はじめての野菜セット。どう食べる?食べきれる?一週間レポート大公開〜奈良伝統野菜編〜

昼はOL、夜はライター修行のため忙しい毎日を送っている大城さん。

「労働で体力を使い果たしてしまい食生活がおざなりになってしまう」というお悩みを打ち明けてくれました。

社会人1年目で親元を離れひとり暮らし。食費を節約することの大変さは、よくわかりますよね。もしも彼女が、ポケマルで野菜セットを買って自炊して一週間暮らせれば、食費を節約しつつ豊かな食生活を手に入れられるはず!

……というわけで、お節介なポケマルは、大城さんに

【農家直送野菜セットで1週間生活】

に、チャレンジしてもらいました。

今回は、「お野菜だけでなくお米もおやつも入っているのでひとり暮らしにぴったり」という理由で、奈良県の大野收一郎さんのこちらの野菜セットをポケマルから推薦。

大城さんは野菜セットを無事に使い切れたのでしょうか…?

そのレポートを大公開します!


農家直送野菜セットで1週間スタート!

こんにちは、昼はOL、夜はライター修行中のおおしろです。

8月6日、日曜日。

待ちに待ったお野菜たちが到着しました。どんな野菜が入っているのかな?どきどき…。


農家さん直筆のメッセージがお出迎えです。これは嬉しい! 

お野菜7袋にお米とクッキー。色とりどりで、まるでプレゼントを開けているかのようなトキメキです。


◎この日の野菜セットの内容:
・空芯菜
・赤パプリカ/黄色パプリカ/オレンジパプリカ
・紫ししとう
・プチトマト
・ふわとろ長なす
・オクラ
・じゃがいも(コロール)
・金鵄米
・古都華クッキー(奈良のいちご味)

 さらに嬉しいのが、それぞれの野菜に農家さんからのアドバイスやメッセージが添えられているところ。その作物の特長や、オススメの調理法が書かれています。


どう一週間を乗り切ろうか…。並べた野菜たちの前で作戦会議を開くこと数分。計画がかたまりました!

同時にルールも決めました。
・奈良伝統野菜を駆使して夕ご飯を作る!
・夕飯のメインおかずで必ず奈良伝統野菜をつかう!
・魚や肉のタンパク質は購入可能
・追加で使用する野菜は300円/日まで
はたして、私は野菜セットで一週間を乗り切ることができるのでしょうか?

1日目(日曜日)~空芯菜の炒め物とナスの豚肉炒め〜

初日は、大好きな野菜炒め物系2品でガッツリ攻めることにしました。


今夜の献立:

空芯菜のピリ辛炒め、ふわとろ長なすと豚バラのポン酢炒め、冷奴、味噌汁、米(家にあった残り)

◎空芯菜の炒め物

空芯菜は茎が空洞になっている野菜で、沖縄にルーツのある私にとっては馴染みのあるお野菜。(沖縄名:ウンチェー)


ピリ辛中華風を目指したので、にんにくは少し多めにしっかりと香り出しをして、仕上げに鷹の爪とごま油を絡めました。常備菜としても活躍しそうです。…が、時すでに遅し。完食していました…。

◎ふわとろ長なすと豚バラのポン酢炒め

ふわとろ長なすは「とろとろ感がピカイチ。炒めもんがオススメ」とのことなので、炒めもんにします。


豚バラスライスと炒めて、ポン酢でさっぱり味付け。油を吸ったなすってなんでこんなに美味しいんでしょう。豚のうまみをたっぷり吸った上にとろけるようななすに、メロメロになりながら頬張りました。

 

2日目(月曜日)~シャキシャキジャーマンポテトとほっこりじゃがバタ〜

月曜は魅惑のじゃがいも「コロール」を味わう日と決めていました。題して「じゃがいもデー!」


じゃがいもの持つシャキシャキした食感とほっこりした食感の2つを味わうべく、調理法を変えて2品作りました。

今夜の献立:

しゃきしゃきジャーマンポテト、ほっこりじゃがバタ、茹でキャベツ、蒸し鶏、たまごスープ

◎しゃきしゃきジャーマンポテト


まずはジャーマンポテト。口に入れた瞬間、シャキッとした食感が。その中にたっぷりの甘みを感じました。

◎ほっこりじゃがバタ


シリコンスチーマーで蒸しただけの簡単な調理ですが、甘い! ほっこり濃厚、真っ黄色の魅惑のじゃがバタが完成したようです。

一つの食材で2種類の食感を楽しめる、素敵なじゃがいもデーでした。

 

3日目(火曜日)~紫ししとうの味噌煮とオクラ梅〜

仕事でなかなか疲れたため、この日は紫ししとうの味噌煮をメインにすることに。

ここで奥の手、作りおきおかずの登場です。実は日曜日に「オクラ梅」を作り置きしていたのです。これを冷奴にのせることにしました。


今夜の献立:

紫ししとうの味噌煮、冷奴のオクラ梅のせ、鯖のみりん干し、もずく酢の大葉のせ

◎紫ししとうの味噌煮


紫ししとうは火を通すと、紫色から緑色に変化しました。調理しながらみるみる変わっていく色味にびっくり。普段食べているししとうと比べて、身や種がしっかりしていてコクもあります。

◎冷奴のオクラ梅のせ


オクラ梅は日曜のうちに茹でておき、梅の果肉と大葉とあえてタッパーに入れて保管してありました。冷奴はもちろん、白米にのせても抜群のねばねばおかず。冷蔵庫にひとつあるかないかで、大きく変わってくるおかずのひとつです。

 

4日目(水曜日)~紫ししとうのバター炒め〜

農家さんからの「バター炒めがオススメ」というメッセージに従って、紫ししとうを素直にバター炒めに。サラダにプチトマトも使ってみました。

今夜の献立:

紫ししとうのバター炒め、プチトマトとモッツァレラチーズのサラダ、鮭のムニエル、ガーリックトースト

◎紫ししとうのバター炒め

炒めている最中にみるみる色が変わっていきます!


完成。

ししとうのピリッとした辛味をバターがまろやかに包み込んでおり、なんとも大人の味わいに。合わせて焼いた鮭のムニエルと合わせて食べると、良いアクセントになってオススメです。


プチトマトはドレッシングをかけずに、まずはそのままパクリ。「甘いっ!」思わず、台所で大声を出してしまった程の甘さ。皮も薄く、まるでフルーツのようでした。 


5日目(木曜日)~夏野菜カレー

週も後半戦。仕事の疲れもなかなかのもの。そんなときに助けてくれるのが、カレーです!夏野菜の恵みをたっぷり詰め込んだ、元気いっぱいカレーを作るべくコトコト煮込みました。


具材たっぷりにするために、スーパーで買ってきたお野菜も少しだけ投入しました。

 そして忘れちゃいけないのが金鵄米(きんしまい)! 満を持して炊き上げました。

まずは炊きあがりをつまみ食い。何も付けずに炊飯器からホカホカを直接一口。もちもちと艷やかな感触の5秒後に、猛烈な甘みと旨味が口を包みます。

これは美味しいお米だ…! 本能で直感的に感じました。

そのまま炊飯器の前で、ひとりニヤつきながらお米を食べていると、タイミング良くカレーも完成したようです。


口の中でとろとろにとろけるなすや、ねばっとしたオクラと再会したり…。野菜の旨さとフレッシュ感が直に伝わる賑やかカレーになりました。

 

6日目(金曜日)~夏野菜カレーそうめん

昨日のカレーをリメイクして、カレーうどんならぬ夏野菜カレーそうめんを頂きました。


レシピは載せるまでもないのですが、念のため。

残ったカレーに味を見ながら希釈した麺つゆを混ぜ、茹でたそうめんの上にかけて完成です。

また牛乳と麺つゆを加えて、麺を冷水で締めれば「冷やし夏野菜そうめん」も作れるなあ、といただきながらふと思いつきました。

 

7日目(土曜日)~旨みたっぷりパエリア

さて、最後の締めくくりは豪勢に!パプリカ各色とプチトマトで彩りを添えたパエリアです。


これは写真を撮りたくなる! 食べる前に夢中で撮ってしまいました。あとはフライパン1つで完成するので、洗い物も楽チンというのも嬉しいポイント。

器によそって、さっそく一口。こんなに美味しい料理を自らの手で生み出せるとは思っていなかったので驚きでした。最後にのせて軽く蒸しただけのパプリカとトマトも、生とは違った、より濃厚な味わいに変化していました。

これにて奈良伝統野菜を1週間でキレイに使い切りました。無事完走です!

 

まとめ

農家さんがこだわり抜いて作ったお野菜を毎日頂けるということが本当に幸せで、健やかに1週間を過ごすことができました。それぞれのお野菜についたメッセージから愛情が直に伝わってきて、素敵な気持ちで調理できました。。

食事は毎日必ず起こるイベント。どんなに大変な日々でも料理や食事が楽しければ、心も豊かに穏やかに暮らしていけると再確認。次はお弁当にチャレンジして、さらに彩り豊かな生活を送りたいな。

大野さん、ごちそうさまでした!


今回使用した野菜セットの出品はこちら

その他の野菜セットの出品一覧はこちらからご覧いただけます


ライタープロフィール


おおしろ実結

筑波大学芸術専門学群卒業。在学中にデザイン事務所勤務を経験、卒業後は報道系企業に勤務する傍ら、個人名義での執筆活動を続ける。自転車と旅をこよなく愛し、どこでも寝られる体質を存分に活かし奔放に取材へ向かう。離島へひっそり渡航するのが生きがい。

2012年に短編小説『常套的ノスタルジック』が筑波学生文学賞 大賞を受賞。2016年に執筆したルポタージュ『ワニ族の棲む混浴温泉』が宣伝会議 編集ライター講座大賞を受賞。現在は女性向けWebマガジンや美容師ZINEで執筆中。公式Webサイトはmiyuo10qk.wixsite.com/miyuoshiro

Magazine

あわせて読みたい