時は飲み会シーズン真っ最中! 飲んでいる最中は楽しいのですが、ついつい飲みすぎてしまうと次の日が辛いですよね。
忘年会、新年会、歓送迎会と続くこの時期、毎週のように「頭痛い。昨日飲み過ぎちゃったなー。でも二日酔いでは会社休めないよなー」なんてことになっている方も多いと思います。
早く二日酔いをなんとかしたい……そんな時、みなさんはどうしていますか? よく言われるのが"二日酔いにはしじみ"。コンビニのシジミ汁にすがりついたことがある方も多いのではないでしょうか。
ということで、今回はポケマルのロングセラーしじみを使って、簡単でおいしいしじみ料理をつくってみました。
しじみにLサイズがあるって知ってた?
今回購入したのは、島根県・錦織さんの宍道湖しじみLサイズ。
しじみってすっごく小さいイメージがありませんか? 筆者の経験では、コンビニで買ったインスタントお味噌汁を飲むとき、「お〜い、しじみはどこにいるんだ〜」と探しちゃうことがあります。
しかし、このしじみはLサイズです。きっと筆者の"しじみは小さいもの"というイメージを覆してくれるはず……ということでポチり。
届きました。
しじみ漁獲量全国一位、島根県は宍道湖(しんじこ)の底からはるばるやってきたと思うと感慨深いです。
今回は1kg入りを購入したのですが、量ってみると、1kg以上ありました。
それではしじみのスリーサイズを測っていきましょう。
横:2.6cm
縦:2.3cm
高さ:1.6cm
このしじみは横2.6cm、縦2.3cm、幅1.6cmでした。……と言われても想像がつかないと思いますので、手のひらに乗るだけ乗せてみました。
確かに大きい! Lサイズのしじみたちが黒々と主張してきます。これなら味噌汁の中で探すまでもないでしょう。
宍道湖漁師の錦織さんによると、高さ1.4cm以上のしじみがLサイズになるそうですが、Lサイズは料亭や旅館など食材にこだわっているところで使われているため、地元でもあまり出回らないそうですよ。
しじみの旬は初夏と冬!
とっておきのLサイズしじみ。せっかくなら、一番美味しい旬の時期に食べたいですよね。ここでしじみの旬についておさらいしておきましょう。
みんな同じ柄をしていて愛おしい
しじみには年に2回の旬があります。
ポケマル豆知識:しじみの旬は?
①6〜7月中旬=「土用しじみ」:産卵直前の1年で最も成熟してぷりぷりな時期。漁獲量も多い。
②12〜3月上旬=「寒しじみ」:湖底の土の中で栄養を蓄えながら冬を越している時期。錦織さんによるとしじみエキスが最も多いのはこの時期で、出汁をとるとスープが真っ白になるほど。
参考:「土用の前はしじみが旨い」ってなんで?宍道湖の漁師さんに聞いてみた
今回購入したのは12月から3月にかけてが旬の寒しじみです。
しじみは栄養面からお酒と相性が良い食材と言われることが多いですが、美味しさという視点で考えても、年末年始の飲み会シーズンにぴったりの食材なんですね。
簡単しじみ料理3品!
それでは旬の寒しじみを用いた旨みたっぷりのお料理を作ってみましょう。
まずは超簡単メニューを3種類。「風邪をひいたら薬」よりも、風邪をひく前に予防した方がいいのと一緒で、二日酔いになる前の対策にもぴったりかも。
①しじみの酒蒸し
大きなしじみの身のプリプリ感をシンプルに味わうために、まずは酒蒸しからスタートです。
使用したしじみ一人前の量は100g。流水で殻と殻をこすり合わせるように洗ってから使います。
こちらのしじみ、何が秀逸かって……砂抜き済みなんです! もう一度言います。宍道湖漁師の錦織さんの元で、既に砂抜きしてくれています!!
つまり、届いてすぐ、食べたいときにすぐ、料理に使える便利しじみなのです。
酒蒸しの作り方は簡単。(材料の分量はしじみ100g分で記載)
1.蓋のできる鍋にサラダ油とみじん切りにした生姜1/2片とにんにく1/4片をいれ中火にかけ、香りが出てきたらしじみ100gを入れてさっと炒め、酒を大さじ1〜2程度いれて蓋をします。
2.2分程でしじみの殻が開くので、醤油少々と刻んだネギを加えてひと混ぜしたらできあがり。
5分くらいであっという間にできちゃいました。
なぜか普通のネギまでおいしく感じるしじみマジック。
ああ、これはお酒が進みそう……
②しじみの味噌汁
お次は定番、しじみのお味噌汁。(材料の分量はしじみ100g分で記載)
1.水150mLを鍋に入れ、5cm程度に切って切れ目を入れた昆布をつけて30分置く。
2.しじみ100gを投入して火にかけ、沸騰する直前(鍋の底からふつふつと小さな泡が出るくらい)に昆布を取り出す。
3.味をみながら味噌をとき入れ、ひと煮立ちしたら刻んだネギを入れてできあがり。しじみがいい味を出すので、味噌は薄めがオススメです。
ちなみにしじみは冷凍もできるので、味噌汁一回分のしじみを冷凍しておけば、すぐにお味噌汁をつくることができますよ! 冷凍することでしじみの旨みも増すのだとか。
レトルトの小さなしじみとはもうおさらばです。
③しじみラーメン
以前、錦織さんがオススメしてくれたしじみ塩ラーメン。インスタントラーメンを使って作るのでとっても簡単です。
関連記事:「土用の前はしじみが旨い」ってなんで?宍道湖の漁師さんに聞いてみた
1.インスタント塩ラーメンを用意する。
2.ラーメン用のお湯を沸かすときに水の中にしじみ100gを入れ、後はインスタントラーメンの作り方に沿って作るだけ。
インスタントラーメンとは思えないほど、こんなに豪華になりました。包丁を使わなくていいのが本当に楽ちんです。
実食!
できあがったしじみ料理を編集部の面々で試食してみます。果たしてお味はいかに……?
しじみに群がるポケマル女子軍団
しじみの酒蒸し=「居酒屋のお通しに最適」
しじみの味噌汁=「飲み会の翌朝に最適」
しじみ塩ラーメン=「飲み会のシメに最適」
究極の二日酔い対策しじみ鍋
飲み会のお通し、シメ、翌朝と大活躍のしじみ。ですが、いっそのこと飲み会の主役料理でも二日酔い対策できたら、明日の事を気にせずお酒を飲めるのでは……?
そんなズボラなことを考えたポケマル編集部女子メンバーたち。あーだこーだとやっているうちに、「楽しく・おいしく・心配なく」食べられる究極のしじみ鍋メニューの考案に成功しました!
それがこちらです!
彩りはいいけど、なにが入っているのやら?
それでは完成に至るまでの工程を見ていきましょう。
出汁をとる
まずはお味噌汁と同じ要領で昆布だしをとり、しじみと一緒に火にかけ、沸騰直前で昆布だけ取り出します。
いい具合に白く濁った汁。しじみのエキスが出てる感じがします。
それを見逃さなかった大城、笑みを浮かべながら汁を味見。しじみの旨みが口の中に広がります
大城、大正解。
しじみの力を実感したところで、酒と醤油で少しだけ味付け。
この状態で卓上ガスコンロにセットし、後は好きなタイミングで食材を入れていくだけ!
鍋具材はこれ
気になる使用食材はこちら:
シジミ・もやし・豆苗・豆腐・レモン・ミニトマト・アボカド・長ネギ、自作トマトソース(トマト、にんにく、ウコン入り)
食材を用意したスタッフによると「インターネットでアルコール分解に良いと言われている食材をいろいろ集めてみた」とのこと。
レモンとかアボカドを鍋に入れるって……味の想像ができません。私たちもどうなるかわからない、未知の食材鍋です。
野菜ばかりなので、肝臓だけでなく胃にもお肌にも優しそう
ガラスポットに入っているトマトソースは、錦織さんの「しじみとイタリアン、合いますよ」というお言葉からインスピレーションを得て作ってみたもの。
ニンニクをオリーブオイルで炒めて香りが出たら……
トマト缶と水を入れて煮詰め、味を見ながら塩こしょうとハーブミックス、ウコンが入っているカレー粉を入れました。
鍋開始
それではお鍋開始します。食材を入れていきましょう……の前に、まずはしじみ出汁で乾杯!
染みわたる〜
では豆腐からいれます。しじみ湯豆腐です。
これだけで十分おいしい
その後、ネギ、もやし、とどんどん食材を入れていき……
豆苗、トマト、アボカド、レモンを入れたらインスタ映え鍋になりました。もはやしじみが見えませんが、底にはたっぷり。
野菜をかき分けてしじみを探す様子から、潮干狩り鍋と命名
煮えたらたっぷり盛り付けて……いただきます!
汁好きな大城は、やはり汁から堪能。
はじめはどうなることかと思いましたが、しじみとレモン、とても良く合います。
汁にハマった女子たちは、汁をがぶがぶ飲み、鍋の汁がどんどん減っていきました。アルコール分解には水分摂取も重要。おいしい汁ならたくさん飲むので、飲ませる汁をつくることは二日酔い対策のポイントの一つにもなりますね。
味が単調になってきたら、ついにトマトソースの出番です。
これがまたまた食欲をそそるスパイシーな味で、いくらでもお腹に入っちゃいます。トマトソース、最強です。錦織さんの言うとおり、しじみとの相性バツグン!
「酒にはウコンでしょ!」とのひとことで投入されたカレー粉もいい仕事しています。そのままだとあまり好評でなかったアボカドも、このソースをかけることで評価が上がりました。
シメは…
さて、鍋といったら何をシメに入れますか? 白飯? うどん? ラーメン?
いやいや、ちょっと待ってくださいよ。究極の二日酔い対策鍋なら、ここは玄米でしょ! 白米より玄米の方がビタミンB群が多く含まれているのです。
レトルトパックの玄米ご飯1パック(200g)を使用。
シメは完全にイタリアン風で、トマトソースとチーズも入れて、玄米リゾット風にしちゃいます。
チーズがとろけます
いつもはシメまで食べると食べすぎかなあと不安になるのですが、こちらの鍋は主役が野菜&しじみ、そしてシメも玄米なのでそういう意味でも安心です。余裕で完食しました。
ごちそうさまでした
飲み会では飲んでばかりで食べないことも二日酔いを助長するとも言われますが、この鍋ならおいしすぎて、みんな食べる気がします。
おいしくて満足感があり、二日酔い対策まで……これは今後の飲み会に必須かもしれません。
全てはこのしじみから始まった
酒蒸し、お味噌汁、塩ラーメン、鍋。
全4種類のしじみ料理を紹介しましたが、これらは全て錦織さんの宍道湖しじみだからこそのお料理だと思います。
言うのはこれで3回目ですが、砂抜き済みの、楽々調理ですよ。
Lサイズのしじみだから、楽に箸でつまめてちゃんと噛んで食べたという実感も生まれます。二日酔いに対する気持ちの面での余裕も出てきそうです。
ただし! お酒を飲まれる方は、しじみを食べるからといって安心しきるのではなく、くれぐれも「ほどほど」の分量をお忘れなく⚠️
もちろん、お酒をあまり飲まない方も、おいしいのでぜひこのしじみを味わってみてくださいね。
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文=尾形希莉子