浮くトマトと沈むトマト? - 旬のトマトで食育!

近年よく耳にするようになった「食育」という言葉、興味はあるけど、どんなことをしたらよいかわからない…そんな方も多いのではないでしょうか?

「食育」の第一歩は、食べものに興味を持ち、食べることが楽しい!と感じること。子どもたちが大好きな絵本を入り口に、お家でできる簡単な食育の方法をお伝えします。


太陽の恵みたっぷり!カラフルトマト

今回、使用する食材は「トマト」。ころんとした愛らしい形と、みずみずしい甘さは子どもにも大人気! 絵本に出てくる真っ赤なトマトのほかにも、黄色や緑、オレンジなどいろんな色があり、見た目にも華やかです。

今回の絵本:『トマトさん』 田中 清代著 福音館書店


ある夏の暑い日、真っ赤に熟れたトマトさんが畑で浮かない顔をしています。あまりにも暑いので、近くの小川で涼みたいのですが、体が重く、小川まで転がることができないのです。ミニトマトさん達がぽっちゃん!と小川に飛び込んでいく姿を見ながら、悲しそうに涙を浮かべるトマトさん。その姿を見て、畑の虫たちが集まり、トマトさんを転がそうと力を合わせます。ごろんごろんと転がって、念願の冷たい小川に入ったトマトさんはミニトマトやお魚たちと一緒に泳ぎを楽しみます。


本いっぱいに広がる大きなトマトさんの顔が迫力満点な本作、じりじり灼けるような夏の暑さや、心地よい水の冷たさが感じられる一冊です。


ふれてみよう!「トマトさんのプール」

絵本を読んだ後は、実際に食材に触れてみましょう! 今回はトマトを使い、簡単な実験を行います。お水を使うので、暑い日にも涼しげです。


■準備するもの


・トマト、ミニトマト(大きさ、色などが違うものを数種類)

・水を張る容器(ガラスのボウルや水槽など透明のものがおすすめ)

・容器の下に敷くもの(水を使用するので濡れても大丈夫なもの)

・子ども用のエプロン、三角巾(なくても問題ありませんが子どもたちは普段とは違う「特別感」が大好き。用意してあげるとはりきって参加してくれるかも)


■やり方

机にビニールシートやテーブルクロスを敷き、その上に6~7分目程度まで水を張った容器を置きます。あとは、トマトを水の中に入れるだけ!

不思議なことに大きさとは関係なく、ぷかぷかと浮かぶもの、すぐに沈んでしまうものに分かれます。「これは浮かぶかな?それとも沈むかな?」などの声がけをしながら、お子さんと一緒に予想してみるのも楽しいでしょう。

浮かぶものと沈むものとの違いを生み出すのは、水に対するトマトの比重。一般的には、よく熟し、糖度の高いものが沈むと言われています。全部の種類を水に入れた後は、浮かんだトマトと沈んだトマト、どちらが甘いか食べ比べをしてみてください。


種類によって異なる甘味、酸味のバランスや食感の違いなど、トマトの奥深さを感じながら、お子さんと一緒にお気に入りの品種を探してみてはいかがでしょうか?



※野菜セットはその時の旬の食材を詰め合わせにしているため、商品写真とは違うものが届く場合があります。

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