「たんぽぽコーヒー」を自宅で手づくり。ノンカフェインのやさしい飲み物ができた!

正月休みも終盤を迎えたある日。

「お正月は食べすぎちゃったなー。なんか寒いし、体にやさしいご飯でも作ろうかなー」とポケットマルシェを見ていたところ、「たんぽぽの根」なる出品を発見!



……? 花じゃなくて……?」


果たしてこれは食べられるものなのか……ザワつく心を抑えながら調べてみたところ、たどり着いたのが「たんぽぽコーヒー」。

なんとたんぽぽの根を焙煎して淹れた飲み物で、コーヒーに似た味わいにもかかわらず、カフェインが入っていないのだとか。そして、自宅で手軽に作ることができるらしい。

これは体にやさしいに違いない!

妙な確信を持った私は、購入ボタンをポチリ。体にやさしそうな「たんぽぽコーヒー」の手づくりに挑戦してみました!

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目次

 
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そもそも「たんぽぽの根」って、口にしていいものなの?

たんぽぽの根には利尿作用があるカリウムが豊富で、民間療法的に肝臓や腎臓の強壮剤や、便秘や消化不良を解消する生薬として用いられてきたそうです*。

これだけ聞くと、かなり万能食材のように思えてきました……。

ただ、一般的なハーブ類と同様に、病気の治療に使える科学的根拠は無いとのことです。実際に体の不調を感じている方はお医者さんの指示に従ってくださいね。


たんぽぽコーヒーの一番の特徴は「体にやさしい」こと。カフェインを全く含まないことから、健康に気を使う方や妊娠中・授乳中の女性に好まれています。

また、自宅の庭に生えている西洋たんぽぽの根を掘り上げれば作れるので、食材を手づくりすることが好きな方にも話題となっているようです**。


アラフォーにして新たな学びを得ました。


可憐なたんぽぽを支えるのは、太くたくましい根っこ

お正月気分が抜けた1月上旬、清岡さんから「たんぽぽの根」が届きました!

ワクワクしながら段ボールを開けます。


新聞紙に乗せてみました。


拡大してみました。


出品ページの写真を見てなんとなく予想はしていたものの、実際の根を見てみると、やっぱり太くて長い!ふわふわの綿毛やかわいらしいお花の姿からは想像し難い出で立ちです。

小さくて見た目がきれいなお花も、地中に広がるたくましい根にしっかりと支えられているのだなーと、自然界の奥深さに思わず唸ってしまいました。

……が、ボーッと感心している場合ではありません。たんぽぽコーヒーを作らねば!


手づくりたんぽぽコーヒーにチャレンジ!

自然の神秘に触れたところで、たんぽぽコーヒーづくりをスタート!

当然ながら、たんぽぽの根を扱うのも、自作でコーヒーのような飲み物を作るのも初めて。上手く作れるか、ドキドキです。


【1日目】

①根を洗う。

最初は房ごとに洗おうと試みましたが、さすがに細かな部分まで泥を落とすことが難しく……。


途中から、2、3本ごとに切り分けて洗いました。


手で泥を洗い落としていましたが、たぶん、タワシで洗った方が作業効率は上がります。次に作る時までには必ず用意します。……前も、こんなことがあった気がするな。

洗い終えたたんぽぽの根っこたち。泥、完全に落ち切っていないかな? いや、きっと大丈夫!


②洗い終えたたんぽぽの根を細かく切る。


やはり、房ごと切るのは難しいため、ざっくり切り分けます。


細かく切ると、このような感じになります。感覚として、やわらかいゴボウを切っているようなイメージでしょうか。硬くて切りづらいといったことは、ありませんでした。


「房をざっくり切り分ける→ひたすら細かく切る」の作業を繰り返し、ざる1杯分集まりました!

微妙に残っていた泥を落とすため、水にさらします。


「もう少し細かい方が良かったかな」という不安と、「いや、きっと大丈夫だ」という根拠のない自信の狭間で揺れ動きます。


③天日干しして乾かす。

細かくきったたんぽぽの根を天日干しして乾かします。

風で吹き飛ばされないように、段ボールで風よけを作ってみました。いや、必要ないのかもしれませんが、念のため。


あとでわかったことですが、キッチンペーパーなどの上に全体を平らに広げて干したほうが乾きやすいのでオススメです。


当日は、絶好の天日干し日和!

雲一つない快晴に、たんぽぽコーヒーづくりの成功を確信しました。お天道様にたんぽぽの根をしっかり乾かしてもらうようにお祈りし、翌日を待ちます。


【2日目】

④乾かしたたんぽぽの根を炒る。

天日干しを終えたたんぽぽの根がこちら。


見た目は天日干し前とそこまで変わりませんが、触るとしっかり乾燥しています!

万が一、乾ききっていないようなら電子レンジで1分ほど加熱すると、後の作業が楽になります。加熱しすぎると一瞬で焦げてしまうので、必ず様子を見ながら少しずつ行ってください。


たんぽぽの根をフライパンで15分~30分ほど炒ります。火が強すぎると焦げてしまうので、弱火と中火の間くらいを意識しました。


少し経つと、なんだか良い香りがしてきました!アーモンドかナッツに似た、香ばしい匂いです。癒されます。


香りと色味が濃くなってきたら煎り終わりの合図。火を止め、ざるに移します。

写真では炒る前とそこまで変化がないように見えますが(若干、ロースト感が出ているか?)、香りは全然違います。香りの雰囲気が写真では伝わらないのが悲しいです……。


⑤ミルサーで粉末状にする。

ここで登場するのがミルサーです。炒って水分をとばしたたんぽぽの根を粉末状にします。


容器にたんぽぽの根を入れてスイッチオン!粉砕!なんか快感です。


蓋を開けると香ばしい匂いが漂います。しかもちゃんと粉状になっていることに感激! 飲むのが楽しみです。


手づくりたんぽぽコーヒーのお味はいかに?

無事にたんぽぽコーヒーの粉ができたので、いざ試飲!

……と思いきや、家にはコーヒーメーカー的なものがありません。そのため、ティーポットで代用しました。


軽く大さじ1杯程度粉を入れ、熱湯を入れて軽く回します。上手く抽出できるかドキドキでしたが、きれいにできました。

コーヒーカップに入れると、このような感じです。


コーヒーだ!色だけ見ると、アメリカンコーヒーっぽいです。

インスタ映えっぽく撮ってみました。


肝心の味はというと、しっかり苦味があるものの、本物のコーヒーよりもあっさりしています。

普段から濃いめのコーヒーを飲んでいる人だと、少し物足りないかもしれません。薄めのアメリカンが好きな人は、抵抗なく飲めるかなという印象です。


余った粉は瓶に入れて保存します。

今回は、届いたたんぽぽの根400gのうち、約200gを使用。乾燥や炒る作業で水分が飛び、粉末になった時点で150gほどになりました。

1杯あたり15gほど使うので、約10杯飲める計算になりますね!


はじめてのたんぽぽコーヒーづくり、試行錯誤しながらでしたが、最後はきちんとしたものができました。

コーヒー独特の苦味や酸味、渋味はありませんが、十分おいしくいただけます。何よりノンカフェインなので、体にやさしいのが魅力的。

体に良いものを自作するのが、こんなに楽しいものだとは。 手づくりに目覚めたかもしれません!


*参考文献:「統合医療」情報発信サイト  >  海外の情報  >  タンポポ 、 わかさ生活>わかさの秘密>成分情報 >西洋タンポポ

**他人の私有地に生えている植物を勝手に掘ってはいけません。また、公園や河川敷では薬剤が撒かれている場合もあります。たんぽぽコーヒーを自作なさる場合は、安全が確認できるタンポポの根だけをご使用ください。


清岡さんのたんぽぽの根っこはこちら


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宅野美穂

東京都生まれ。宣伝会議 編集・ライター養成講座32期受講。都内を中心にライターとして活動中。主な執筆ジャンルはグルメ、インテリアなど。趣味は読書と音楽鑑賞。ポルノグラフィティと推理小説があれば生きていける30代。飲食関連の仕事に関わったことがきっかけで興味がわき、今は料理や食材について勉強中。公式ブログ:「読書が趣味でもいいじゃない」

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