こんにちは、ライターのおおしろです。
普段引きこもって執筆作業をしている分、時々外に出ると季節の変化に驚くものです。例えば先日街を歩いていたら、きらびやかなイルミネーションに赤と緑の装飾、シャンシャンと鐘の音がこだまするBGM。
「ウッ…これってもしや……」
そう、泣く子も黙る”クリスマス”の足音なんですね。
おおしろが目撃した街の様子「なんてことだ……」
私にとってもクリスマスは好きなイベントのひとつでした、が、しかし。辛酸色々な出来事に揉まれれば、ひとつやふたつ思うところもあるのが人の常。それでも自分の力で幸せを奪取するのよ、なんてため息混じりで独り冬の空に誓うわけです。
とここでポケマル編集ナカガワ氏から一通の連絡が……
『クリスマスだから、スモークチキンでホームパーティしようと思うんだけど、おおしろさん来る?』
私は心の中で叫びました。
「スモークチキン! クリスマスやるぞーっ!!」
職人の味を再現した秘伝のスモークチキン
今回購入したのは、こちらのスモークチキンです。
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生産者は、沖縄で「福幸地鶏」を育てつつ、焼き鳥屋を営む大谷さん。
真の焼鳥マニアである大谷さんについてはこの記事で詳しく紹介されています:究極の焼鳥マニア、沖縄で地鶏を創る。琉球食鶏・大谷明正さんに会ってきた!
大谷さんが書いた商品詳細によると、このスモークチキンは大谷さんが昔修行していた鶏肉専門店が常連さんのために作っていたという秘伝の味。しかし、そのお店は現在は閉店……。
貴重な味を復活させようと当時の職人が再結集し再現したのがこのスモークチキンコンフィで、燻製する前に一度丸鶏をコンフィ(低温のオイルで煮る調理法)にし、一羽ずつ丁寧に焼き上げているのだそうです。
2018年12月19日追記:このスモークチキンに使っている鶏肉は福幸地鶏ではなく沖縄県産の赤鶏とのことです。
解凍後のひと手間でもっとおいしく!
当日朝、ポケマルオフィスを訪れるとキッチンにドドンと丸鶏が置かれていました。
「前もって冷蔵庫で自然解凍しておいたよ」と手際の良いナカガワ氏。そう、冷凍クール便で配達されるスモークチキンを食べるには、解凍作業が必要になります。今回は、冷凍状態のスモークチキンを前日に冷蔵庫に入れておき、自然解凍しました。
ナカガワ:「でも今回みたいに駆け込みホームパーティをする場合、自然解凍が間に合わない場合もあるじゃない。そんなときは袋ごとお湯に入れて温めちゃっても大丈夫だよ」
袋から出すとこの姿。
本当に鶏1羽分なんですね……。大切にいただきます。
頸が気になる方は包丁で付け根のお肉を切れば簡単に外せます。
解凍が済んだチキンはそのまま食べることもできますが、オーブンで軽く焼くと皮の香ばしさがアップし、お肉もやわらかくなります。
180℃に予熱したオーブンでたまにひっくり返しながら15分ほど焼き上げます。
ふとオフィスをみわたすと、素敵女子ハギワラ氏が何やら不敵な笑みを浮かべています。
ハギワラ:「うふふふ、ちょっと待ってね〜」
と言いながら取り出したのは白い紙とハサミ。紙を半分に折ると、器用に切れ目を入れはじめます。
おおしろ:「もしやそれってアレ…?」
ハギワラ:「そう、アレ」
見覚えのあるこの形。どう使うかは、もうわかりますよね。
そんなことをしているうちに、オーブンが軽快な音でチキンの焼き上がりを告げます。さあ、宴がどんどん近付いてくる!
ホームパーティの簡単おしゃれな飾り付け
テーブルに到着するなり、またしても素敵女子ハギワラ氏が「実はこれ、クリスマス直前セールで全部合わせて1500円くらいで購入してきました」と、紙袋から様々なアイテムを取り出します。
ハギワラ:「やけっぱち…もとい、即席クリスマスホームパーティ、これでやっていきましょう!」
まずは、大きめのお皿にお野菜を敷きます。レタスの緑、トマトの赤を添えて、クリスマスの彩りに。
その上にスモークチキンを置き、さきほどハギワラがつくったアレをチキンのお尻部分に取り付けます。
余ってるリボンを活用してワインも可愛くアレンジします。
そしてできあがった我々の全力の「女子力」がこちら。
一同:「これはまさに”インスタ映え”ってやつじゃないですか!」
丸鶏のスモークチキン、切り分け方は…?
一通りの撮影会が終了すると、途端に腹の虫が騒ぎ始めます。まさに花より団子。
おおしろ:「早速食べたい気持ちで溢れてるわけですが、ここからどうやって切り分けるんでしょうか?」
ナカガワ:「知らなーい」
ハギワラ:「私もー」
「待て」を食らった忠犬のような私たち。涎を垂らしながら各自スマホを取り出し、黙々と丸鶏の切り分け方を調べ始めました。数分後、とりあえず切り分けてみようと力強く頷く3人の姿がありました。
①両脚を取り外す
脚の付け根部分の皮と肉を包丁で切って、脚を外していきます。
包丁担当のハギワラ氏曰く「内部の構造が複雑でゴツゴツしているから難しいが、一度関節部分が外れるとスッといく」のだそう。
キレイに外れました!
②手羽を外す
次は翼の部分にあたる手羽を外します。こちらも先程同様、包丁で切れ込みを入れながら外していきます。
こちらもキレイに外すことができました。
③身を削いでいく
さて本題はここから。スマホで検索した手順を何度も読み返したり、動画を見たりしても全くわからない……。
おおしろ:「なんだかもうココらへんの身をパーっと切ったら食べられるような気がする」
ナカガワ:「ここまで来たら自己流でいいんじゃない? わからんけど」
ハギワラ:「そうですよねー!」
焦らしに耐えられなくなった女3人はキチンとやるのを諦め、各々自己流で切り分けはじめました。
そして切り分け完了の図がこちら! 調べれば調べるほど多種多様の切り分け方が出てきたのですが、マニュアル通りにやらなくてもなんとかなるものです。
いざ実食。気になるお味は、もちろん美味!
一同:「乾杯!」
白ワインに満たされたグラスで乾杯し、チキンをまずは一口。
ナカガワ:「これはすごいよ、大人の美味しさだよ」
ハギワラ:「中まで燻製の香りがしっかりついてるね」
おおしろ:「噛めば噛むほど立ちのぼる味わいが……ワインがどんどんなくなります」
焼き鳥をこよなく愛するあまり地鶏を育て始めてしまった鶏マニアの大谷さんが手掛けたスモークチキンコンフィ。余計な脂は落としながらも、しっとりと鶏本来の旨味を最大限引き出されています。
ナカガワ:「こんなに美味しいチキンがあって、なんだかクリスマスっぽい飾りもできたし、ホームパーティ大成功じゃない?」
もうクリスマスって歳じゃない……なんて思っていたころもありました。
そう、大人にとってのクリスマスは「いつもよりプチ贅沢なものをいただける日」でいいのです。そんな我々の前に現れたスモークチキンコンフィは、これ以上ないプレゼントでした。
大谷さん、ごちそうさまでした!
関連出品
大谷さんの出品はこちら。スモークチキンや焼き鳥セットは年末年始の団らんにもぴったり。着日のご希望は、ご注文前に生産者さんに相談してみてくださいね。
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※この記事は2017年12月21日に公開した記事を加筆修正したものです。
フリーランスライター・編集者。自転車や地域文化、一次産業、芸術が専門。紙雑誌やWeb媒体問わず執筆中。ポケマルでは農業初心者を生かし、わかりやすく愉快な記事の執筆を目指す。イラストや漫画も発表中。twitter:@moshiroa1 Web: https://miyuo10qk.wixsite.com/miyuoshiro