令和2年もよろしくお願いします。こたつと手作りかるたで行く年来る年【編集後記後編】

あけましておめでとうございます。

こたつでかるたをしながらの新年のご挨拶となりました。

この記事が公開される時には、みなさまの元に新しい年が無事にやってきていることと思います。

紅白歌合戦はどちらが勝ちましたか? 初詣はもう行きましたか? お雑煮食べましたか? 初夢は1月2日ですから、昨夜夢を見なかった方も慌てないでくださいね。

ポケマル編集部では、去る2019年12月中旬に「第1回 行く年来る年かるた大会」を開催しました。

前半は昨日公開。かるた大会のルールや、なんだか雰囲気の良い会場について描かれていますので、まだ読んでいない方はこちら▼からどうぞ。

\この記事は2本立てです/

  1. 編集部の大晦日。こたつと手作りかるたで振り返る平成31年と令和元年【編集後記前編】
  2. 令和2年もよろしくお願いします。こたつと手作りかるたで行く年来る年【編集後記後編】(この記事です)

後半では前半に引き続き、こたつの中で2019年を振り返りつつ、さらに2020年への想いを馳せます。

目次

ここに目次が表示されます。

各地に爪痕、2019年の台風被害

では読みます

 んばにいかないと~

つたわらないことがある~

はいっ!

さあ、この札の作者は?

うーん……日野原さん、ですか?

あたりです!

この絵はもしかして、ブロッコリーの苗?

はい、これは千葉県旭市の平野さんに取材したときの絵です

今年、千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号。編集部では急きょ現地取材を実施したんだよね。大変な状況下で取材に応じてくれたのは、旭市の平野さんと芝山町の住田さん

平野さんは台風のせいでビニールハウスが壊れてしまったり、植えたばかりのブロッコリーの苗の多くがダメになってしまったりと、かなり辛い状況でした

写真:台風被害に遭った平野さんのハウスや植えたばかりのブロッコリー苗

取材を通じて、やっぱり現地へ行くことの大切さを痛感しましたね。今はSNSで情報収集できる時代だけど、伝えるべきことは現場にあるんだなって

実は千葉台風取材のとき、スケジュール変更も大変だったんだ。もともとは山梨県北杜市のチュトワさんに稲刈り取材へ行こうかと相談をしていたんだけれど……

急きょ千葉取材に変更したんですよね

チュトワさんでは稲刈りを2回に分けて行うということで、2回目の予定日だった10月中旬に変更させてもらったのです。だけど、今度は台風19号が直撃して、中央本線も中央道も通行止めになってしまいました

東京から御殿場経由での山梨入りは大変でしたね……

でも無事稲刈りも完了したし、筋肉を鍛えることもできたし!

台風といえば、鴨志田農園への取材でも影響なかった?

ありました! 取材予定だった日の翌日に台風が来ることになってしまい、台風前日は特にやれる作業がないからと、急きょ畑作業無しの取材内容に変更になりました

その結果、たっぷりとお話を聞くことができまして……取れ高がおおすぎてもうまとまんな~い!と、3部作の大作になったんだよね

いやあ〜1日の取材だったのに、めちゃくちゃ濃い人物で……。今年の夏はずっとカモさんのことを考えてました

日野原さん、いっぱい執筆してくれたもんね、とっても助かったよ。そしてカモさん、ご結婚おめでとうございます! めでたいな〜

先日、鴨志田農園にポケマルで買ったお野菜をとりにいってきたんだけど、カモ母様がとても嬉しそうでいらっしゃいましたよ


"捌けるライター"誕生の年

さあお次読みま~す

 こさばき~

いせ……

ハイッ!!!!

一歩早かったのは日野原!

クソッ!!!!

今までで一番の盛り上がりだ(尾形さん落ち着いて)

絶対ほしかったんですよ、その札!

私もずっと狙ってたんです。だって見てくださいよ、このタコの表情……

タコと海老が天に昇っている。なんとも言えない表情、シュールすぎる

ということは、この札の作者は?

中川さんですか?

あたり! この札はわが編集部のお袋こと、ライターわたなべさんの1年でした

ポケマル豆知識:わたなべひろみさん

北海道在住のライター・わたなべひろみさんはポケマルマガジン編集部のシズル系記事を担当するみんなのお母さん。彼女の記事を校正していると必ずお腹が鳴ることで定評がある。

2019年1月3日に公開した伊勢海老を捌く記事にはじまり、巨大タコを捌いてもらったり、利尻昆布の出汁取り実験をしてもらったり

今年も魚介尽くしだったんですね

魚介類をきれいに捌けて、写真もきれいに撮れて、文章も書けて、っていう能力一式を持っているライターということで、今年はわたなべさんの名刺の肩書きが”捌けるライター”になりました

うふふ

編集部員の持ち味がより研ぎ澄まされて、それぞれプロになってきた手応えがあったよね

写真の中川、筋肉の大城、柑橘の尾形……

カギの日野原

え?

ほら、いつも嗅いでるじゃん。いろいろ

今年もたくさん嗅ぎました

見た目や味のみならず、五感を使って食材をがっつり観察しているということだよね

魚介といえば、私たちもしじみ鍋をしましたね

あー、アボカド入れたりトマト入れたり、超斬新な鍋をしたよね。にしても出汁が濃厚で、とってもおいしかったなあ

いろいろやってみたけど、結局サッポロ一番をしじみ出汁で作ったのがいちばん印象に残ってるなあ。わたなべさんには敵わないけど、自分なりの魚介類の楽しみ方を見つけたいよね

そうだなあ……

”ジャンクフード×ポケマル食材”ってのはアリだな。きちんとした食事の大切さはわかるけど、仕事をしながら毎日続けるのは難しくて、インスタントやレトルト食品に助けられてますもん、わたしも

今までになかった切り口で、やりがいがありますね。私はどうしよっかな〜

……っと、このままだと企画会議になっちゃう。この続きはまた別の機会に


毎日、毎週、”手綴り”の文章をお届けすること

じゃあ、私読みますよ

 んようびは~

ぷれみあむ~

めるまがで~

はいっ! そしてこれは中川さん!

札奪取と同時に作者発表!

へへ、まあ私だよね

編集部内では自明ですが、コホン。改めて中川さん、メルマガデーの心を教えてください

うむ、よいだろう。毎週金曜日というのはかくかくしかじかでめっちゃ目と指と脳みそを酷使する1日なワケです

これを2017年5月からほぼ毎週作り続けてるんですもんね

毎週同じ曜日・同じ時間に必ず更新するって、言うのは簡単だけど、実際にやるって本当に果てしない作業だし、偉業ですよ

まあねえ。ほら、「ポケマル編集部」とかいうと「全国の生産者さんに会いに行けて楽しそう」とか「美味しいものを経費で食べられそう」とかって思われることがあるかもしれないけど、実際はそんな華やかな仕事ではないんですよ

取材の時の編集中川はスケジュール詰めがヤバいんですよ

お金も時間も限られておりますのでつい……

そういえば昨夜は尾形さんの家に泊まらせてもらったんですが、今朝尾形さんは自宅キッチンで黙々と原稿を書いていました

今年はじめた「#ポケマルのたしなみ」だ! たしなみといえば尾形さん。完全にハマってるよね

いやー、そんなことないですよ

謙虚なキリコさん

たしなみ記事は、出品情報やごちそうさま投稿を読んで、妄想しながら執筆してもらうんだけど、尾形さんはもはや「プロ妄想家」だよね

プロ妄想家(笑)

実は私の友達も尾形さんのファンで。尾形さんのSNSを常にチェックしてるんですよ

尾形さんブーム来てるねえ。それにしても、2019年は山梨に引っ越したり、農泊したり、プロ妄想家になったり、隠れファンができたりと、尾形さんにとって大変化の年になったね

ほんとっすねー…いやぁ…(しみじみ)


なにする?どうする?2020年

1年間コツコツと文章を綴り続けてきたみなさんはエライよほんとに

コツコツの仕事の価値については、編集部OBの金澤さんが卒業記事の中でこう表現していましたね。「火を"着ける"ことと火を"灯し続ける"ことは違う」って

そうそう、火を灯し続ける役割としては、私はポケマルの食べ手さんたちをもっと讃えたい!

そうですね

生産者さんたちの心の灯火の燃料は食べた人からの「ごちそうさま」だし、私たちの燃料は読者さんやリピート購入者さんの数とかだし


おお、つまり食べ手さんもポケマル編集部員ということですか

みなさんの投稿文や写真をお借りして作る記事も多いですからね。いつも皆さまに助けられています。ありがとうございます

ところで、みなさんは来年はどんな年にしたいですか?

いままで”専門的なことをゆるーく楽しく読める”ように書いてきたので、これは来年も引き続きやっていきたいかな。あとは趣味の自転車をもっと農業に絡めたいです

私も今までになかったジャンルと農業を掛け合わせてみたいですね

私は次の春で卒業しちゃうんですけど……

うわああ、寂しい!

来年に控えている取材を頑張りたいです!

ポケマルマガジンは月間数十万人が読みに来てくださっているくらいの小規模メディアなんですよね。2020年はそんな小さな世界から、外の大きな世界にちょっとした影響を及ぼす……みたいなことをしたいな

地底から地上の世界にいたずらしちゃう、みたいな?

あと、腰を落ち着けて文章を読む時間のない生産者さんのために、ラジオみたいなコンテンツも作ってみたいよね。あと山梨に引っ越したい

山梨は尾形さんの影響でしょ

うふふ


* * *


一年を振り返るあたたかな時間が過ぎていくなかで、ここで改めて思いました。

こうして「いつもの仲間と温かいこたつに入って、お菓子を食べながら一年を振り返る」。それだけで、すごく幸せなことなのではないかと。

おととわさん、おいしい時間をありがとうございました。

そしてポケマルマガジン読者のみなさん、今年もよろしくお願いします。


文=大城実結、編集・写真=中川葵

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