すさみ町の漁師の日常!漁村マルシェで「エビ網漁」体験🦐


和歌山県すさみ町は、紀伊半島の南西に位置する、豊かな海と自然に囲まれた小さな町です。海と山の恩恵をいかした農林漁業は、伝統的な主要産業として今も町を支えています。

第一回目では、すさみ町がどんな町なのか?どんな漁業が営まれているのか?をお伝えしました!

>第一回目の記事はこちら

記念すべき第二回目では、すさみ町の「刺し網漁業(エビ網漁業)」について特集します!


🎣すさみ町のエビ網漁業って?🎣

刺し網漁業は、網と網の間に魚やエビ、カニなどを絡めて漁獲する漁法です。すさみ町の刺し網漁は、特にイセエビを狙うため「エビ網漁」と呼ばれます。

和歌山県は全国有数のイセエビ産地ですが、中でもすさみの温暖な気候で育てられたイセエビは、身が詰まっていてプリップリの食感を味わえます。

エビ網漁のシーズンは、水温が下がり始める10月頃から12月にかけて。

期間が限られるイセエビ漁の期間が終わると、漁師たちは別の漁業を行います。1月~2月にはヨコワ(ブリの若魚)などを対象とした漁業、3月~4月には「ケンケン漁」によるカツオ漁、7月~9月頃はイカ漁へと移ります。

すさみの漁師たちは、季節の移り変わりに合わせて、生業を柔軟に変化させているんです。



👪漁師さんの日常を覗いてみよう!👪

エビ網漁を営む、地元の漁師さんたちの様子をお届けします!今回は、すさみ町で活躍する「平松えび網組合」さんを訪問しました。

平松えび網組合の組合員は全部で4名。平均年齢は、なんと約75歳!



漁師さんが行っている編み物のような作業は、エビ網の修繕作業です。水揚げして出荷作業を終えた午後は、こうして全員で集まって網を直します。

網で絡めるエビ網漁では、価値の高いイセエビを傷つけないようにすることが重要です。網が絡まって外せないときは、網を切って慎重に獲物を外すこともあるほど。エビ網漁は、一本一本の獲物を丁寧に扱う、非常に繊細な漁業なのです。

だからこそ、網の修繕は大変な作業だと漁師さんたちは言います。網の修繕は、多いときには丸1日かかることもあります。

>【エビ網漁の1日】

朝5時頃

漁場に出て、前日に仕掛けた網を引き揚げる

午前中

水揚げ

出荷作業

午後

海に出て、翌日のための網の仕掛けを行う

午後3時頃~

網の修繕作業


🐟>繊細な漁業を邪魔する「厄介な魚たち」

しかし、繊細な作業が続くからこそ、漁師さんにとって「目当てではない魚」は時に厄介者となります。特に、エビ網漁の際に獲れるタカノハダイやニザダイといった「未利用魚」は、手間をかけて網から外しても、多くが流通に乗らず捨てられてしまうのが現状です。この厄介な未利用魚の存在は、漁師さんの負担となっています。


「この厄介者を、資源にできないか」「漁業の楽しさと大変さを、町外・町内の人にも肌で感じてもらえないか」。すさみ町では、この想いから、漁業の現場を体験できる「エビ網漁体験」を行っています!

✨🦐漁師の日常を知る!エビ網漁体験を漁村マルシェで楽しもう✨

エビ網体験では、参加者自身が刺し網から目当てのイセエビや、普段流通しない地魚を外す作業をします。漁師さんの日常に触れ、豊かな海と、その中で働く人々の温かさに触れられるこの体験は、町内外から大変好評です!

この「エビ網漁体験」は、すさみの漁業をまるごと味わえる「漁村マルシェ」でもお楽しみいただけます!


🔍公式Instagramの情報をお見逃しなく!

イベントはすさみ町での開催になりますが、公式Instagramでは、イベントにまつわる情報のほか、すさみの漁業の風景や人々の温かい魅力をお伝えしていきます!

ここではお伝えしきれない、すさみの魅力を発信します。行きたくなること間違いなしのすさみの魅力、ぜひ覗いてみてください。

≫漁村マルシェ 公式Instagramはこちら!


開催日時

2025年12月20日 (土)

開催時間

開始: 7:00

終了: 12:00

実施場所

すさみ漁港 漁村センター (旧平松漁港:すさみ町周参⾒2050−28)

コンテンツ

【体験】イセエビ網漁の網外し体験

【体験】釣りキッズ教室

【飲食】浜の朝食、地魚食堂

【販売】地魚マルシェ

【販売】イセエビ直売会

※詳細は、漁村マルシェの公式Instagramをご確認ください



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