やわらか豚肉で簡単ローストポークとジャム・ソースをつくろう!

12月に入り、町にはイルミネーションやクリスマスツリーが飾られ、クリスマスムード一色ですね。

「クリスマスにぴったりの料理を作りたい!」と思い、先日はハックルベリーでジャムを作りました。(関連記事:今日から始める“クリスマスしごと”。ハックルベリーの手作りジャムのつくりかた

「ハックルベリージャムを、お菓子以外に活かせないかな……」

とネットでレシピを検索したところ、「ローストポークをジャムソースで食べるとおいしい」との情報があり、挑戦しようと決意しました。

今回使用したお肉は伊豆沼農産・佐藤裕美さんが出品している「おうちで楽しむ赤豚ブロック」。 「伊達の純粋赤豚」というブランド豚のモモとカタのブロック肉300グラムずつのセットです。


まるで牛肉のようなサシ!伊豆沼農産の「伊達の純粋赤豚」

11月某日、ついにお肉が到着しました!段ボール箱を開けると、中には「伊達の純粋赤豚」のモモブロックとカタブロックが冷凍状態で入っていました。


お肉のほかに同封されていたのは、『東北食べる通信9月号』。伊豆沼農産と今回使う「伊達の純粋赤豚」について詳しく書かれていました。

「伊達の純粋赤豚」は宮城県畜産試験場が8年がかりで開発したデュロック種の系統豚「しもふりレッド」を純粋交配させたもの。

肉質が優れていて、一般的な豚に比べて赤身に入るサシの量が多いのが特長なのだそうです。脂にはオレイン酸が多く含まれており、口にするとさらっと溶けてしまうのだとか。


はじめてでも簡単!ローストポークの作り方

「伊達の純粋赤豚」について学んだところで、ローストポークづくりを開始!

恥ずかしい話ですが、筆者はこれまでローストポークどころかローストビーフさえも作ったことがありません……。前回のジャムに続いて、生まれてはじめてのローストポークに挑戦です!


【材料】
・豚ロース モモブロック・カタブロック 各300g
・ローズマリー 2枝
・にんにく 2かけ
・塩・コショウ 適宜
・オリーブオイル 適宜


①お肉を解凍して下味をつけましょう。

段ボール箱から豚肉を取り出します。袋の上からでも脂肪が多いのが分かります。


お肉を解凍します。今回は袋から出してラップにのせ、レンジで解凍しました。モモブロックとカタブロック、それぞれ10分くらいかかったかなという印象です。

※時間に余裕がある場合は前日の夜から冷蔵庫にいれておくか、氷水に2〜3時間ほど漬けておくと良いそうです!


豚肉を解凍している間にローズマリーの葉とにんにくの仕込みに入ります。

まずは、ローズマリーの葉をみじん切りにします。ローズマリーの香りがキッチンに立ち込めます。


お次はにんにくを細切りに。


作業しているうちに、豚肉の解凍が終わりました。触ってみると非常にやわらかく、サシの多さも解凍前より分かりやすいです。

君は本当に豚肉なのか?」と問い詰めたくなるほど。


包丁で豚肉の両面に切れ目を入れます。


細切りにしたにんにくを差し込みます。切れ目が浅くて入りきらないところは、再度包丁を差し込みます。……この差し込み方で本当に良いのだろうか?


塩とコショウをまぶして、下味つけ完了!


②お肉の表面を焼きます。

オリーブオイルを熱したフライパンでお肉の表面を焼きます。

お肉を返しながら全面に焼き色をつけていきます。私はフライ返しを使いましたが、トングを使用した方が間違いなくひっくり返しやすいです。次回ローストポークを作る時までに、必ず購入しておこうと心に誓いました。


表面に焦げ色がついたらフライパンからおろします。モモとカタ、2つ並べるとなかなかの迫力です。


お肉の粗熱がとれたらローズマリーをまぶします。


③お肉の中に熱を通します。

お肉をジップロックなどの耐熱ビニール袋に入れて、外から水が入らないようにしっかり封をします。封をする時に袋の中の空気をできるだけ抜いておくと良いそうです。ぴっちり空気を抜くのは意外と難しい!


深めの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら火を止めて、袋ごと豚肉を入れます。


レシピを見ると、「落し蓋をしてから蓋をする」と書いてあります。

我が家には落し蓋がないため、アルミホイルで代用しました。要は熱を逃がさないようにすれば良いのですよね!


アルミホイルを鍋の大きさに合わせてお湯の上にのせた後、「おいしいローストポークになりますように…」と、祈りを込めて蓋をしました。

この後、1時間ほど放置します。果たしてどうなることやら……。


余ってるジャムでOK!お肉がオシャレな味になるジャムソース

ローストポークの完成まで約1時間あるので、その間にジャムソースを作りましょう。

私は以前つくったハックルベリージャムを使いますが、リンゴやマーマレード、ブルーベリーなどの一般的なジャムで大丈夫です。


【材料】
・チューブしょうが 約1㎝
・さとう 大さじ1/2
・酒 大さじ1
・しょうゆ 大さじ2と1/2
・お好みのジャム 大さじ2


◎材料をとろみがつくまで加熱するだけ!

フライパンに材料をすべて入れて、木べらで混ぜながら中火で煮詰めていきます。ベリーの香りが漂い、食欲をそそります。


程よくとろみが出てきたら完成です。


ついに完成!はじめてのローストポーク、仕上がりは?

ハックルベリージャムソースを作っているうちに、1時間が経ちました。果たしてうまくでき上がっているのだろうか……。

一抹の不安を覚えながら鍋の蓋を取り、中身を取り出しました。


袋から出してみました。一見、問題はなさそうに見えます。むしろ、見た目だけなら鍋に入れる前と変わらない気が……。


恐る恐る切ってみます。端の部分を味見してみると、しっかりローストポークの味がします。少しにんにくをきかせすぎたかも?とも思うものの、ちゃんとローストポークになっているようです……。


お皿に盛りつけて、ジャムソースをかけて完成です。付け合わせに野菜を盛りつけると、より華やかに見えると思います。

ハックルベリーの酸味が豚肉の旨みと相性ぴったりです。


余ったローストポークはタッパーに入れて、冷蔵庫のチルドに入れて、2~3日で食べきりました。


はじめは「本当に自分にも作れるのか?」と不安しかなかったはじめてのローストポークづくりでしたが、レシピ通りに作れば意外と大丈夫なんですね。

伊豆沼農産の「伊達の純粋赤豚」でつくったローストポークはとにかくやわらかく、食べてみると牛肉なんじゃないかと錯覚するほど。やはり生産者の思いがこもった食材で作る料理は一味違います!


今回使用した食材はこちら!

ハックルベリーは、大雪のため今年度の出荷は終了しております。来年をお楽しみに!



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宅野美穂

東京都生まれ。宣伝会議 編集・ライター養成講座32期受講。都内を中心にライターとして活動中。主な執筆ジャンルはグルメ、インテリアなど。趣味は読書と音楽鑑賞。ポルノグラフィティと推理小説があれば生きていける30代。飲食関連の仕事に関わったことがきっかけで興味がわき、今は料理や食材について勉強中。公式ブログ:「読書が趣味でもいいじゃない」




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