節分は豆まきよりも「豆しぼり」!自宅でできる豆乳とおからの作り方

今年もこの季節がやってきました!老若男女誰もが楽しめる国民的イベント、節分です!

節分といえば、大豆ですよね。鬼から身を守るために撒く、歳の数だけ食べるなど、この行事には欠かせない食材です。


もちろん、ポケマルでも大豆は販売中。

しかし、貴重な国産の大豆、しかも、農家さんが大切に育ててくれた大豆です。いくら国民的行事とはいえ、豆まきでばら撒いてしまうなんて、もったいない。

なにかポケマルらしい節分の楽しみ方を……そうだ、豆乳づくりだ!


というわけで、ライター宅野がはじめての自家製豆乳づくりに挑戦しました。

今回購入したのは、青森県宮村祐貴さんの大豆「おおすず」です。


段ボール箱の中には、笑顔と癒しが詰まっていた

数十年ぶりの大寒波と、数年ぶりの大雪に見舞われた1月下旬、大豆が届きました!

寒さをこらえつつ段ボールを開封。そこには、満面の笑みを浮かべる宮村さんがいました。冷え込んでいた心がほっこり癒されました。


段ボール箱の中には、宮村さんの看板商品「みやむ~のにんにく」の紹介リーフレット。お爺さまから受け継いだ畑を未来に繋げようと奮闘する宮村さんの熱が伝わってきます。

その下に、乾燥大豆(品種名:おおすず)と、オマケとして同梱してくれた大豆のPON菓子「PONPON豆」。パッケージがかわいくて和みます。


「PONPON豆」は後のお楽しみに取っておき、さっそく豆乳づくりスタートです!


鬼ならぬ寒さを吹っ飛ばす!大豆を絞って豆乳づくり

作り方を調べた時は「案外、手軽に作れるんだな」と思ったものの、いざ豆乳づくりを始めるとなると、上手くできるかドキドキです。いや、絞るだけなんですけどね。


【1日目】

①豆を洗う。

今回、使用した大豆は約250gです。購入したのは500gでしたので、半分ほど使いました。


水ですすぎます。気温が低すぎて手が凍るかと思うほどの冷たさですが、気合いで乗り切ります。寒くない!冷たくない!


洗い終わった!


②水に浸してやわらかくする

洗い終わった大豆を水に浸してやわらかくします。

水を1.5リットルほど入れて、ゴミが入らないようにラップをします。


一晩浸したままにするため、この日の作業は終了。


【2日目】

③大豆が膨らんでいるかを確認する

約14時間水に浸けた大豆がこちらです。大豆が水を吸って膨らんでいるのが分かります。


手に乗せるとこのような感じです。元の大豆の2.5~3倍くらいに膨らんでいます。なんか、かわいいぞ。


④ミキサーで細かくする

ここでミキサーの登場です。大豆を細かくします。

大豆と、大豆を浸した水を一緒に入れます。一気に全部入れてしまうと溢れてしまいそうだったので、今回は2回に分けました。


スイッチON!大豆が粉砕されていきます!やっぱり快感です。


大豆を粉砕し、ペースト状にしたのがこちらです。これをさらに煮詰めて、絞る準備をします。


⑤煮る

大きめの鍋に入れて中火にかけます。泡がたくさん出てくるので、充分な大きさの鍋がない場合は2回に分けると安心です。


鍋底に焦げ付かないよう、混ぜながら煮るのがポイントです。沸騰してきたら吹きこぼれないように弱火にします。


約10分経ち、豆乳独特の甘い香りがしてきたら火を止めます。加熱前より、だいぶフワフワ感があります。


⑥絞る

ついにこの時がやってきました!大豆を絞ります。

今回は、布巾を使って絞りました。ボウルに布巾を被せ、熱いままの大豆液をのせます。


布巾を巾着状にして、絞ります!

熱いので火傷をしないように気をつけてくださいね。力を入れすぎると布巾の中から大豆が飛び出してくるので、力加減にも要注意です。(私は2度ほどやらかし、キッチンが大変なことになりました…)


豆乳だ! 本当に出てきた! 

初めて自分で絞った豆乳を前に、テンションが上がります。


大豆を絞ったあとに残る固形物は「おから」です。おからは、別の容器に移します。

大豆液を布巾にのせる→絞る→おからを移すの作業をひたすら繰り返します。


⑦完成!

250gの大豆から抽出できた豆乳は全部で220mlほど。自分に握力があれば、もっと絞れたかもしれません。次に作る時までに鍛えておくか。


味の方はというと、濃厚です。無調整豆乳特有の青臭さもありますが、なんというか上品な感じなので不快感はありませんでした。自分で作ったからなのか?

おからはこんなに出てきました。もちろん料理に使います!


自家製豆乳とおからで作る、お料理アイデア

おからと、作りたての豆乳で何品か料理を作ってみました。


①おからのポテトサラダ風

おからを加熱してマッシュっぽくし、薄切りにしたきゅうりとツナをマヨネーズで和えました。意外とボリューミーでお腹に溜まります。


②白菜と高野豆腐のシチュー 和風仕立て

白菜・高野豆腐・麩を味噌・出汁・豆乳をあわせたスープで煮込み、片栗粉でとろみを出します。寒い日だからこそ、スープで心身ともに温まりたいですね。


③おからとヨーグルトのケーキ

おからと絞りたての豆乳、ヨーグルト、はちみつなどを混ぜて生地にし、焼き上げました。仕上がりはしっとりしていて、甘すぎず、あっさりとした味わいのケーキになりました。

おからは料理だけでなく、お菓子にも使えるのですね。なかなか万能です。


3品作った段階で、豆乳はまだ100mlほど残っていました。250gの大豆からでも、かなり多めの豆乳が絞れると知り、驚いています。


実は、私は市販されている調整豆乳は苦手だったのですが、今回自分で作った豆乳は成分無調整のためか、全く問題なく味わうことができました。宮村さんの大豆から絞った自家製豆乳は、体にやさしいだけでなく苦手を克服させてくれました。

大豆はまだ半分残っているので、節分当日は豆まきのかわりに豆乳を絞ってみようと思います!


ポケマルで買える大豆の出品はこちら

◎今回使用したみやむ〜の「おおすず」


◎その他の生産者さんの大豆の出品


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宅野美穂

東京都生まれ。宣伝会議 編集・ライター養成講座32期受講。都内を中心にライターとして活動中。主な執筆ジャンルはグルメ、インテリアなど。趣味は読書と音楽鑑賞。ポルノグラフィティと推理小説があれば生きていける30代。飲食関連の仕事に関わったことがきっかけで興味がわき、今は料理や食材について勉強中。公式ブログ:「読書が趣味でもいいじゃない」

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