今年、りんご🍎がピンチ💦生産現場でいま起こっていること。

各産地から聞こえてくる「りんご不作」の声。
生産地で何が起こっているのかをポケマル生産者さんのお話とともにお伝えします。

はじまりは春先の「霜害(そうがい)」

霜害(そうがい)とは、霜が降りるほどの急激な気温低下によって、農作物が枯死し、被害を与える現象のこと。

発生時期により晩霜害と初霜害とに分けられますが、被害が大きいのは、春の発芽期から開花・結実期に発生する晩霜害です。
霜害による枯死で果実のなる雌しべが実を付けることが出来なくなったり、生育中の野菜が出荷できなくなったりします。

今年の春先、この霜害によって、りんごの木も被害を受けました。
長野県の田中球太朗さんは、ほぼ全部の生産物に被害が発生、収穫量は昨年の5割減に…。就農してこれほどの規模のものは初めての経験だそう。

群馬県の高橋さんの農園でも、霜害よって花が枯れてしまい不作に。主力品種の出荷目処が立たない状況となっています。

画像:枯れてしまったりんごの花。
こうなってしまうと実をつけることができない。

画像:リンゴの表面はサビなどが入ってしまうものが多数

夏の猛暑🌞でさらに打撃が

この状況に追い打ちをかけるように、夏は猛暑が日本列島を襲いました。
高温によって変色が多数発生し贈答向けなどの良品が激減したり、収穫前に実が落ちてしまうといったことも。

また、今年は降水量も少なく、夜温が下がらないことで根にダメージが蓄積。葉がボロボロと落ちてしまうなど、いままで生産者さんも経験したことがない状況も見られるようです。

見た目はいまいち?でも、味は変わらないりんご🍎も

春の霜害や夏の猛暑で実の大きさや、色付きが…正直イマイチ!のものもあります。
しかし味は変わらない、とおっしゃる生産者さんも。

画像:収量は例年の半分、大きさも例年より小さいけれど、蜜入りや味はよいと感じます。(長野県/田中球太朗さん)

生産現場の状況がわかると、食べる時の気持ちや味わい方も大きく変わるもの。
不作の中、生産者さんの大変な日々は続きますが、食べることも応援につながります!
今だけの旬の味「りんご🍎」今年も味わってみませんか?

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※本記事における、産地の状況は一部の産地・生産者の情報が含まれます。産地や生産者によって状況は異なります。

参考記事

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