お魚料理入門編。「焼」「煮」「飯」「汁」4つの基本のお魚レシピ

新鮮なお魚を自分で捌いて食べることができたら……美味しいものの世界も大きく広がるでしょう。特に海から直送のお魚たちは鮮度も抜群な上、味も格別です。

お魚を捌いた後、頭からしっぽまで丸ごと食べきるための簡単レシピを紹介します。

目次

     ここに目次が表示されます。    

超シンプルな焼き魚

シンプルな塩焼きにするとホッケの旨みがよくわかります。

材料(2人分)
  • 2枚おろしにしたホッケ・・・1匹分
  • 塩・・・2~3つまみほど
作り方

1.2枚おろしにしたホッケに塩を振り、ひと晩冷蔵庫に寝かせてなじませます。

※ホッケの捌き方はこちらでご覧下さい:出刃包丁は不要!普通の包丁とハサミでお魚捌きに入門しない?

親指、人差し指、中指で塩をつまみ

指をすり合わせるようにすると塩をうまく振ることができます。

2.魚焼きグリルで皮目から焼きます。皮をパリッとさせるため。

3.8~9分ほどを目安に焼いて焼き目がついたら表裏を返します。時間は目安です。焼き加減をよく見ましょう。

こんがり焼き目がつきました。

4.身の側も8~9分ほど焼いたらできあがり。身の側面を見て生っぽくなければ焼けています。

自分で捌けば皮も安心して食べられます。

焼き魚の混ぜごはん

焼き魚をレモンで和えて混ぜ込んださっぱり混ぜごはんです。

材料(3~4人分)
  • 2枚おろしにしたホッケ・・・半身(1/2匹)
  • 米・・・2合
  • 水・・・360mL
  • レモン汁・・・小さじ2
  • 白ごま・・・大さじ2
  • 昆布・・・3g程度
  • 塩・・・2~3g

作り方

1.ホッケ半身を焼いたものから皮をはずし身をほぐす。

皮はもちろん食べちゃいます。作る人の特権!(笑)

2.ほぐしたホッケにレモン汁と白ごまを混ぜ合わせます。

3.米を炊きます。

米を研ぎ、分量の水を入れ上に昆布をのせて炊きます。(炊飯器で炊く場合は、炊飯器指定の2合の目盛りまで水を入れてください。)

4.米が炊きあがったら昆布を取り出し、2のホッケを米全体にいき渡るように混ぜ込みつつ、味見しながら塩を少しずつ加えます。

塩の分量は目安ですので、自分が美味しいと思う分だけ入れましょう。

底を上に返すように大きく混ぜます。混ぜすぎると米がつぶれてベタベタになってしまうのでできるだけ手早く混ぜます。

5.もう一度蓋をして、1分ほど蒸らしたらできあがり。

仕上げに白ごまや生姜の千切り(分量外)をのせても

切り落とした頭やしっぽで荒汁

自分で魚を捌くと頭やしっぽも食べられます。簡単荒汁にしましょう。

材料(3~4人分)
  • ホッケのあら(頭やしっぽ)・・・2匹分
  • 豆腐・・・150g
  • 塩・・・2つまみ程度
  • 水・・・1L
  • 昆布・・・20g
  • 酒・・・大さじ3
  • 味噌・・・30~40g程度
  • 三つ葉やねぎなど・・・適宜

作り方

1.ホッケのあらを食べやすい大きさに切り、塩を振り冷蔵庫で1晩寝かせてなじませます。

切りたくなければ切らなくてもOK。そのまま大胆な荒汁にしましょう

2.水に昆布を入れて30分ほど置いて火を入れ、沸騰する直前に昆布を取り出します。

昆布に泡がぷつぷつとついてきたら取り出すタイミング

3.沸騰したら1のホッケと酒を入れ、アクを取りながら3分ほど弱めの中火で煮ます。

4.味噌を溶き入れます。

ホッケにあらかじめ塩をしてあるので、味噌は全量を一気に入れず少しずつ味をみながら入れます。味が決まったら、豆腐を入れ、ひと煮立ちさせてできあがり。

調味料を入れるコツは全量を一気に入れないこと。半量くらいから始めて、自分が美味しいと思う味で決まり!

三つ葉を添えて。ネギや生姜のすりおろしを入れても美味しい

魚の煮付とつけ合わせ2種

魚の煮付も煮汁さえ作ってしまえばあっという間にできてしまいます。魚の煮汁を使ってつけ合わせもできてしまいます。

材料(3人分)
  • ぶつ切りにしたホッケ・・・1匹
  • 水・・・500mL
  • しょうゆ・・・大さじ2
  • みりん・・・大さじ2
  • 酒・・・大さじ1
  • 生姜・・・ひとかけ

つけ合わせ

  • 切り干し大根・・・40g
  • 水・・・100mL
  • ゴボウ・・・細めのもの2本ほど

作り方

1.煮汁を作る。

水、しょうゆ、みりん、酒を鍋に入れ沸騰させ、細切りにした生姜を加えます。

2.煮汁が沸騰したところに魚を並べ、弱火にして10~15分程度コトコトと煮たら、火を止めて味をなじませます。

※ホッケの捌き方はこちらでご覧下さい:出刃包丁は不要!普通の包丁とハサミでお魚捌きに入門しない?

煮汁を沸騰させたところに魚を入れるのがポイント。落し蓋をしなくてもある程度味はしみます

3.つけ合わせを作ります。

切り干し大根は水で戻さずにそのまま煮汁の半量くらいを加え、途中で上下を返しながら3~4時間ほど置きます。

切り干し大根は水で戻さなくてOK

4.水100mLを加えて火にかけます。沸騰したら弱火にして切り干し大根が柔らかくなるまで煮ます。

5.ゴボウをささがきにします。

ボールに水(分量外)を入れそこにゴボウをえんぴつを削るように切り落としていく

ゴボウが全部切れたらザルにあげて水を切っておきます。

6.鍋にゴボウを入れ煮汁の残り半量を入れて火にかけます。沸騰したら弱火にして柔らかくなるまで煮ます。

7.皿にホッケの煮付とつけ合わせの切り干し大根とゴボウを盛り付けてできあがり。

切り干し大根もゴボウもホッケの出汁が効いた煮汁がしみしみ

きりっと引き締まったホッケの身が何とも言えません


* * *


小さなお魚から大きなお魚まで捌く手順はほぼ一緒です。気負わず捌くことにも挑戦して、美味しくお魚を食べましょう。

レシピを書いた人

わたなべひろみ

北海道の美味しいものを食べ、料理上手な祖母の手元と母所有の膨大な料理レシピカードを見て育った道産子。小学生の頃から食べた料理、見た料理を自分なりのアレンジで作るのが好きで今に至る。作ること自体が好きなため、ほとんど手作りのものでムスメ2人を成人まで育てた母でもある。

関連商品

魚介類の商品をもっとみる

Magazine

あわせて読みたい