【生産者に聞く⑧】食べ物を選ぶことは真剣勝負!ーー自称”面倒くさい農家”竹林諭一さんの哲学

生産者の想いに迫る連載シリーズ「生産者に聞く」。

今回は、温泉地の湯布院近くにある土地で、脱サラして2年前に農業を始めた竹林畑の竹林諭一さん

水のない荒れた田畑の〝開拓者〟になろうと決意し、少しずつ成果を上げている様子です。

竹林さんが考える〝生きるために選ぶ〟とはーー。


――自慢の生産物はなんですか?

〝そのとき〟に美味しい旬の野菜です。


※編集部注※

竹林畑さんは、現在焼き芋にして美味しい紅はるかや、その他旬の野菜セットを出品中です!


ーー生産地はどんなところですか?

湯布院(大分県)の隣にある庄内町小松台地区は、戦後の食糧難時代に里山だった土地を農地にした〝開拓地〟とされています。

ここにある野菜農家は竹林畑だけです。


梨畑として活用されてきた土地ですが、もともと人は住んでおらず、水もない中山間地です。荒れた土地も出始めています。

ーー珍しい環境にあるのですね。

初めて訪れたときは

「こんな土地があったのか!」

と驚きました。僕たちが探していた条件にぴったりだったんです!

荒れているとはいえ水はけのよい乾いた土地で、周囲に野菜農家がいないので余計な気を遣う必要もありません。


2年目の今年から空き家を借りることもでき、生産するのに便利な条件が整いつつあります。

ーー苦労していることはありますか。

課題は水がないことと、畑の傾斜がきついことです。

だけど、ここは開拓地!何事も自分でやるしかありません。

かつての開拓者たちも自力で理想の農地を切り拓いてきたわけです。


少しずつですが、この土地の気候や土、自然環境に合った生産方法や品目、年間スケジュールを組み立てられるようになっています。


――生産者歴何年目ですか?

2010年春に脱サラし、翌年に独立しました。

しかし、就農先の土地が見つからず湯布院のお米農家さんでアルバイト・半独立生活を送ります。

その後、2014年に小松台で独立しました。

――農家なられた経緯を教えてください。

サラリーマン時代は、スーパーの販売員として惣菜コーナーで唐揚げを揚げたり、クリスマスオードブル作ったり。恵方巻きも巻きました!

「食べ物」に関わりたくて就職したんですが、次第に「自分の求めているモノを売りたい」「自分の求めている生活を送りたい」と感じるようになりました。


惣菜の仕事は好きだったので弁当屋さんとして独立も考えていましたが、考えているうちに一番根本の原材料を作る農家に行き着いてしまい、就農を決めました。


――1日のだいたいのスケジュールを教えてください。

5〜6時に起床し、農繁期は収穫作業などを行います。7時半の朝食後に仕事に戻り、12時と15時にそれぞれ休憩を挟んでから18時に事務作業をして終了です。

仕事の後は、子どもと戯れながらお風呂に入るのが楽しみですね。夕食後、21時に子どもと一緒に寝ます。


意外とゆる〜い暮らしを送っています。あんまり儲かってないからですね(笑)


――みんなにぜひ食べてもらいたい、一番好きな食べ物・食べ方はありますか?

「天ぷら」です!夏の果菜類や芋などはそのまま、冬の葉物は刻んでかき揚げにすると美味しいですね。

油にもこだわり、うちでは菜種の圧搾油を使ってます。市販の油とは全く味が違いますよ。

――どんな想いで生産活動されていますか?

幸せになりたいです。いま幸せです。


――最近のマイブームは?

ヤギです。


――ポケマルユーザーの方へ一言!

クリックするだけで簡単に決済でき、商品が自宅に届く。ポケマルの場合は他に、生産者のストーリーを読み、直接連絡をとりあい、感想を伝えたりする。他の直販サイトやアプリに比べて〝ちょっと面倒くさそう〟です。


簡単に手に入るから、店頭に並んでるから、安かったから、買い物途中に手に届く場所にあったから。

与えられた条件、正しいと思い込まされてた判断基準までも与えられたものになっていませんか?

食べ物は食べてみなきゃわかりません。

美味しいかどうかも、安全かどうかも、食べてみて初めて結果がでること。

だけど、生きるためには選ばなきゃならない。

食べ物を選ぶことって真剣勝負だと思うんです。

なんてことをいつも言ってます。


そうなんです、竹林畑は面倒くさい農家です

そんな竹林畑にピッタリなアプリだなと感じてます。



竹林さんが出品中の商品はこちら。


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