日本三大魚醤“いしる”とは?
魚醤といえば、世界的にはナンプラーやニョクマムが有名です。しかし、日本にも、世界に誇る伝統的な魚醤があります。
それが、日本三大魚醤。秋田のしょっつる、香川のいかなご醤油、そして、能登のいしるです。しょっつるがハタハタを発酵させて作ったものなら、いしるは、いわしを発酵させて作ったもの(地域によっては、イカの内臓を使ったものもあります)。
今回使ったいしるはこちら

生産者の順毛さんいわく「伝統の製法で、出来上がりまでに2年以上はかかる」そう。
しかも、原材料を見ると、いわしと塩だけ。
味が気になるところですが、まずはナンプラーとの違いを比較してみましょう。
ナンプラーとの違い

右がいしる、左がナンプラー。
蓋を開けたときの香りは、まったく別物。
ナンプラーは、魚の干物、といったようなくせの強い香り。
いしるは、純いわし、といったようなまっすぐな和の香り。
では、いしるを使って料理を作っていきましょう!
ペペロンチーノに、いしるをかける!【洋】
順毛さんの一押しは、いしるのペペロンチーノ。意外性のある洋食との組み合わせに、期待が高まります。
ペペロンチーノを作り、最後にざっとかけてみました。

「これ、いしる以外に何もいれていないの?」
魚は入っていないはず。なのに魚介の風味と旨味がすごい。
高級感のある魚の香りを加えた「いしるペペロンチーノ」は、びっくり・美味しい味でした!
海老のいしる炒め【エスニック】
今度は、エスニック。海老とプチトマトを炒め、これまた最後に、いしるを回しかけただけの一品です。

思わず、ビールが欲しくなってしまいます!海老とのかけあわせで風味倍増。魚好きにはぐっときますね。
ただ、参考までに、こちらは「ナンプラー味の方が美味しいかも?」という意見もありました。
いしるの浅漬け【和】
いしるの故郷、能登の食べ方をご紹介。つけ汁(いしると水を半分ずつ)に、野菜を入れた浅漬けです。漬け時間は1時間ほどですぐに食べられます。

野菜に魚の風味?合うの?と思うかもしれませんが、意外や意外、これが合うのです。
「一緒にお酒を飲みたい!」という声が多数ありました。超かんたん・おつまみです。
注意点は、キュウリなどは味を吸いやすいので、あまり長く漬けすぎないことをおすすめします。
キャベツは長めに漬けていても、程よい塩加減で美味しくいただくことができました!
だし巻き卵【和】
なんとなく、卵焼きの味付けに合うのではないか?と思い、試してみました。

砂糖・出汁と一緒に、いしる、しらすを加えています。(ちょっと巻くのに失敗しました・・・。)
クセがありますが、美味しい。お酒のつまみにとてもいいと思います。
今回はしらすといしるで魚風味のダブルパンチだったのですが、いしるだけを加える形でも十分に魚介の風味を楽しめると思います。
他にもカレーに入れてみたりもしたのですが、これまた魚介風味が奥深い感じでじわじわと香ります。
能登では、他に鍋や煮物の隠し味に使うそうですよ。
意外にも和・洋・エスニック、いろんな料理に使えた「いしる」。
隠し味的に、手軽に魚介の風味をプラスできるのは嬉しいですね。おすすめは何と言っても、ペペロンチーノです!
お酒好きの方、魚介風味を愛してやまない方、クセのある味付けが好きな方はぜひお試しください。
逆にクセものはあまり好きでない、という方は苦手と感じられる方もいるかもしれません。
セットになっているいしる干物も食べ応えがあって贅沢な美味しさですよ◎
