これから会議、だけど憂鬱……。だって、つまらないんだもん!
いや、社会人として「会議がつまらない」とか堂々と言っていいものか? でも、つまらないものはつまらない。でも、会議をサボるわけにもいかない。
あー、もう! どうにかならないの?
そもそも、どうして会議はつまらないのか?
まず、話がエンドレス。なんで、同じような話を延々と繰り返すの? 次に、結論が出ない。なんで、スパッと意見がまとまらないの? そして、そもそも意見が出ない。いや、具体的にどうするかを考えようよ!
話がまとまらない中、ただただ時間が過ぎるのを待つのは、あまりにもツラい。なんだか、お腹も空いてきたし、頭も働かなくなってきた……。
こんな時、軽くつまめるものがあれば、脳に血が回ってすごいアイデアが出てくるかもしれない。そう、例えばポップコーンとか。
!!
そうか、そうだったんだ。
映画館で約2時間の映画を観る時も、ポップコーンをつまみながらだとあっという間に時間が経っているし。
遊園地で乗り物に乗るまでの待ち時間、ポップコーンを美味しそうに食べながら待っている子どもたちも多いし。
オフィスでポップコーンを食べたって、いいじゃないか。ポップコーンを片手に会議をすれば良いんだ。
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トウモロコシが届いた
会議でポップコーンをつまむといっても、そこらのお店で買ってくるのはポケマル流ではありません。ポケマルでは、ポップコーンを作るところから始めます。
今回は、北海道の細川幸多さんの「ポップコーン2品種おまとめセット」でポップコーンを作ります。
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2018年9月某日、ポケマルオフィスに商品が届きました。
「おいしいポップコーンの作り方」も同封されていました。
届いたのは、まるごと乾燥したトウモロコシが3本と、粒がバラバラにほぐされた状態のトウモロコシが1袋。
よく見ると、まるごとの方には「丸く爆発」、バラの方には「普通に爆発」と書いてあります。
丸く爆発
普通に爆発
袋から出してみました。
商品説明には、このように書いてありました。
形の違うポップコーン、2種類まとめてのセットとなります!
ええと、つまり形の異なる2種類のポップコーンが作れるということなのですね……って、ポップコーンに種類があったの!?
ポップコーンを作る前に、ちょっと調べてみました。
ポップコーン用のトウモロコシは“爆裂種”
ポップコーンの原料はトウモロコシ。といっても、普通にスーパーで売っているトウモロコシで作れるわけではありません。
ポップコーンを作るためには、「爆裂種(ばくれつしゅ)」のトウモロコシを入手する必要があります。
爆裂種のトウモロコシは一般的なトウモロコシよりも種皮が固く、加熱され種子中の水分が蒸発をはじめても空気が種皮の外に逃げられません。
加熱を続けるとやがて種子中の水蒸気の圧力に種皮が耐えられなくなり、水蒸気爆発 してポップコーンになるのです。
細川さんが育てている爆裂種トウモロコシはこちらの2品種。
①イエローポップ: 花が開くように破裂するタイプ。蝶のようにも見えるので「バタフライ型」とも呼ばれます。粒の形は縦長です。
②まるポップ: 丸い形に破裂するタイプ。「マッシュルーム型」とも呼ばれます。
細川さんから届いたトウモロコシを見比べてみます。「普通に爆発」と書かれていたのがイエローポップ。
粒が縦長に見えます。
「丸く爆発」と書かれていたのが「まるポップ」。
イエローポップより粒が丸みを帯びています。
今まで、ポップコーンの形に違いがあるなんて意識したこともありませんでした。ポップコーンの世界は、なかなか奥が深いです。
Myポップコーンを作ろう
ポップコーン用のトウモロコシについて学んだところで、待ちに待ったポップコーンづくりの始まりです。
「普通に爆発」から作ります。ひと袋に約320g入っていました。
作り方に記載されていたとおり、一人分約50gを量ります。
手に取ると、これくらい。
塩ポップコーン
最初はシンプルに「塩」で味付けしたポップコーンを作ってみます。使う品種は、「普通に爆発」のイエローポップ。
材料
ポップコーン・・・
| 50g
|
オリーブオイル・・・
| 適量
|
塩・・・
| 適量
|
使うもの
蓋付きのフライパンを使わないと、ポップコーンが弾けた時に外に飛び出します。危険なので、必ず蓋をしましょう。
ポップコーンづくりに使うものたち
①フライパンにオリーブオイルを多めに入れます。
②ポップコーンを投入して火を付けます。
③軽くまぜたら蓋をしめます。
④ここから、フライパンを振りながら様子を見守ります。
時間を計るためタイマーを5分にセット
振ります!
⑤1分半を過ぎた頃、ポップコーンが弾け始めました!
「ポン! ポン!」と軽快な音が聞こえます!
ラストスパート! フライパンを振りまくります。
⑥「ポンポン」と音が聞こえなくなったら火を止めて、塩をふりかけます。
3分半が経過した頃、終了。
塩がまんべんなく行き渡るように、もう一度振ります。
⑦完成!
ポップコーンだー♡ だけど、1人分にはちょっと多い気も……。1人で食べるなら半量の25gでよさそうです。
「普通に爆発」した形はこんな形です。バタフライと言うか……タコみたいですね。
バターポップコーン
次はポップコーン大好きインターン・金澤に 挑戦してもらいましょう。
使用品種は「丸く爆発」のまるポップ。こちらは丸ごと購入しているため、もぐところからスタート!
3本で約480g。
真剣な顔でもぎもぎ。ポップコーン大好き金澤、優しく扱います。
金澤、キレイにもぎました。
1本のトウモロコシから何gの粒が取れたかと言いますと……約100g。
今回からは1人前25gとして作っていきます。
1人分を25gとして計算すると、1本から4人分のポップコーンが作れる計算になります。さらにトウモロコシは3本届いているから、4×3で12人分に!
バターをフライパンで温めます。
「好きなだけバター切っていいよ」と言ったらこんなにたくさん……。
以降は塩ポップコーンと同じ手順です。ポップコーンが弾ける様子に満面の笑みを浮かべる金澤。
バターポップコーンのできあがり。うん、丸くかわいくできている。
ちなみに、25gだとこれくらいの量になります。
先ほどの50gバージョンとの比較がこちら。
左が50g、右が25g。右の方が食べ切れそうです。
キャラメルポップコーン
次は、ポケマル編集部期待の新人インターン・日野原の挑戦です。
チョイスした品種は「普通に爆発」のイエローポップ、フレーバーはキャラメルです。
今回は、市販のキャラメルを使いました。
まず、塩ポップコーンを作ります。ポップコーンが弾けだした瞬間、「キャー♡」とテンションが上がる日野原。かわいいぞ。
守りたい、この笑顔
塩ポップコーンが完成したら一度皿に取り出し、フライパンでキャラメルを溶かします。
キャラメルが溶けたら、皿に取り出したポップコーンをフライパンに戻して絡めます。
ちょっと絡めづらいか。
完成! 少し焦げ付いてしまいました。でも、あま〜い香りが漂います。
チョコポップコーン
最後に、ポケマル編集部の都会っこ・宅野が作ります。「丸く爆発」のまるポップでチョコポップコーンに挑戦!
年甲斐もなく、はしゃぐ。
塩ポップコーンを作ったら皿に取り出し、チョコを溶かします、チョコは板チョコを半分ほど使用しました。
キャラメルポップコーンと同じようにポップコーンと絡めようとしたのですが、これがなかなか難しい! 最終的にチョコレートが焼きチョコ状態に。
うーん……。
チョコやキャラメルを使うのであれば湯煎してソース状態にしてからポップコーンにかけた方が、もっと上手にできたのかもしれません。
ともあれ、4人分のMyポップコーンが完成しました。
各々の容器に好きなイラストを描きました。個性出るなあ。
笑顔いっぱい! 爆裂ポップコーン会議
各々が作ったものを片手に、ポップコーン会議のはじまり、はじまり〜。
いつもと違う雰囲気に若干戸惑うポケマル編集部の面々
実際の会議はどうだったかと言いますと、開始早々、宅野がポップコーンをぶちまけたり……
マジメに意見を出し合ったり……
ポップコーンをつまんでいるせいなのか、少し寛ぎモードに入ったり……
先輩と後輩のコミュニケーションが増えたり……
終始、和やかに会議は進みました。内容を明かすことはできませんが、たくさんの意見が出ましたよ。
いつもと違う話し合いをしたいと思ったら、会議のお供にポップコーンはいかがでしょうか?
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おまけ:電子レンジでポップコーンは大失敗しました
後日、こんな噂を耳にしたポケマル編集部。
「ポップコーン用のトウモロコシをそのままレンジでチンすると、丸ごとポップコーンができるらしい」
え、それってすごくない? 要は、ポップコーン丸かじりも夢ではないということ?
というわけで、早速チャレンジしてみました(笑)。
用意するもの
爆裂種のトウモロコシ・・・
| 1本
|
バター(常温に戻しておく)・・・
| 適量
|
紙袋
|
まず、トウモロコシにバターを塗ります。担当は、ポップコーン大好きインターンの金澤です。
ぬりぬり
全体に塗ります。
トウモロコシがバターまみれに……
仕上げに集中
バターを塗ったトウモロコシを紙袋に入れて
封をしてレンジへ。封をする時は、密閉しないようにすると良いです。
温めスタート! 今回は、300Wで3分から始めました。
しかし、3分経ってもポップコーンが弾ける様子はなく……。
その後、300Wで2分を2、3回繰り返したところ、レンジの中から「ポン! ポン!」と音がします。ついに、その時が来ました!
しかし、音が鳴り止む気配はありません。紙袋が目に見えるレベルで膨らんできたので、1回取り出すことにしました。
中はどうなっているかなー
紙袋を開けると、ちゃんとポップコーンができていました。できた分をザルにあけます。
その後も300Wで加熱を続けるも、弾け終わる気配がありません。
油断したポケマル編集部、「少し強めの熱で温めたら早く弾けるのでは?」と考え、レンジのワット数を300Wから500Wに上げました。
しかし、ここで悲劇が起きました。なんだか、焦げくさい……!
なんと、トウモロコシが焦げて煙がではじめていました。やり過ぎたら発火してたかもしれません……。本当に危なかった……。
というわけで、丸ごとポップコーンに出会うことはできませんでした。この件で学んだのは、電子レンジの使い方には気をつけましょう……ということ。
電子レンジで加熱する場合は、300Wで様子を見ながら少しずつ、根気よく加熱しましょう。一歩間違えると重大な事故につながりかねません。
反省しました。これから何かを作る際は、本当に気をつけなくては……。ポップコーンに限らずですが、調理は安心・安全に注意して行いましょうね。
東京都生まれ。宣伝会議 編集・ライター養成講座32期受講。都内を中心にライターとして活動中。主な執筆ジャンルはグルメ、インテリアなど。趣味は読書と音楽鑑賞。ポルノグラフィティと推理小説があれば生きていける30代。飲食関連の仕事に関わったことがきっかけで興味がわき、今は料理や食材について勉強中。