台風被害の傷ナスが極旨カレーに大変身!40分でできる簡単レシピをご紹介【オフィスまかない】

猛暑で汗だくになりながら、毎日お仕事をがんばるサラリーマンやOLのみなさん。突然ですが……


野菜、食べていますか?


栄養バランスを意識した食事をした方が良いことは、重々承知している。

口にするものが人の体をつくり、体力の源となる。

食生活が乱れると、仕事の効率も悪くなる。


だけど、つい丼ものやコンビニ弁当で済ませてしまう。

野菜が不足しがちだから、取りあえず野菜ジュースで補っている。

でも、本当はちゃんと野菜を摂りたいと思っている。


どうしたらいいの!?


どうにかしたいのは山々、だけど、どうしていいのかわからない。

こんな時こそ、オフィスまかないの出番ではないでしょうか。


想像してみてください。

朝から仕事に励んで、お腹が空いた頃にまかないが出てきたら。しかも、そのまかないにお野菜がたくさん入っていたら、なんだか、ものすごく助かるかも。


今回は、そんな野菜不足に悩む皆さまに向けたオフィスまかないです。


ナスが3キロ、届いたよ

2018年8月某日、ポケマルオフィスにあるものが届きました。


どーん!!


茨城県川上和浩さんのナスです。……いや、ナスなんですけど。いくらなんでも、多すぎやしませんか!?


キレイにディスプレイしてみました。……だから、多いですって! こんな風にナスが並べられている状態、お店でしか見たことがありません。


このナス、一体どれくらいあるの? ……答えは、3kgです。

「え、ナス3キロ?」と驚いた人もいるでしょう。私も、想像以上の見た目のインパクトに驚きを隠せませんでした。


なぜこんなに大量のナスがここにあるのかというと……実は、このナスたちは台風の影響で傷んでしまったものなのです。


商品説明にはこう書かれています。

傷がついてしまったものは小さくても取ってしまうので、元の収穫状況に戻るまでは1週間弱かかってしまいます。

直売所でも販売してますが、正規品と違いなかなか売れないので大量に棄てなくてはならなくなりそうです。

我が家でもよく食べますが、味は良いと思うので少しでも食べて頂ければいいなと感じ出品することにしました。


ナスを想う川上さんの気持ちに心打たれました。

台風で傷ついたナスたちを美味しく食べてあげようではないですか!

夏野菜の仲間、トマトも使います。


ナスたっぷりのカレーを作るぞ

そうはいっても、ナスを3kgもどうやって使い切れば良いのでしょう。

食材を大量消費できる料理といえば……あ! アレがある!

 

カレーライス

 

具材を煮込んで、カレールーを混ぜるだけ。食材を選ぶこともないので、今回の企画にはピッタリの料理です。

しかし、ただナスでカレーを作るだけではおもしろくありません。

ポケマルらしい夏のカレー……そうだ、ナス科の野菜だけで作ってみよう!


夏が旬の野菜には、2大勢力があります。

キュウリやカボチャやズッキーニなどが含まれるウリ科と、ナスやトマトやピーマンなどが含まれるナス科です。

今回はせっかく大量のナスを使うので、他の具材もナス科のお野菜で揃えてみましょう。

 

ナスと一緒に煮込む野菜にトマト、トッピング用の野菜にパプリカをチョイス。カレーのネーミングも決めました。“ナス科レー”。これしかありません!

 

この日に出勤していたスタッフは女子3人。いくらカレーで消費できるといっても、3kgものナスを食べきれるか少々不安が残ります。

そこで、まずは約1kg分を使うことにしました。

1kg分のナス。これでも、なかなかの多さです


材料(今回使用した分量)

ナス・・・
約1kg
トマト(大玉)・・・
約700g
パプリカ(赤・黄)・・・
各1/2個
お米・・・
食べたい分
トマトジュース・・・
適量
オリーブオイル・・・
適量


それでは、調理スタート!

まずはじめにお米を炊きます。

今回はカレーのための「カレー米」をチョイス!(現在は販売終了です)

カレー米の記事はこちら:「カレー米」ってどんなお米?炊き方は?おすすめレシピは?実際に買って試してみました!


具材を切ります。まずはナスからザクザクと乱切りに。


切り終えたら水に浸しておきます。だいたい10分程度経ったらザルにあげ、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。


トマトも乱切りにします。気になる方は湯むきしてもいいですが、今回は皮ごと使っちゃいます!

大玉トマト6個分で約700gを使いました


圧力鍋にオリーブオイルをひいて、タイマーを30分に設定してカウントダウン開始。


ナスを投入します。

鍋からあふれんばかりのナス


3分くらいで油が回り、ナスがしんなりしてきます。


ナスの体積が半分くらいになってきたら、トマトを投入。

ここまでで5分経過


軽く炒めた後、圧力鍋の蓋をします。火は強火です。


3分後、圧力鍋の蓋のピンが上がり、おもりの部分から蒸気が勢いよく出始めたら、火を弱火にします。


5分経過したら火を止めて、圧力が下がるまで放置します!

蓋のピンが下がるまではだいたい10分くらい。待ちきれない場合は、流しで蓋に水をかけると早く圧が下がります。


待ち時間にトッピングを用意

パプリカは種と綿を取ってザクザクと縦切りに。


ナスはへたの部分を残して縦に切り込みを入れて、少しずらします。

 

グリルで軽く焦げ目がつくまで両面を焼きます!


ついに鍋をオープン!

そうこうしている間に、だいたい10分くらい経ちました。お鍋の蓋を開けると……おお!


いい感じ! 野菜から染み出た水分が、旨みたっぷりのスープになっています。


市販のカレールー(4皿分)を入れて、混ぜ混ぜ。このままだとちょっと固めです。


とろみがつくまで煮込みながら、カレーがお好みのゆるさになるように、少しずつトマトジュースを加えてのばしていきます。

カレーの水分としてトマトジュースを使うと旨みとコクが増すのでおすすめです。

できあがり!


ナスとトマトがとろけて、見るからに濃厚。これは味に期待できます。


オフィス内には、カレーの美味しそうな香りが漂っています。ああ、早く食べたい。


ナスとトマトたっぷり夏野菜カレーでまかないタイム

待ちに待った、まかないのお時間です。


女3人、キャッキャしながらカレーを盛り付けます。


できたカレーはこちら。


カレーの中にナスとトマトがぎゅぎゅっと詰まっているのがわかりますね。


まさに「カレー!」なもの、トマトジュースをかけてみたもの、丼ものなど、三者三様です。性格出るなあ。


「「「いただきます!」」」


パクリ。


……!


!!


!!!


隙が無い!


ナスとトマトの水分だけで作ったためなのか、とにかくスキがありません。野菜とカレーの味で、口の中がいっぱいになるほどすっごく濃厚。

野菜の旨味・甘味と食物繊維が詰まっています。

「カレーは飲み物」というキャッチコピーで有名なカレー屋さんがありますが、このカレーは紛れもなく「食い物」です……!

焼きナスの隙間にカレーを埋め込んで頬張ります。


でも、トマトの酸味とナスのジューシーさのおかげでさっぱりいただけます。3人とも、あっという間に平らげてしまいました。

余ったカレーはタッパーに移し、お持ち帰り。レンジでチンするだけで、自宅でも楽しめます。特にひとり暮らしの方にはありがたいですよね。


この日に使ったナスは約1キロ、トマトは6個分約700g。この量でできたカレーは6〜7人分。つまり、ナス3kgなら、約20人分のカレーが作れる計算になります。


* * *


大量のナスを見た時、「食べきれるのかなあ」と心配でしたが杞憂に終わりました。しっかりと煮込むことでかさが減り、食べる時にはちょうど良い量に。

だけど、「野菜、たくさん食べたなー」と心から思いました。こんなまかないが出る会社があったら、ありがたすぎます。ちゃんと栄養も摂れそうです。

「最近、お肉ばっかり食べているな……」と思ったら、野菜を大量消費できる「野菜たっぷりカレー」で野菜不足を解消してみてはいかがでしょうか。


* * *


農家さんのお野菜をお探しの方はこちらからどうぞ。


Writer

宅野美穂

東京都生まれ。宣伝会議 編集・ライター養成講座32期受講。都内を中心にライターとして活動中。主な執筆ジャンルはグルメ、インテリアなど。趣味は読書と音楽鑑賞。ポルノグラフィティと推理小説があれば生きていける30代。飲食関連の仕事に関わったことがきっかけで興味がわき、今は料理や食材について勉強中。

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