【ランニング×食】からだを作る食えらびのポイント

今年の3月に第10回を迎えた東京マラソンでは応募者数が30万人を越え、参加倍率が11倍以上と年々人気を増しています。マラソンに取り組む理由は様々ですが、健康やからだづくりのために始められる方は多いでしょう。


そのときに切り離せないのが、「食」。ランニングを通じて健康なからだを作るための食のポイントをお伝えします。


ランニングにとって「食」が大切なわけ

「食べたもので身体ができている」


という言葉があるように、食べたものによってからだの動きやすさが変わったり、体調の良し悪しが変わったりすることはすでに実感なさっている方も多いかもしれません。


私は数年前まで、実業団でマラソンをしていました。マラソンは身体ひとつで行うスポーツなので、からだそのものの状態が、「走る」という行為に直に影響します。走ることを楽しむにも、長く続けるためにも「食」が重要であることを私自身感じてきました。


ポイント①普段の買い物では旬を選ぶ

スーパーで野菜を選ぶときはどのように決めればよいのでしょうか。


見た目の美味しそうなもの、安いもの、様々な判断基準があるなかで、「旬」で選ぶことをおすすめしたいです。旬とは、一年の中でその時期が一番おいしく栄養価が高いものを指します。


旬の野菜には、その季節によって人に必要な栄養素が豊富に含まれているので、旬をいただくということはまさに理にかなっていて、身体のコンディションを整えるには最適なのです。

例えば、夏の旬はトマトやきゅうり、おくら、なすなど、水分の多いものやミネラルの豊富なものが多くあります。


現在はスーパーに行けば、多くの野菜が年中そろっていて何が旬なのか分かりにくくなっていますが、おもに旬の食材は価格が安く、たくさん並べられていることが多いです。


長く続けたいランニングだからこそ、自然の流れにそった食材の選び方をしていきたいです。



ポイント②食べ方黄金コンビ

食材には食べ合わせがあるということを、マラソン時代には常に意識していました。例えば、鉄分をより吸収するには、ビタミンCのある果物を前後に摂るなど。


中でも簡単に実践できておすすめしたい、「疲労回復の黄金コンビ」があります。

タンパク質とビタミンB1が豊富な豚肉と、アリシンというビタミンB1の吸収を促進させる玉ねぎの組み合わせです。

ランニング前ではなく、ランニング後に食べることで疲労回復効果があります。

この組み合わせは私自身、現役時代に積極的に実践しており、疲れたときには夕食で取り入れるようにしていました。


ポイント③加工品の選び方

ランニングブームと共に、様々なランナー向け食品も販売されています。手軽に摂取できるゼリー状のものやバータイプの栄養食品、スポーツドリンクなどなど


一見からだによさそうですが、成分表示を見てみると、砂糖がとても多く使用されていたり、味や色合いを調整するための、本来必ずしも必要でない添加物が多く含まれていたりします。商品の表面の効果効能を見るよりも、裏の成分表示を見て選ぶことをおすすめします。


必要に応じてこうした加工品を摂取するのも良いですが、大方の栄養素は食材から取り入れることができるので、私はやはりこちらをおすすめしたいです。

ビタミンが含まれていて、水分たっぷりのものを取り入れたいときは果物を選んだり、小腹がすいたときはナッツやドライフルーツにしたりと、食材に転換してみてはいかがでしょうか。


加工品になると、加工段階でビタミンやミネラルなどがなくなってしまうことがありますが、食材そのもので摂取できれば微量の栄養素も摂取することができます。




※野菜セットは、それぞれの農家さんが、その時の旬のお野菜をセットにしているため、商品写真とは異なるものが入っている場合や、また写真に写っていても実際の商品には入っていない場合もあります。お野菜の旬は短いため、その季節ごとの旬を是非楽しんでくださいね!

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