"漁業へ」と進めていきたいと考えています。
※1 生産物の価値を上げるため、農林漁業者が、農畜産物・水産物の生産だけでなく、食品加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも取り組み、それによって農林水産業を活性化させ、農山漁村の経済を豊かにしていこうとするもの。参照:農林水産省

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年度テーマ「都市と地方をかきまぜる」優秀賞🎉

都市と地方を小さく早いピッチでかきまぜる

大阪府柏原市 かねおく
奥野成樹さん

オーナー制ぶどう園OKUNARY(オクナリー)というオリジナルワイン作りの農作業体験型事業を行っています。ぶどうの木オーナーと一緒に年間を通してぶどうを栽培し、地元ワイナリーで委託醸造。完成したワインをオーナーにお届けしています。
4年間にわたり100名以上のオーナー数を維持しながら、2021年は260本のオリジナルワイン、2022年210本のワインを醸造できました。本年は300本以上となる見込み。
「モノからコト」へ。 小さく早いピッチで都市と地方をかき混ぜていきたいと考えています。

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自由テーマ優秀賞🎉

「100年先も続く棚田」を目指す

富山県魚津市 株式会社 NOROSHI FARM
稗苗良太さん

2015年の就農以来、ワークショップやイベント、自社製品の販売を通して里山や稲作文化の伝統継承を広く実施。過疎化が進む地域に人の出入りを生むために、文化・伝統の継承を意識した取り組みを広く行っている。
耕作放棄地の利活用も推進しており、地域や農業に愛着を持ってくれる人や関わってくれる人も増えました。今後はおにぎり屋のオープンも予定しています。

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日本航空株式会社特別賞🎉

「地域愛✕巻き込む力」で町を盛り上げたい

岩手県大槌町 MOMIJI株式会社
兼澤幸男さん

官民連携のプロジェクト「大槌ジビエソーシャルプロジェクト」において、「捕獲」「製造」「流通」「消費」「体験」「担い手」という6つの項目を循環させることで、持続可能なジビエ事業を実施。ジビエに興味を持った方々に向けて、2020年よりジビエツーリズムを開催した。
2022年夏からは「ポケマルおやこ地方留学」にて、狩猟同行から捕獲された鹿の解体、試食までを体験するプログラムを開始。人間も自然の一部であり、食べること全てが他の命を頂くことだということを再認識できる場づくりを目指す。

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株式会社丸井グループ特別賞🎉

生きることに直結する、農業って誇らしい仕事なんだ

茨城県結城市 マーフィーズファーム
篠塚政嗣さん

SNSで参加者を募り、農業に興味のある方々に畑を自主開拓してもらう「ときどき農業」を運営。育てた野菜をマルシェで販売するところまでサポートし、初心者でも農業を楽しんでもらい、関心を持ってもらえるような取り組みを行っています。
また、学校に馴染めない子ども達に向けて「aini school」でのオンライン授業を開講。農業のこと、野菜や虫、野草の共生する様子を伝える。農園での農作業体験も行っている。

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農林中央金庫・アグリビジネス投資育成株式会社特別賞🎉

「いつまでも子どもたちの笑い声が響く町」を目指したい

熊本県天草市 天草農工房ふぁお(narino)
筒井洋充さん

不知火みかんの木オーナー制度、収穫体験などの他に、民泊サービスも運営している。
2021年4月より、多拠点生活・二拠点生活のプラットフォームを通じて、部屋の提供を開始。また、民間サービスを活用し、宿泊者に果樹栽培作業を手助けしてもらうなど「労働力確保」と「天草への訪問」を両立させた。
その取り組みがメディアに取り上げられることもあり、多くの人流を生むことができた。
天草でも過疎化が進んでいる。継続的に人を受け入れるには、地域に人がいることが重要。
ECやレジャー的なサービスなどを展開し、自立的に取り組み、地域で働くという選択肢を増やしていきたい。

筒井洋充さんの商品

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様々な生産現場の課題や、地域の課題解決に精力的にチャレンジしている生産者さんたち。
いずれも、生産者や地域の中だけでは完結できません。
わたしたち消費者が共に考え、行動を起こすことで、生産者さんたちの目標は達成されていくのだと思います。
ポケマルにて、参加型の商品を出品している生産者さんも。
気になる取り組みがあったら、ぜひ気軽に参加してみてください😊

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