ついにラスト一揆。平成の百姓一揆@渋谷2・23 参加者300人募集します!

読者のみなさまこんにちは。ポケマル編集部インターンの尾形です。突然ですが、【平成の百姓一揆】を覚えていらっしゃいますでしょうか?

ポケマル豆知識:「平成の百姓一揆」とは?

「世なおしは食なおし」を旗印としてポケマル代表高橋博之が主催する社会活動。2018年は47都道府県制覇を目指して日本各地で座談会を行い、参加者と食をテーマに語り合ってきた。

※潜入レポートもご一読ください。→【平成の百姓一揆】食を考え、生きるを語る。高橋博之の47キャラバン潜入レポート


47都道府県制覇を目指し行脚してきた【平成の百姓一揆】もついにクライマックス……!2月1日現在43道府県を巡り、残るは4都県※となりました。※群馬県、千葉県、岡山県、東京都

高橋博之の47キャラバンホームページ


最終回の【平成の百姓一揆 千秋楽】は2月23日(土)、東京都渋谷区にて開催。現在、その参加者を募集しております。

募集している参加者の数は、なんと……


300名。


ポケマル史上最大規模のイベントになってしまいました。しかし、ポケマル編集部には一抹の不安がよぎります。

300名規模の「一揆」を渋谷で……。高橋はいったい何を企んでいるのでしょうか。そして……そもそも300名も集まってくれるのでしょうか?

そこで今回は【平成の百姓一揆 千秋楽】の謎を解明するために、ポケマルスタッフと【平成の百姓一揆】の首謀者である高橋博之を突撃取材しました。

 

目次

 
     ここに目次が表示されます。    

これまでの【平成の百姓一揆】をおさらい

まずはこれまでの歩みをおさらいしてみます。※だいたいご存知の方、時間の無い方は読み飛ばして次の章へ進んで大丈夫ですよ。次の章へのリンクはこちら


ポケマル代表・高橋博之は、6年前から「車座座談会」と称し、日本中を渡り歩く活動を続けてきました。


「今日食べたものの中で、一つでも生産者の顔が思い浮かぶ人は手をあげてください」


高橋がよく、会場に投げかける質問です。しかし手が挙がるのはほんの数人。高橋がことあるごとに口にする「生産と消費の分断」を表す身近な例です。


課題は他にもあります。

作り手の減少。


命の根源である「食」が、単に栄養を補給するためだけの工業的な「モノ」になってしまっている現状。


食べ物の価値が見た目で決まる大量流通システム。


「果たして、このままでいいのだろうか」

過去の座談会を通して高橋は、これらの課題を解決するためには、生産者と消費者の連帯が必要であるという結論に至りました。そして、この結論を広めさらなる同志を募るために、2018年4月から【平成の百姓一揆】を始めました。

各会場の参加者のみなさま、ありがとうございました!


この10ヶ月、高橋自身が全国を訪ね、たくさんの人と議論を交わしてきました。ポケマルを利用している生産者の方とのトークセッションなども行い、より生産現場のリアルを考えられる場ともなりました。

和歌山会場ではみかん農家の松坂さん(中央)と藏光さん(左)も登壇してくださいました


千秋楽の内容は?直撃インタビュー

そんな【平成の百姓一揆】が、来たる2月23日に東京で千秋楽を迎えることは冒頭でお話ししたとおり。そして、そこに300名の参加者を募集していることも。ヴェールに包まれた千秋楽の詳細を、インタビューで説き明かしたいと思います!


ポケマルスタッフからの情報提供

まずはポケマル社員に聞いてみました。


——お仕事中失礼します。「平成の百姓一揆 千秋楽」についてなにか情報を……

Y.Nさん:「社長が全国の生産者と語り合ってきた車座座談会の最終回らしいですよ」


——ほう。では参加者300人と輪になって語り合うのですか?

Y.Nさん:「うーん、今回は車座にはなれないと思います。いつもはもっと少人数でやっていますから。千秋楽はこれまでと違う”すごい会”にするんだって言ってましたよ」


——車座にならない”すごい会”ですか……300という数字になにか意味はあるのですか?

Y.Nさん:「それは……社長本人に聞いてみてください。あ、300人の内訳は生産者100人くらい、一般200人くらいに来て欲しいって聞きましたよ。どうやら千秋楽には生産者と一般参加者の両方に参加して欲しいようです」


——先ほどY.Nさんから千秋楽は”すごい会”になると聞きましたが、具体的に何をするか決まっているのですか?

Y.Tさん:「千秋楽について僕がお話しできるのは、グロースハッカーでパエリアを作るのがうまいあの人も壇上に立つかもしれない、ということだけですね」


——それだけ……?

Y.Tさん:「いや、あの、しゃ、社長自らが全国に出向いて語り合う場をつくっているのは、素晴らしいことだと思います!」


具体的な内容を聞き始めた途端、目をそらし別の話題に誘導しようとするポケマル社員たち。


——パエリアで有名なグロースハッカーさん、おねがいですからもうちょっと情報を……!

Tさん:「仕方ありませんネ。会場でミニマーケットをやるというウワサです。生産者と消費者がふれあえる場になりそうですネ」


社員インタビューで分かったのは、百姓一揆の千秋楽は計300人が集まり、生産者と消費者が触れ合える、勢いのあるすごい会であるということ。しかしまだ、イマイチピンときません。

と、ここで首謀者がオフィスにやってきました!


首謀者を質問攻め

首謀者であるポケマル代表高橋博之。この日は日本全国を渡り歩く高橋がオフィスに居るという、数少ない絶好の機会でした。

「スタッフみんなに聞こえるように」とオフィスのど真ん中でインタビュー。


——先ほどある社員に聞いたのですが、「平成の百姓一揆」、これまでは少人数で行ってきたそうですね。なんで今回に限って300人も集めることにしちゃったんですか?

300人”も”というより、300人”しか”ですね。1000人集めても東京都の人口のたった1万分の1にも満たない*ので、物足りないくらいです。できることなら渋谷スクランブル交差点のど真ん中で演説したいですよ

*東京都ホームページより、人口総数を13,754,043人として計算


——そんなに集めていったい何がしたいんですか?

こういう言葉があります。「はやく行きたきゃ一人で行け、遠くへ行きたきゃみんなで行け」


——は、はい

僕は、ここで新たな旗を掲げ、ポケマルの輪を広げる仲間を探したいと思っています


——ポケマルの仲間を……! 

千秋楽は【平成の百姓一揆】の終わりであり、
ポケマル国の始まりです!!


——ポケマル国とは?

1人ひとりが自分たちの「食」に対する当事者意識を持つ世界のことです。生産と消費が分断されてしまった今日の社会に、もう一度「食べること」、そして「生きること」を取り戻すのです


——では、なぜ開催地に渋谷を選んだのでしょうか? ポケマルならもっと生産現場に近いところでも良かったような気がします。

確かに、食べ物に溢れた豊かな消費社会の中で生きている都会の人たちにとって、一次産業の衰退は実感しづらく、食べ物の裏側にはほとんど興味がありません。しかし、だからこそ、なのです。

「消費社会」代表の渋谷の方角を指し示す


自然からかけ離れ、生産と消費が分断されている”つるつる”な社会。つるつるの象徴とも言える地だから、渋谷でやりたいのです

ポケマル豆知識:「つるつる」と「ごにょごにょ」

高橋博之が社会の状態を語るときに使う表現。「つるつる」は摩擦力の小さい状態をいうことから「しがらみのない自由な消費社会」を、「ごにょごにょ」は摩擦力が大きい状態であり「相互扶助精神とつながりのある社会」を指す。


——”つるつる”……いわゆる「個人主義」「消費社会」の真ん中でスタートを切りたいと。

現代の都市社会ではつるつるな関係が好まれ、つるつるの中で生きている人が圧倒的に多いです。もちろん僕自身もつるつるを便利だと感じることもあります。ただ、僕はつるつる一色だけでは幸せを感じられないと思うんです


——個人主義も消費社会も、行きすぎはいけないということですね。では、【平成の百姓一揆 千秋楽】では、つるつるに攻め込もうとお考えですか?

攻め込むというより、ごにょごにょでつるつるを補完するイメージです。つるつるを完全に否定しているわけはなく、つるつるにごにょごにょを埋め込みたいと思っています


——つるつるに、ごにょごにょを?

ごにょごにょにある、相手との関係性の中で成り立つ濃い時間は、人間関係をコストととらえるつるつるでは失われてしまったものです。しかし、常にごにょごにょするのは苦痛と感じる人もいます。だから「つるごにょ」なのです。ごにょごにょするのは時々でかまいません


——ときどきつるつる、ときどきごにょごにょがいいんですね。

ポケマルはまさに「つるごにょ」の世界を作る手段としてたどり着いたものです。これは多くの生産者・消費者と直接語り合い、生産と消費の乖離を確信した私が出した結論ともいえます


——では、具体的なイベント内容を教えてください。

具体的にやることは3つ!

まずは「ポケマル国王 所信表明演説」ですね。僕がポケマルの2年半を振り返り、新たな旗を掲げます。現在もポケマルを愛用してくれている皆さんに「こういう社会だったらおもしろい!自分も関わりたい!」と思ってもらえるように


——つまり、社長はポケマル国の王になると……?

王というか、放火魔、扇動者ですかね。誇りを持てていない生産者、そして生きる意味を考えて苦しんでいる消費者に、勇気や希望、生きがいを与え、観客席からグラウンドに降りてきてもらう

こんなことを言えるのは、これまでの車座座談会での経験があるからです。この6年間で800回近くの座談会を行い、人々の心に火を灯し続けてきました。今回はその種火が合体し、燎原の火*になるときなんです

*「燎原の火」(りょうげんのひ)=「燃えひろがって野原を焼く火。勢いが盛んで防ぎ止められないもののたとえにいう。」(コトバンクより)


——良い国になると良いですね。しかしまさか、演説を聴くだけじゃないですよね?

もちろん、ここからが本題です。目玉企画は「〇〇さんいらっしゃい」です

平成生まれの筆者のために、かの有名な「いらっしゃ〜い」を再現してくれた


——どなたがいらっしゃるんですか?

ポケマル国が目指す世界を作り上げている作り手と食べ手のペアに登壇してもらい、ポケマルでの出会いから今日までの歴史を語ってもらおうと思っています。地縁血縁や損得関係ではなく、食を通じた想いで繋がる関係があることを東京のど真ん中で示します


——ポケマル国が目指す世界の具体例を見られるんですね!

その幸せそうな姿を見て、うらやましく思う人もきっと出てくることでしょう。そんなごにょごにょへの憧れにあふれる場したいです


——確かに、コミュニティでのほんわかとしたやりとりを見ていると私も癒やされます。

そう! みんながごにょごにょしたくなってきたところで、作り手、食べ手、そして繋ぎ手であるポケマルスタッフがかき混ぜられ合うごにょごにょ交流会……つまり「ごにょ活」を行います。これが一番重要な3つ目のコンテンツです。みなさん、ごにょごにょしに来てください


——単に名刺交換するだけのつるつる交流会とは違うわけですね。

作り手はリアル食べ手と会い、食べ手はリアル作り手と会う。そこに、いつもは黒子に徹している繋ぎ手が混ざることで、三者が対等な正三角形でつながり、みんなが幸せになる関係を築き上げたいと思っています

編集中川が話を整理していたホワイトボードを奪い正三角形の説明をする


——ポケマルを通してリアル友達もできちゃうかもしれませんね。

ここにはポケマルが好きな人が集まるので、きっと、価値感の近い人と出会えるはずです。作り手と食べ手の交流はもちろん、食べ手同士の交流も大事ですよ。ポケマル料理会を開催したり、一緒に生産者を訪ねるようになったりしたら、最高ですね

つるつる=「節約時間価値」、ごにょごにょ=「創造時間価値」。一揆では後者を目指します。


ちなみに、ホワイトボードの写真をよく見ると、既に来ることが決まっている参加者がわかるかも!


——社長の熱意は十分伝わりました。当日楽しくなりそうだな、ということが良くわかりました。

ええそうでしょう。そうでしょう


——でも、やはり心配です。

実際、300人もの大人数、集められそうなんですか?

そ、それは……これから策を……考えます

急に所在なさげにみかんの皮を握り始めた


——今ちょっと声が小さくなったのは気のせいですか。

いや、今まで日本全国を行脚して700回以上も熱弁してきたのに、そんな、たった300人が集められないなんてことは……あるのかなぁ…(ゴニョゴニョ)


——ど、どうでしょう……

もしそうであれば……それは僕が……うん、よし、


——社長……?

もし今回たったの300人すら集まらなかったら、僕は……


ポケマル国を作るのをやめます!

座談会1回ごとに2kg痩せるくらいの熱量でやっているのに、300人集められないはずがありません。

もし300人集まらなかったら、それは、僕がこれまで共感を得られていなかった、ということですから! ポケマルが必要とされてないってことですから!!

書いちゃったよ……


いきなりポケマルをやめると言い出した高橋。慌てる筆者。

どうなるんだ、どうなるんだ??

呆然とした様子のポケマル社員


千秋楽への参加申し込みはこちら!

現在のところ、ポケマルの運命はみなさまの手中にあります。「ポケマルがなくなったら困る」……社員はもちろんですが、きっと作り手さん食べ手さんの中にも、同じ思いの方が居るはずと信じています!

そして、「2月23日はすでに予定が……」というあなた! 【平成の百姓一揆】は千秋楽までの間にあと3会場での開催が控えています。千秋楽募集要項のにご案内をしておりますので、ぜひご覧くださいませ。

【平成の百姓一揆 千秋楽】参加者 募集要項

◎日時: 2019年2月23日(土) 開場12:15 【第1部】13:00〜17:00(高橋博之講演と〇〇さんいらしゃい) 【第2部】17:00〜19:00(ごにょ活交流会とミニマルシェ)

◎会場: 渋谷ヒカリエBホール(東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 渋谷ヒカリエ9F)

◎募集人数: 先着300名様

◎参加費: 1,000円 ※中学生以下は無料ですが、会場収容人数の都合でご参加の申請は必須となります。乳幼児をお連れの方へは臨時託児所を人数限定でご用意します。詳しくは商品ページおよび、ご購入完了後のご案内メールにてご案内いたします。

◎応募方法: ポケマルにて参加人数分の前売りチケットを購入してください。チケットのリンクはこの下にあります。当日会場受付にて、購入履歴画面またはご注文受付後に弊社が発送する受付完了メールの文面をご提示ください。

◎注意事項: ※前売りチケットのご購入にはポケマルへの会員登録とクレジットカード(VISA, MasterCard, JCB, AmericanExpress, DinersClub)が必要です。※購入手続き完了後の変更やキャンセルはできません。当日お越しにならなくても料金は請求されます。※その他、商品ページに記載の注意事項をよくお読みいただいた上でご購入ください。

◎お問い合わせ先:チケット購入ページにある[出品者に質問]ボタンを押し、リンク先ページにある[出品者に問い合わせる]ボタンよりお問い合わせください。ご利用にはポケマルへの会員登録が必要です。


チケットご購入ページはこちら


◎その他の現在募集中の会場

第44回|2019年2月13日 群馬県高崎市(終了)

第45回|2019年2月15日 千葉県香取郡(満員御礼!)

第46回|2019年2月20日 岡山県岡山市(広い会場なのでまだまだ受付中!※2/14現在)

※詳細はリンク先のfacebookイベントページにてご確認ください。


文=尾形希莉子、編集/写真=中川葵

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