この記事は、2019年9月に東京島嶼地域や千葉県を通過した台風15号で被災した生産現場からの情報をまとめるためのものです。
新しい情報があれば、随時更新します。
2019年9月19日公開
野菜ランキングコラムより
先週のこのコーナーでは、台風15号での被害に関する生産者さんからの投稿をいくつか紹介させていただきました。※一時的にバックナンバーとして別の記事で公開しています。→[バックナンバー]台風15号の爪痕
発生から10日が経とうとしている現在ですが、ライフラインは未だ復旧の途中です。
東京電力によると、2019年9月19日14時34分現在、千葉県内の30800軒が依然として停電中とのこと。また、東京都からは、伊豆諸島の復旧状況が発表されており、19日10時現在の情報では、ほとんどのライフラインは復旧されたものの、家屋の全壊や大規模半壊などの被害があったことや、式根島の被害状況が未だに調査中であること等が公開されています。
※参考:東京電力停電情報、東京都防災ホームページ > 緊急ニュース、
そんな中、今週は八街(やちまた)市の農家・小山さんから、【支援】とタイトルのついた出品がありました。


出品ページはこちら
小山さんの農園では、ハウスが半壊し、冷蔵庫の中にあった貯蔵人参400kgが廃棄になるなどの被害があったそうです。

写真:9/11の小山さんの投稿より引用
八街地区ではもっと大きな被害があった農家さんもいるとのことですが、それでも「呆然としてしまうレベル」の被害の最中、ちょうど収穫期の生落花生を、「買って応援」出品として、販売開始なさいました。
国産落花生の重要な産地でもある八街市には、ポケマル編集部も、過去に落花生を掘ったりぼっち積みを体験させていただいたりと、何度もお世話になっています。関連記事:落花生ぼっちを作りに、千葉県八街市の小山さんの畑に行ってきたよ

落花生畑(2016年9月撮影)
「生落花生(なまらっかせい)」とは、煎る前の落花生のこと。収穫期にしか味わえない短い旬の味覚で、塩ゆで30分、ゆっくりじっくり加熱することで、ほっくり甘い、お芋や栗のような味わいになります。関連記事:【地域の伝統・郷土料理】茹で落花生の茹で方

茹で落花生(2016年9月撮影)
今回小山さんが出品した商品は生落花生500g。ですが、出品の中身を見ると、金額が5つ提示されています。

500g 864円が、商品代金。そのほかの金額は、864円との差額を支援金として小山さんが受け取り、農園の修復費用として使用するとのことです。

落花生を掘る小山さん(2016年9月撮影)
自然災害が起きるたびに、脅威的な自然の力により被害を受けた人を前にして、何をしていいのかもわからなくなることがあります。
でも、あえてこう表現します。
「せっかくですから。」
せっかくですから、せっかくこうして支援を求めてくださっているのですから、この機会に、美味しい生落花生を買ってみてはいかがでしょうか。

掘りたて落花生(2016年9月撮影)
八街の生落花生、それはそれは、おいしいんですよ。
2019年9月12日公開
野菜ランキングコラムより
台風15号の被害の深刻さが明らかになってきています。9月10日にはすべての高速道路の通行止めが解除され(NEXCO東日本より)交通は復旧しているものの、未だに停電の続く場所もあり、電力の復旧は明日以降になるとの発表がされています(東京新聞より)。
いつもは、このコーナーでは旬のお野菜の情報を週替わりで掲載しているのですが、今回は予定を変更して、台風15号に関する生産現場からの情報をお届けします。
ポケマルでは、生産者さんからの投稿をみる"コミュニティ"があります。
生産者さんが情報を発信することのできる場所なので、「報道されていない重要な情報があるのではないか」と、覗いてくださっているお客さまもいらっしゃるかもしれません。
以下は2019年9月12日15時までに寄せられた生産者さんからの投稿の一部です。画像の上のリンク先では、投稿へのコメントや続報なども見ることができますので、直接ご覧いただき、応援コメントをしていただくこともできます。(※コメントをするには会員登録とログインが必要です)
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千葉県の他にも、東京都、神奈川県の農家さんからも被害状況に関する投稿がありました。
きっと、まだ電気が届いていない方、復旧対応を優先している方、ポケマルを見ている場合ではない方も、いらっしゃるはずです。
まずはご自身の安全を最優先に、1日も早く落ち着ける時がくることを、お祈りしています。
(2019年9月12日 以上)