このわた塩辛・炊き込みご飯・三杯酢。なまこを丸ごといただくレシピ

見た目から積極的にお料理に取り入れることがためらわれる(かもしれない)なまこ。

コリコリとした食感と旨みがあり、意外なほど捌きやすいなまこは食わず嫌いのままにしておくには、あまりに惜しい食材です。

今回は、なまこの食べ方のスタンダードとも言うべきなまこの三杯酢、なまこの旨味がぎゅっと詰まったなまこの炊き込みごはん、お酒のお供に最高のコノワタの塩辛の3つのレシピをご紹介します。

目次

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なまこの旬っていつだろう?

中華料理などでは乾燥したなまこも高級食材として珍重されていますが、お刺身や三杯酢で新鮮な活なまこをいただきたい! となると、どの時期が適当なのでしょう。

地域によっては、なまこは通年漁獲されているようですが、多く出回るのは主に冬から春にかけてのようです。

近頃ではスーパーなどの店頭に並ぶことも少なくなってきているので、見かけたら迷わず手に取ることをオススメします。

このレシピ作成には福井県の漁師さんから直接送ってもらった赤なまこを使用しました。

※ごめんなさい! 記事公開時(2020年4月27日)は既に今期販売終了してしまいました。来シーズンをお楽しみに。

王道、なまこの三杯酢の作り方

お刺身で食べられるなまこに、ひと手間をかけて三杯酢にします。


材料(2~3人分)

  • 下処理済みのなまこ・・・1匹分
  • しょうゆ・・・大さじ1
  • みりん・・・大さじ1
  • 酢・・・大さじ2
  • しょうが(細く刻んだもの)・・・適宜

※なまこの下処理方法はこちらでご覧ください:漁師直送「赤なまこ」の捌き方を解説。お刺身が最高でした…


作り方

1.下処理済みのなまこをスライスします。

三杯酢では酢の味の染みを重視したいと考え、今回は薄めの3mm厚にしてみました。食感を重視したい方は5mm厚くらいにしても良いと思います。


2.しょうゆ、みりん、酢をボウルに合わせ、1のなまこを入れて和えます。

一般的に三杯酢といえば、しょうゆ、みりん、酢を同量で合わせたものを指しますが、なまこに塩気があるため酢を多めにしています。酸味が苦手な方は酢を減らしてみてください。


3.10分ほど置いて味がなじんだら器に盛り付け、薬味としてしょうがを刻んだものを添えます。

なまこの炊き込みごはんの作り方

なまこから出る旨味がごはんにたっぷりしみこんだ炊き込みごはんです。


材料(5~6人分)

  • なまこ・・・1~2匹分(大きさによって加減してください)
  • 米・・・3合
  • 水・・・540mL
  • しょうゆ・・・大さじ2
  • みりん・・・大さじ2
  • 酒・・・大さじ1
  • 塩・・・適宜
  • 昆布・・・5g程度


作り方

1.なまこをぶつ切りにします。

あまり小さくしすぎると加熱後に硬くなるので、5mm以上の厚さがよいでしょう。


2.米を研ぎ鍋に入れ、水、しょうゆ、みりん、酒を入れてひと混ぜします。味をみながら塩を適宜足します。少し薄いかなというくらいがちょうどよいです。

※炊飯器で炊く場合は、炊飯釜に米を入れたらまず半量程度の水を入れ、調味料を加えてから再度水を足し、炊飯釜の3合の目盛りに合うように調節してください

その後、米の上に1のなまこと昆布をのせて炊きます。


3.炊き上がったら鍋の底の米を上に返すように全体を混ぜます。

幸せな湯気が!

 

4.再度蓋をして1分ほど蒸らしたらできあがりです。

コノワタの塩辛の作り方

お酒のアテとしても重宝されるコノワタの塩辛も、下処理さえきちんと行えば簡単につくることができます。


材料

  • なまこの内臓・・・なまこを捌いた分(今回は4匹分)
  • 塩・・・ひとつまみ程度


作り方

1.なまこの内臓の汚れを取ります。

お掃除前の内臓

腸管に詰まった砂を、包丁の先でやさしくしごくようにして外に押し出します。

案外丈夫なので、思い切りよくやりましょう。

 

2.汚れが取れたら水洗いして、キッチンペーパーで軽く水気を取ります。

 

3.2の内臓全体に塩をふりかけ、よく混ぜます。

 

4.乾燥しないようラップなどをかけ、冷蔵庫でひと晩寝かせたらできあがり。

なまこ1匹から取れる内臓の量はごくわずかですので、コノワタ自体の量が極端に少ない場合は塩も少なめにしておきましょう。

 

* * *

 

実際にやってみると、なまこはお魚よりも断然扱いやすいことがわかります。魚介類捌き初心者さんにもおすすめですよ。新鮮ななまこが手に入ったら、ぜひ自分の手で捌いて海の恵みを堪能してくださいね。

春らしく桜湯を添えて

レシピを書いた人

わたなべひろみ

北海道の美味しいものを食べ、料理上手な祖母の手元と母所有の膨大な料理レシピカードを見て育った道産子。小学生の頃から食べた料理、見た料理を自分なりのアレンジで作るのが好きで今に至る。作ること自体が好きなため、ほとんど手作りのものでムスメ2人を成人まで育てた母でもある。

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宮下さんの赤なまこは残念ながら今シーズン販売終了……。残念ですが、来シーズンをお楽しみに。。

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編集=大城実結

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