養豚の専業農家として常にトップを目指し、デュロック純粋肉豚の生産を極め続けた方波見勝久さんと、その背中をみて育ち、後を継ぐことを決めた次男・真人さん。
前編では勝久さんのお話を中心にお届けしました。後編では、方波見牧場の若き経営者・方波見真人さんに、若くして養豚家を継ぐということや、これからの方波見牧場について、お話を聞いていきます。

写真左から母の三四子さん、父の勝久さん、次男・真人(まさと)さん。
※取材は2020年2月3日に行われました
家業を継ぐということ

高校卒業後、真人さんは神奈川県の畜産会社で2年、鹿児島県で麹菌を取り扱う研究所で豚の餌となる麹飼料の勉強を1年8ヶ月、兵庫県の精肉加工食品製造会社で約7ヶ月、約5年間の研修期間で豚の飼育方法や豚肉加工技術を習得し、2016年に方波見牧場に戻ったそうです。
これまで1人で牧場を立ち上げデュロックを守ってきた父・勝久さん。今度は息子・真人さんのために最善の形でチャレンジを後押ししたいという気持ちが伝わってきました。
豚の社会は人間と似ている



命を食べることは、自分の命を大切にすることでもある

親子でありつつも師弟関係でもあるおふたり。互いを尊重する姿勢が感じられました。
ところで、今回取材するにあたって方波見さんのコミュニティ投稿などを拝見している時に、不思議に思ったことがありました。


方波見さんのコミュニティ投稿より
方波見さんの日々の投稿からは豚たちに対する愛情が伝わってきます。ただ同時に、ペットではない家畜動物に対し、養豚家の方はどう向き合っているのだろうか……。

普段の生活の中で"生き物"というと、動物や魚介類などわかりやすく分類できるものだけを考えがちですが、野菜などの植物も生物であってひとつの命であることには変わりないということ。真人さんのお話を聞いてハッとしました。
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方波見牧場では、育種から加工・販売まで一貫して家族力を合わせて取り組むことで、これまでデュロックという希少な品種を守ってきました。

* * *
トップを目指し、デュロック純粋種を極め続けてきた父。父が握りしめてきたバトンを受け取り、さらに発展させていこうとする息子。
どちらも欠けることもなく、親子二人三脚で挑戦を続けたからこそ、方波見牧場は今もなおトップを走り続けることができているのではないでしょうか。

今後も方波見親子から目が離せません。方波見さん、ありがとうございました!
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文=日野原有紗・中川葵、写真・編集=中川葵