和歌山県民が「おかいさん」を彼女に食べさせてみた


Sponsored By 和歌山県

こんにちは、ポケットマルシェの東樹です。

和歌山の「ふるさとの味」と言えば、何を思い浮かべますか?
しらす丼、めはり寿司、中華そば……

ちょいちょいちょい!ふるさとの味と言ったら、「おかいさん」ですよ!

おかいさん……?おかあさん……?

「おかいさん」というのはお粥のことで、和歌山ではほうじ茶で炊くのが一般的なんです。白米を炊く代わりにおかいさんを作って、お魚などのメインのおかずや、付け合わせの紀の川漬けなんかと一緒に食べるんですよ。紀の川漬けというのは(略)

今年の4月にポケマルへ入社した谷は、故郷である和歌山への愛が非常に強く、語りだすと止まらなくなるのです。
そんな谷には、どうしてもおかいさんを食べてもらいたい相手がいるそう。

実は、お付き合いをしている彼女がまだ一度も和歌山を訪れていないんです。まずはおかいさんの味を知ることで、手っ取り早く和歌山の虜になってほしい。

そんなわけで、谷の彼女である友記子さんをポケマルオフィスにお招きし、谷自らおかいさんを振る舞うことになりました。

和歌山ゆかりの食材もたくさん用意しました。
様々なバリエーションのおかいさんを作って、友記子さんに和歌山のよさを猛アピールしていきます。

今日は、ひたすらおかいさんを食べてもらう楽しい会です。

はい……

実は、谷にとっては、これが初めてのおかいさん作り。普段あまり料理をしないらしく、いささか緊張が走るキッチンで、レシピを片手に慎重に進めていきます。
まずはお米の準備から。

レシピに米を洗えって書いてあるんですけど、洗わなくていいですよね。

えっ

あ、やっぱり洗った方がいいですかね。

(大丈夫かな……)

あっ!作り方を間違えました……

えっ

先に水とティーパックだけでほうじ茶を作らないといけないのに、もう鍋に米を入れちゃいました。

お米、出しましょうか……

ザルとボウルを駆使し、なんとかお米を救出。
大鍋の中で4リットルのほうじ茶を作っている間に、付け合わせを用意します。

結構、分厚く切るものなんですね!

ちょっと失敗したかもしれないですね……

次第に、ほうじ茶の色がぐっと濃くなってきました。

もう、米を入れても大丈夫ですかね?

その塩梅は谷さんしかわからないかもしれない。

探り探り、調理を進めていきます。

〜 約30分後 〜

おお、こんな感じですね!

ついに、おかいさんが完成!

今回は、和歌山市の米農家、久保智和さんの完熟米でおかいさんを作ってみました。栽培期間中に農薬、肥料を使っていないお米だよ。
まずは、何も乗せずにそのまま食べてみて。

うん……、まだ口の中にごはんがちょっと残った状態でお茶を飲んだ時の味、かな。

次に行こう。

ソムリエ!

続いては、湯浅醤油をちょろっと加えたアレンジ。
これ、実は自分もやったことないんだけど……

どう?変わった?

うん、少しコクが出た!ほうじ茶の味が弱まって、醤油がぐっと前に出ている感じ。

おかいさんに入れた醤油を作っている湯浅という町は、醤油発祥の地って言われていて。
昔、覚心っていう禅僧が中国から持ち帰った金山寺味噌から、醤油が生まれたらしい。
ただ、覚心が開山した興国寺は由良町にあるから、醤油の発祥は湯浅じゃなくて由良という説もあるんだけどね。
ちなみに母の実家が由良町にあって(略)

これが、さっきの話に出てきた金山寺味噌。覚心が中国から持って帰ってきたやつね。味噌汁に入れるような味噌じゃなくて、おかず味噌だよ。少し癖があるかも。

うん、これはおいしい!麦が入ってて、まろやかで甘みがある。生姜がぴりっと効いてるのもいい!おかいさんとよく合うね!
もっと多めに味噌を入れてもいいかも。そうすると汁にさらに味噌の旨みが溶け込んで楽しめそう。

次は、紀の川漬けを乗せたおかいさん。紀の川漬けは、よく和歌山で食べられている漬物だよ。甘みが強いかな。
ちなみに、紀の川というのは和歌山に流れている川で、上流の奈良では吉野川って呼ばれてる。

紀の川漬けの塩気とほうじ茶がいい具合にマッチしてる!確かに、普通のたくあんより甘いね。
あ、でも、これ刻んでもいいかも。カットが大きいと、お粥だけを食べて、紀の川漬けだけを食べて、ってばらばらになっちゃうから。

うーん、うちでは半月切りなんだよね……。刻んでみてもいいけど……

こうやると切りやすいよ。

なんか違う……

うん、こっちの方がいいね!

ふーん。

ちょっと食べてみて。

確かに……ありかもしれない……

こちらは、二葉美智子さんの、樽の中で3年熟成させた梅です。箸でつまんでちぎりながら、お粥と一緒に食べてみて。

梅をつぶすと、汁に梅の味が溶けこんでおいしいね!

あっ……すっぱい!塩気も結構強いかも!

うん、確かにしょっぱいけど、小さい頃はこれを食べていた気がする。風邪引いた時とか。すごく懐かしい味だ、これ……

ほんのちょっと食べるだけでもすっぱいよ……! 汗かく!

最後の和歌山食材はこちら!楠本政之さんの、小河内のしし豚です!イノシシと豚の間に生まれたイノブタだからこその濃厚な旨みがあるんだよ。
今回は、贅沢にロース肉を用意しています。食べてみて。

お肉から出る旨みと、ほうじ茶の相性がすごくいい!お肉もやわらかいし、甘い……!
あ、金山寺味噌を乗せてみるのはどうかな?

もりもりと乗せてみました。

これが一番美味しいかも!食べてみて!どう!?

うん、すごくおいしいけど、これはもうおかいさんにする必要がないかも……。しし豚とと金山寺味噌だけでいい(笑)
それにしても、こんなに脂が出ているおかいさんは初めてだなあ。

お肉の旨みと金山寺味噌の甘さが渾然一体となって、汁の最後の一滴まで楽しめる!

ごちそうさまでした!

一番美味しかったのは最後のって言ってたけど、二番目に美味しかったのはどれ?

うーん、刻んだ紀の川漬けを入れたおかいさんかな。おかいさんの塩気がいい具合だったよ。
あ、梅干しもよかった!でもこんなに酸っぱい梅干しって食べ慣れてなくて、目が潰れちゃう。

目が潰れちゃう?

顔がくしゃってなっちゃう。

初めて作ったおかいさん、友記子さんに喜んでもらえてよかったですね!
最後に、谷さんから一言お願いします!

東京で忙しくしていると和歌山のことを忘れがちになるけど、やっぱりこういうものを食べると和歌山のことを思い出すし、まだ訪れたことがない人も食べることで和歌山に触れることができる。
食って地方と都市をつなぐ便利なツールだな、と改めて思いました!

まさに!


ほっとする、ふるさとの味「おかいさん」。
和歌山のおいしい食材と一緒に、いかがですか?

文・写真 = 東樹 詩織

今回登場した食材


記事に登場した「ほうじ茶パック」と「紀の川漬け」など、和歌山の美味しい食材は有楽町駅前の「わかやま紀州館」でも購入いただけます!

【店舗情報】※ 2019年9月時点

店名
わかやま紀州館
住所
〒100-0006
東京都千代田区有楽町2-10-1
東京交通会館地下1階
電話番号
03-6269-9434
定休日
年末年始
営業時間
10:00~19:00
(日・祝 10:00~18:00)


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