クロマグロ漁獲量の問題がニュースに。水産資源の保護に取り組む漁師さんからマグロを買おう

太平洋クロマグロの幼魚の漁獲量が国際規制の上限を月内にも突破する見込みとのニュースがありました。


マグロ漁獲量、国際規制守れず 月内にも上限突破(日本経済新聞 4月18日)


太平洋クロマグロは、漁獲量・消費量ともに日本が世界一位。

乱獲による資源の減少が懸念されています。


これを受け、2015年に国際機関の決定に基づき、幼魚の漁獲量に制限を設けていた日本。

水産庁は各地域で漁獲量を制限し、超えた場合には操業自粛を促すなどの処置をとっているものの、なかなか漁業関係者に規制が行き渡らず「獲りすぎ」がなくならないそうです。


***


日本の食文化を代表すると言っても過言ではない、国民に愛されるマグロですが、その裏にはこんな背景があったのですね。


消費者の私たちには何ができるでしょうか。


その一つは、水産資源管理・保護にしっかりと取り組む漁業者から、お魚を買うことだと思います。



ポケットマルシェにも青森のクロマグロを出品をしてくれている、あおもり海山・株式会社ホリエイは水産資源の保護に先進的に取り組む漁業者の一つです。

あおもり海山・野呂英樹さんのページ↑


農林水産省による試験研究費の補助を受け、資源管理のための技術開発にも取り組んでいます。


その取り組みの一つが、「定置網に入網したクロマグロ幼魚の放流技術」。

研究グループを作って、定置網に「逃避口」を設けることで小型魚だけを健全に網外へ放流する技術を開発・改良しています。

これにより、クロマグロ幼魚の生存率を格段に高めることに成功しており、漁業者が水産資源を守りながらしっかりと漁を行えるための技術として期待が寄せられています。


関連記事 

2016年2月20日 東奥日報掲載「小型マグロ放流法開発」

定置網に入網したクロマグロ幼魚の放流技術の開発



漁業者が上記の規制を守ることや、持続可能な水産資源の管理に積極的に取り組んでいくことは簡単なことではありません。

クロマグロは特に高値で取引されるために、「一匹でも多く」と欲が働きやすいという事実もあるようです。


なかなか、日々食べているお魚が水産資源に配慮されたものであるかどうかを知ることは難しいかもしれませんが、少しその意識を持つだけで水産資源の未来も変わってくるかもしれません。


 関連記事:2017年 マグロの初競りを漁業者から見てみると・・・




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