ネギ30本大量消費チャレンジ。これがネギ鍋の新定番レシピだ!

この記事は、オフィスに長ネギ1箱(30本入)が届いたとある会社で長ネギ大量消費を行った記録です。ネギ油、ネギダレ、圧倒的なビジュアルで最高にうまいスタンディングネギ鍋など、簡単なレシピもご紹介しています。

こんにちは、ライターおゝしろです。寒い日々を彩るのは、冬に旬を迎える野菜たち。そんな中でも身近な食材・長ネギは、そのとろみはもちろん甘さも抜群です。

さて唐突ですが、長ネギ30本が手元に届いたら一体どうしますか?

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今が旬の長ネギ、たっぷり美味しく知恵と工夫を凝らしていただきます!

 

目次

 
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これがネギ! 長ネギの基本スペックを再確認

岩手県北上市で様々なお野菜を育てている千田さんが愛情込めて育てた長ネギが、ドーンとポケマルオフィスへやってきました。


やってきた長ネギと対面します。すると中には千田さんからのお手紙が。


歓喜のポケマルスタッフ布井


千田さん直筆のお手紙! 


心を込めて料理いたします


千田農園の長ネギは、何より1本が太い。立派な長ネギ30本が詰まった小包はずしりとした重量感があります。1本取り出し重さを測ったところ、なんと約135g! 一般的なネギの重さが100gと言われているので、ヘビー級ネギということになりますね。

(もちろん1本あたりのそれぞれ重さは違います)


縦に並べれば身長も測れます。


アイドルが自身の身長体重を果物に例えるように、ネギに例えることができちゃいますね。というわけで千田さんの長ネギ30本調理プロジェクト始動です!


味のレパートリー広がる&深まる! 自家製ネギ調味料

まずはたっぷり長ネギを使用したオリジナル調味料を作ってみます。調理する調味料はこちら。

・ネギ油

・万能ネギダレ

・ネギ味噌

・塩ネギタレ


①中華料理の秘蔵っ子〜ネギ油

さっそくネギ油から調理開始です。

ネギ油は手製料理にひとたび垂らせば、たちまち中華料理屋の味わいに昇華させる万能調味料。チャーハンはもちろん、インスタントラーメンにひとさじ入れるだけで本格的な味に化けてしまいます。


まずはネギの青い部分(3~4本分)をザクザク切り、お鍋に投入します。


そのまま投入したネギの半分が浸るまでサラダ油を加え、弱火でコトコト煮出します。

この時強火で煮立てると、ただの揚げネギとなってしまい焦げてしまうので注意しましょう。あくまでもじっくり・ゆっくり・コトコトです。


30分ほど弱火で煮続けたら、ネギを取り出し完成です!


後日、こちらを自作チャーハンにひとさじ垂らしたところ…

「なにこれ! この味、自宅で食べることできるのね!」

この感動体験、皆さんもぜひ。


②白米泥棒の第一人者〜ネギ味噌

その次はネギ味噌を作っていきます。白米のお供に欠かせないネギ味噌はおにぎりの具としても大活躍する白米泥棒の代表格です。市販のネギ味噌は少々甘めのものが多いですが、個人的には甘さ控えめの方が好きなので、みりんの量を少なめに調理してみました。


まずはネギを小口切りにします。青い部分だけを使用するのが一般的だそうですが、今回は両方使用してみることに。結果的にとても美味しくできたので、手持ちのネギ量によって調整すると良いかもしれません。


そのままごま油とともに中火でネギを炒めます(焦がさないように!)


ネギがしんなりしてきたら、味噌をベースにみりん・醤油・お酒を混ぜた合わせ調味料を投入します。好みによって調味料の配合を調整するとより家庭の味に。すりごまや鷹の爪、鰹節を入れれば味わいアップもできちゃいます。


そのまま水分を飛ばせば完成! 粗熱を取って消毒した瓶に詰めます。


冷蔵庫にひと瓶ほしい、ご飯のお供になりました。


③まさに”全食全能”〜万能ネギだれ

さてお次は万能ネギだれに着手。こりゃまた凄まじい調味料でした。どんなお肉と一緒に焼いても美味、しゃぶしゃぶのタレとしても、素焼き野菜と合わせても完璧。全知全能の神ならぬ、調味料とはまさにこのことです。


作り方は簡単。

1,ネギ3~4本をみじん切りし、数分水にさらして辛さを抜く

2,ごま油:醤油:ポン酢=1:3:2をベースに水と顆粒出汁を少々、お好みで生姜すりおろしとハチミツを混ぜる

3,ネギと合わせ調味料を混ぜ込む


ごま油とネギの組み合わせは絶対王者の味わい。

すぐに頂くこともできますが、1晩冷蔵庫で置くとネギとタレがさらに素晴らしいハーモニーを奏でてくれます。


④これなくして豚トロ語れぬ〜ネギ塩タレ

さて最後はネギ塩タレです。定番の豚トロなど脂身の多いお肉と合わせると、美味しさが抜群に引き立ちます。手軽に冷奴にかけてもバッチリ。


こちらも作り方は簡単。

1,長ネギ3~4本をみじん切りし、数分水にさらして辛さを抜く

2,ニンニクを1かけすりおろす

3,鶏がらスープのもと小さじ2とごま油60c、塩・すりごま・黒胡椒を少々好みで加え混ぜ合わせる

4,上記すべてを混ぜ合わせ完成


こちらも一晩置くのがオススメ!

…というわけでずらりと揃った特製千田さんネギ調味料たち。これで日々の料理の味のレパートリーがどんどん広がっていきます!


バックヤードには巨大タッパーに詰まった調味料が


刮目せよ! 圧倒的ビジュアル”スタンディングねぎ鍋”

しかしながら千田さんが愛情を込めて作った長ネギ、やはりメインとして頂いてみたいものです。ネギを大量に美味しく頂くには煮るしか…そう思いネギ料理研究をしていた時、凄まじい調理方法と巡り合ってしまいました。

それがスタンディングねぎ鍋

豚肉と白菜を重ねるように敷き詰めて煮込むミルフィーユ鍋が一世を風靡したのも、記憶に新しいことでしょう。それと同等、いやそれ以上の衝撃的なビジュアルをした鍋がこちら。


肉の海原にそびえ立つネギ群をグツグツと煮込むこの鍋は、シンプルだからこそ素材の味が引き立つ究極鍋です。

必要な食材は2つだけ、肉と長ネギ(白い部分)です。牛肉と合わせるのが一般的なようですが、今回は豚肉で代用しました。


【おおしろ流スタンディングねぎ鍋作り方】

1,土鍋の深さに合わせてネギを一定の長さに切っていく。どんどん切る。

2,肉を周りに敷き詰めます。ちなみに今回は1kgほどの豚バラを使用。

3,自身の目指す美しさを求めて、切ったネギを差し込んでいく

*その際にネギが足りなくなったら、さらに切り出して補充していく


そしてこれが煮る前の図。


なかなか衝撃的なビジュアルになりました。さらにポケマルオフィスの土鍋が大きかったため、使用した長ネギの数はなんと9本に。

(ちなみに2人分くらいであれば、ネギ3本で十分かといったところ)


そんなこんなで鍋の半分ほど水を加え、グツグツ煮込んでいきます。煮立ちはじめて数分後、ついにその時がやってきました。


早速ネギを抜き出して頂きます。


ネギの中からとろけ出る濃厚な甘みと豚肉の出汁、さらに優しい脂の風味がたまりません。一本一本のネギが太くて柔らかく、今までのネギの概念を覆すような味わいでした。

「ネギがとろとろ、あま〜い!」とポケマルスタッフも大喜び。あっさりとポン酢をつけても、柚子胡椒をつけてもgoodです。


さらにここにネギ on ネギを。先日作った万能ネギタレをのせてみます。


あまりの美味しさにポケマルオフィスに歓声が響き渡りました!


脇役、主役、縁の下の底力…万能な食材に感服!

デイリー使いとして薬味やメイン、煮物として使用できる長ネギ。ここで紹介した以外にも、ネギの千切りと鶏ガラをスチーマーで蒸したおかず「無限ネギ」、お好み焼きならぬ「ねぎ焼」。


どんどん消費していった結果、1週間で30本を使い切ることができました。


「旬の長ネギって、意外とどんどんなくなっちゃう!」

冬に旬を迎える長ネギは脇役によし、主役によし、縁の下の力持ちにも抜群。そんな生産者の愛情が詰まったネギは、冬の食卓に新たな風を呼び込んでくれそうです。

千田さん、ごちそうさまでした!


関連出品

千田さんのネギは現在品切れとのことですが、ポケマルでは他の生産者さんの長ネギも販売中。要チェックです!

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他にも、ポケマルには日本中からたくさんの農家・漁師・猟師さんが参加しています。

はじめての購入の時には、ポケマルでの販売に慣れている生産者さんを選ぶのがおすすめです。ランキングを週1回更新していますので、どうぞご活用ください!

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Writer

大城実結/MIYU Oshiro

フリーランスライター・編集者。自転車や地域文化、一次産業、芸術が専門。紙雑誌やWeb媒体問わず執筆中。ポケマルでは農業初心者を生かし、わかりやすく愉快な記事の執筆を目指す。イラストや漫画も発表。公式Webサイトhttps://miyuo10qk.wixsite.com/miyuoshiro

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