台風15号・19号被害への支援について

いつもポケットマルシェをご利用いただき、誠にありがとうございます。

ご承知のとおり、先週末に日本列島を襲った台風19号により、各地で大災害が発生しています。
また、9月に上陸した台風15号がもたらした被害は、いまもなお継続しています。

被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げるとともに、人命救助やライフラインの復旧に尽力されている皆様に感謝いたします。

ポケマル登録生産者さんの被害状況について

ポケマル登録生産者さんの中にも、台風による被害を受けている方が多数いらっしゃいます。
各生産者さんのコミュニティページ上で、被害状況が続々と報告されています。

栃木県矢板市で原木椎茸を育てる君嶋治樹さんのハウスでは、浸水によって1万本もの椎茸の原木が流されてしまいました。
さらに、保冷庫や乾燥機などの設備も壊滅的な被害を受けたとのことです。

長野県長野市でリンゴを育てる徳永虎千代さんの果樹園も甚大な被害を受け、「今年出荷予定のふじりんごの約8割が全滅」してしまったそうです。
虎千代さんの園地には、10月17日に当社代表高橋が訪問し、被害状況について詳しくお伺いしました。
園地のある長野市赤沼地区は、2m50cmほど浸水してしまったとのことです。一昨日10月15日に水は引き始め、10月16日になってボランティアの方が来てくださったものの、未だ人手不足である、とお話しされていらっしゃいました。

報道されている地域以外でも、農地や農産物への被害が発生しているという報告をいただいております。
ポケマルでは引き続き、各地域における被害状況の把握を進めてまいります。生産者さんからのご連絡も、お待ちしております。

配送状況について

台風により、物流網にも大きな影響が出ています。
そのため、一部のご注文の出荷・配送に遅延が生じています。
大変ご心配をおかけしておりますが、何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

最新のヤマト運輸の荷受け情報は、以下のヤマト運輸ホームページにてご確認いただけます。
台風19号の影響による荷物のお届けについて

私たちにできる支援とは

お客様や生産者さんから、被災された生産者さんを心配するメッセージとともに、「自分に何かできることはないか」というお声を多数いただいております。
私たちにできそうな支援方法を以下にまとめましたので、ご覧いただけますと幸いです。

① 買って支援

台風による被害状況は様々で、農地や農産物への直接の被害以外に、販売ルートの被災によって売上が立たないという声も伺っております。

ポケマルでは、「#台風被害で困っています」というタグを用意し、被害にあわれた生産者さんの商品を参照、購入できるようにいたしました。
#台風被害で困っています 出品一覧(随時更新されます)

現時点で販売できる食材がない生産者さんに対しては、「予約商品」を注文するという形でご支援いただくことが可能です。
コミュニティにも、ぜひ温かいコメントをお寄せいただけましたら幸いです。

② 支援金・義援金で支援

下記リンク先をはじめ、様々な団体で支援金・義援金の受付が開始されています。

支援金(被災地での支援活動に使われる)

義援金(被災された方々へ届く)

また、以下のように、polca等のwebサービスを利用した個人による支援金の受付もございます。

③ 行って支援

各地域でのボランティア募集状況や、ボランティア活動保険に関する情報は、全国社会福祉協議会 被災地支援・災害ボランティア情報ページにまとめられています。

本質的な支援は日常にある(ポケマル代表高橋から)

最後に、当社代表の高橋博之から記事をご覧いただいている皆様にメッセージがございます。

東日本大震災のときも、絶望のどん底から立ち上がろうとする生産者の背中を押したのは消費者だった。食べ物をつくる人あっての私たち消費者。私たち食べる人あっての生産者。片方だけでは成り立たない。両方あってはじめて成り立つ。被災地で顔と顔を合わせ、共に汗を流した生産者と消費者は、そんな当たり前のことに気づかされた。

この関係性はこれまで、大量生産・大量消費の社会の中で分断されてきた。生産と消費の距離は大きく開き、もはや自分が食べる物を誰がつくっているのかわからない、自分が作っている物を誰が食べるのかわからない、という状況であった。その結果、生産者と消費者はお互いに敬い合うどころか、牽制すべき相手になっていた。

分断は知らないことに起因する。だから、生産者と消費者が直接つながることで、本来あるべき"お互い様の関係"を見える化しなければならないと思った。まず知る。そしてつながる。生産者と消費者が、都市と地方が、それぞれの強みでそれぞれの弱みを補い合う《連帯する社会》をつくる。それが東北の被災地から掲げた旗だった。

生産者と消費者のつながりは、いざというときに大きな力となる。自分とつながっているのだから、もはや他人事じゃない。相手の悲しみを我が痛みと感じることができれば、心が揺さぶられる。黙っていられなくなる。当事者として動く。自然災害が多発する時代だからこそ、日常からそんなつながりを日本中に広げていきたい。そんな思いから、食べる通信とポケットマルシェは生まれ、これまで6年間取り組んできた。

台風19号は各地で猛威をふるい、生産者が手塩にかけて育ててきた作物と、生産者が先祖から受け継ぎ耕してきた畑を瞬く間に飲み込んでしまった。生産者は絶望に打ちひしがれながらも、なんとか気力を振り絞り、立ち上がろうともがいている。今こそ、私たち消費者の出番である。日頃、私たちの食卓を支えてくれている生産者が窮地に追い込まれているのだから、今度は私たちが生産者を支えるときだ。ときだなんて言われなくったって、顔が見える関係でつながっていれば、ほっとけなくなるに決まってる。だって、ぼくら人間だから。

(中略)

自分が育てた食べ物をいつも食べてくれている人からの激励の声。これがどれほど生産者の力になることか。ポキっと折れそうな心をどれほど支えてくれることか。生産者の立場になって考えてみれば想像できるだろう。自然災害は、怒りや悲しみのぶつけ場所がないのだから。

異質な世界を生きる生産者と消費者が"共感"でつながる、同質な世界を生きる生産者と生産者が"共感"でつながる。そうしたつながりを網の目のように日本中に張り巡らせることで、自然災害へのリカバリーの力を養う。これが自然災害が当たり前になった時代に、私たちができる「備え」である。それが、私たちの命の根底を支える食の生産現場をみんなで守り育てる道になる。だから引き続き、生産者と消費者の間に入って、お節介を焼き続けようと思う。

ポケットマルシェ代表取締役 高橋博之

メッセージの全文は、こちらからご覧いただけます。
ポケットマルシェ代表取締役 高橋博之より「共に生きる〜台風19号被害に寄せて」

皆様が作る温かな繋がりによって、被災地域の復興がいち早く進むことを願っております。

Magazine

あわせて読みたい