ライター志望の僕がポケマルで学んだこと…鮫を捌きながらお伝えします。

こんにちは、インターンのカネザワです。ポケマルでは編集部にてライター業務をさせていただいておりまし

なぜ過去形かというと、大学卒業とともにポケマルインターンも卒業となったからです。

この記事は、僕カネザワがポケマルでインターンをして思ったこと・感じたことを、卒業制作として書き残したものです。ライターという職業に興味がある方、そんな方々に読んで頂けたら幸いです。


突然ですが、みなさんが想像する「ライター」という職業はどんな仕事をする人ですか?

  • 文字を書く人
  • 取材をする人
  • 情報を集めまとめる人


どれも正解だと思います。

僕も以前は「ライター、文字を書く人だよね」くらいにしか思っていませんでした。ポケットマルシェに出会うまでは。だって、ライターがサメを捌くなんて聞いたことありますか? ないない(暗黙の同意)

 

目次

 
     ここに目次が表示されます。    

「ああ、今日はサメを捌くのね」

——カネザワさんがポケマルを知ったきっかけはなんだったんですか?

もともと何かを作ったり発信することが好きでした。その中でも、誰もが普段から使っている「言葉や文字」を商売道具にしている「ライター」という職業に興味があったんです。

だって、誰もが使う=誰でもなれるってことじゃないですか。それなのにいい記事とわるい記事がある。誰もができることなのに、それを極めてプロになるってかっこよくないですか?

そんな漠然とした憧れをもっていた頃、ポケマルのライター募集をみつけました。生物が好きということもありましたが、何より食べることや美味しいものが好きだったのですぐに応募しました


——ライター経験はあったんですか?

ないですよ。募集にも経験者のみって書いてましたし。

文章を書くなんて、経験もなにもみんな小さい頃からしていること、伝え方が文字なだけであって、特別な経験なんていらないだろと思っていました。半ば強引に会ってもらって、採用していただけました。社員KさんとNさんに感謝です


——それで、憧れのライターはどうでしたか?

ライターは基本パソコンの前に延々と座っている仕事だと思っていましたが、違いました……。

鮭や伊勢海老を捌いたり、農家さんのところへ取材に行ったり、ポケマルのライターはめちゃくちゃアクティブ。機動力たかいです。あ、そうそうこの前はサメを捌きました


〜回想シーンはじまり〜

ある日の朝出社すると、

社員N:「今日はサメを捌くよ」

カネザワ:「はい(今日はサメかあ〜楽しみだなあ)

はいカット!

ここですが、普通出社していきなり「サメ捌くよ」なんて言われたら驚きますよね。見てください上のカネザワの落ち着きよう。ポケマルでは何かを捌くなんて日常なんです


〜ふたたび回想シーン〜

日野原:「こわい、重い」


宅野:「目が光ってる!」


さすがに最初はみんな動揺しますね。なんせサメを持つのも捌くのも初めてなわけですから。数分もしたら慣れますので、我が子のように優しく洗っていきます。

内臓は漁師の山本さんが処理してくれているので、我々はお腹の中を洗うだけです。


ヒレを全部切り離します。

包丁は出刃ではなく、ごく普通のものを使ってます。


包丁で切れ目を入れて皮を剥いでいきます。

この時肉も少し切れちゃうのはしょうがない。素人だもの



適宜切れ目を入れて、胴体の全ての皮を剥がしていきます。


尻尾と頭を落とします。


あとは他の魚同様、3枚におろします。骨は軟骨なので、小骨は気にしないでかるく捌いちゃいましょう。


あとは食べるだけ、サメのお刺身なんて食べたことありますか?


金澤:「うまいい、よく口に入れた瞬間溶けて無くなるって表現ありますが、サメはその逆、弾力があってずっと口にいてくれる。旨みの滞在時間が長いです」


中川:「ムニエルにしてみようか」

ここまできたらどう美味しく食べるかに全神経を向けましょう。

脂がすごいですが、しつこくないあっさりとした脂でした


宅野:「ホワッホワ! すごく肉厚なのに柔らかいからあっという間になくなっちゃう」


冗談抜きで「サメにしてはうまい」ではなく「ただただうまい」。これからはサメだから買う、「サメはうまい」になるでしょう。

それにしてもこれで2000円は安すぎる……。

関連出品

さあ、ポケマルのリアルタイム出品情報を見に行こう!

詳しい捌き方はこちら:関連記事:「サメの刺身はトロに匹敵」は本当?漁師直送のサメをプロが本気で料理してみた


とまあこんな感じのことがありましたね


——とまあって、非日常すぎて聞き入っちゃいましたよ

まあ普通に生きてたら決して体験できないことですよね。

食材の魅力をただネットや本で集めてまとめるのではなく、実際に購入して、捌いて、食べて、実体験を届ける。これがポケマルのライターのお仕事です


届けたいのは体験

——ポケマルが他のメディアと違うところはどこだと思いますか?

うーん、「体験」を届けるところだと思います。
インターネットが普及し、なんでもネットで買える時代。読者のリテラシーが上がり情報の価値が下がっている中で求められているものって、体験性だと思うんです。

記事を読んでいる時点では、読者は実際に体験をしているわけではないですが、記事を読むことで興味を持ってもらい行動に移してもらうことがゴールだと思います。SEOなども大切ですが、ポケマルの場合は"ライター本人が身をもって体験したことを文字にして読者に共有する"というところが一番の違いであり魅力です。


——カネザワさんがポケマル体験を通して得たものってなんですか?

僕の出身地は秋田県なんですけど、正直に言うと、生産地との距離が近いこともあって「生産者すごい」っていうのはぜんぜん響かなかったんです。

でも上京してきて、都内の食事に慣れていく内に、"地元や地方の食材・料理って本当にどれも美味しかったんだな"って思うようになったんです。それはポケマルでインターンを始めてからも、全国の食材に触れるたびに感じました。

当たり前だと思っていた美味しさが、都内では当たり前じゃない。食材になった生き物と、生き物を食材にしてくれた生産者さんへの感謝の気持ちを、本当の意味で初めて、得ることができました。

感謝の気持ちを忘れない


改めて「ライター」という職業について

——ポケマルインターンを通して、改めて「ライター」とはどんな職業だと思いますか?

最強の職業だと思います。

人間の好奇心や感情って、全て「なぜ?」という疑問から入ると思うんです。なぜ?から入り、知って・経験・体験して、成長していくと思うんです。ライターというのは、そんな人々の「なぜ?」という疑問に対して誰よりも早く調査・経験・体験し、文字にして伝える仕事。つまり、ライターは仕事をするたびに知識が増え、知らない世界が広がり、しかも困っている人のためになる、win-winな職業なんです。

自分も成長できて他人も喜ぶ。最強に楽しい職業だと思います


——それがポケマルだと鮭や伊勢海老、サメを捌くことにつながるんですね。ちなみにカネザワさんの一番心に残っている知識や体験ってなんでした?

千葉県の生産者さんを訪問した時のことが一番心に残っています。生産現場の方が思い・感じていることを直接聞くのはとても刺激的な時間でした。


〜思い出の名台詞〜

素材本来の味を楽しむ機会ってなかなかないですよね。日本人は他の国の人に比べて、食事自体が文化だから舌が肥えていると思うんですが、最近の人はしっかりと素材を意識して、舌で感じとってる人が少ない気がします。

たとえばオーガニック。

「これはオーガニックです」と言われたら、"「オーガニックはいいもの」だから「美味しい」と言っている"んじゃないかな? 味だけで「美味しい」と感じているのではなく、"いいもの=うまい"っていう概念で食べている人が多いと思います」

つまり、"いいものを食べている自分"を大切にしているだけで、"食べ物そのもの"を大切にしていないんじゃないかと思うんです。

東京みたいな都市って、少し話題になっただけで爆発的にものが売れるじゃないですか。ほんとうにいいものがまだまだ隠れている中で、なんだか単純すぎるというか、悲しいですよね。

でもそれは売り手の工夫しだいで変えられるんじゃないかと思うんです。


自分が今とても価値のある体験をしていること、そして多くの人がその大切さに気付いていないという事実。どうしたらライターとして人々にこの感覚や空気を伝えられるのか、取捨選択と表現方法の重要性を学びました。


心の火を"灯し続ける"こと

——ポケマルにおけるマガジンの役割ってなんだと思いますか?

読者の心に火を灯し続けることだと思います


——火を?

代表の高橋はこれまで多くの人々の心に火を"着けて"きました。

しかし、火を"着ける"ことと火を"灯し続ける"ことは違うと思います。高橋が着けた火を灯し続けるために、暮らしにポケマルがある世界の素晴らしさを、マガジンを通して読者の方に伝えることが役割だと思います。いわば、燃料みたいなものですね。

ポケマルではたくさんの素晴らしい生産者さんや食材に出会えます。今のインターネットで検索してもみつからない情報を、実体験として書き表し、まだこの世界を知らない人に届けましょう! そして、食ベものを通して想いで繋がる関係を築きましょう!

人々の心に火を着けてきた代表高橋についてはこの記事を読むとよくわかります:ついにラスト一揆。平成の百姓一揆@渋谷2・23 参加者300人募集します!


カネザワのこれから

ここまで記事を読んで頂きありがとうございます。

僕はライター道の第一歩を、ポケマルという「食」に関するメディアで歩みはじめました。「食」のメディアは正直ライバルが多いです。。しかし、どのライバルたちも、本質的な「食」との距離は遠いと思います。


では、考えてみてください。
「あなたが今日食べたものの中で、ひとつでも生産者の顔が思い浮かぶものはありますか?」


きっと思い浮かぶ人は少ないかと思います。

「食ベもの」がただお腹を膨らませるためだけの「モノ」になり、食べる行為は命をいただく行為であることが、なんとなく忘れられている現代。

ポケマルというメディアは、生産者と消費者の距離を縮めることで「食べるとは何か」を思い出してもらえる、他の企業には真似できない、唯一無二のメディアだと思います。


僕はポケマルを卒業しますが、ここでの経験は今後一生忘れることはないですし、僕のライター人生の基盤となったことは言うまでもありません。いつか自分もポケマルも成長した際に、ご縁があればまた関わらせていただきたいと思います。


そして、この記事が「ライター」という職に悩む方にとって、ひとつの参考意見になれば幸いです。


文=金澤善空


ポケマル編集部ではライターを募集しています

募集職種: ①アルバイト(時給制) ②在宅ライター(原稿料制)

勤務地:アルバイトは原則として株式会社ポケットマルシェオフィス(東京都内)での勤務になります。外部ライターは在宅勤務ですが、打合せ等のためオフィスにお越しいただくことがあります。

こんな方が向いています:

  1. 「ちゃんと伝える」ということに向き合いたい
  2. おいしいものと料理が好き
  3. 文章を書いたり読んだりするのが好き
  4. ウェブライターやウェブマガジン編集の仕事をしたい
  5. 食品や農林水産業関連の話題に興味がある
  6. パソコンやカメラを持っていて、使うことができる(※在宅ライター希望の場合)

応募方法:メールにてご応募ください。その際、メールタイトルは「ポケマルマガジンライター応募」とし、以下の情報をメール本文にご記載ください。

【メールに記載していただきたい情報】氏名、ご年齢、お住まいの都道府県・区市町村、希望職種、学生の方は現在通っている学校名・学部名・年次、過去に執筆経験のある方はポートフォリオ、メールアドレス、自己紹介と応募動機の両方がわかる文章(800字以内)

応募先:ポケマル編集部宛 pokemaru[]poke-m.com([]を@に置き換えてください)

  • ※ご応募にあたってご提供頂いた個人情報は、本選考以外の目的には利用いたしません。
  • ※本選考と無関係の連絡にはお答えいたしかねます。ポケットマルシェのご利用に関するお問い合わせは、こちらの問い合わせフォームよりご連絡ください。

選考方法:頂戴したメールの内容で一次選考を行い、通過した方のみご応募から1週間以内にメールでご連絡いたします。合否の理由のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。


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