夏バテ対策に。そうめんで作るレタス担々麺の薬膳レシピ

ポケマルマガジン読者のみなさま、はじめまして。薬膳ライターの村山です。管理栄養士の夫とともに、栄養学の知識と薬膳の知恵を合わせた健康的なメニューを研究しております。どうぞよろしくおねがいします。

梅雨が終わり、夏バテが気になる季節になってきました。頭がほてって集中できない、食欲が出ないという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、薬膳の知識をベースに、暑い夏にぴったりの2つのレシピをご紹介します。

\この記事は2本立てです/
  1. 夏バテ対策に。そうめんで作るレタス担々麺の薬膳レシピ(この記事)
  2. モヤモヤ吹き飛ぶ!タコとバジルのジェノベーゼポテトサラダの薬膳レシピ
 

目次

 
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薬膳から見るレタスとニンニク

薬膳とは、中医学*に基づき、季節や体調に合った食材を組み合わせて作る料理のことです。

*中医学とは…中国などの東アジアで伝統的に行われてきた医学のこと。東洋医学、中国医学等とも呼ばれる。

薬膳では、レタスは体の中の余分な熱を取り、ほてりやのぼせに向く食材とされています。栄養学的には、レタスには体内の過剰な水分を排出するカリウムが豊富です。体内の過剰な水分は、だるさの原因にもなります。

冷え過ぎを防止するため、今回は体を温めるとされるニンニクと合わせました。薬膳においてニンニクは、体を温めるだけでなく、元気を補う食材です。炒めて香りを出すことで、食欲アップの効果も狙います。


余分な熱を冷まし水分バランスを整えるレタスと、元気を補うニンニクの組み合わせは、夏バテにぴったりです。

どちらも初夏〜夏が旬の食材ですから、この時期は新鮮でおいしい素材が手に入ります。


群馬県・津田さんの野菜セットを購入

このレシピで使用した商品はこちら。


群馬県の津田さんから購入した野菜セットです。


季節のお野菜の詰め合わせになっています。

この日は、じゃがいも(ニシユタカ)600g、ロメインレタス1個、スイスチャード1束、ビーツ2個、ニンニク2個、スイートバジル100g、ブッシュバジル20g、ベルギーエシャロット3個が入っていました。

※編集注:内容は畑の状況によって異なりますので、ご注文なさる場合は商品説明をよく確認してくださいね。

今回はこの中から、ロメインレタスと、立派なニンニクを使います。


そうめんで作るレタス坦々麺のレシピ

そのままでもおいしい担々麺を、今回はレタスが主役の冷やし担々麺にアレンジしました。

■材料(4人分)
  • そうめん・・・適量
  • ロメインレタス・・・4枚


肉味噌の材料ー

  • 豚ひき肉・・・150g
  • 干しシイタケ(あらかじめ水で戻しておく)・・・2個(生でも可)
  • ニンニク・・・2かけ(チューブなら4センチ)
  • おろし生姜・・・チューブで4センチ(生なら2かけ)
  • しょう油・・・大さじ1
  • オイスターソース(室温に戻しておく)・・・大さじ1
  • シイタケの戻し汁・・・40mL

ーー

  • 油・・・大さじ1
  • 酒・・・大さじ1


スープの材料ー

【A】

  • 鶏ガラスープの素・・・小さじ1
  • みそ・・・大さじ1
  • しょう油・・・大さじ1
  • 白練りごま・・・大さじ4
  • 豆板醤・・・小さじ1/2
  • オイスターソース(室温に戻しておく)・・・大さじ1と1/2

ーー

  • 酢・・・大さじ1
  • 水・・・400mL


■作り方

1.スープを作ります。

大きめのボールに【A】の材料を入れて混ぜ、大さじ1を少しずつ加えて混ぜ合わせ、400mLを入れてかき混ぜます。(オイスターソースは、室温に戻しておくことで柔らかく混ぜやすくなります。)


2.肉味噌を作ります。

ニンニクは、上下を切り落とし、固い皮をむいてからみじん切りにします。(チューブの場合はそのまま使用してください。)



半日以上水で戻したシイタケは、いしづきを取ってからみじん切りにします。みじん切りにすることで、細い麺ともよくからむようになります。

いしづきを取る際は、包丁を交互に斜めに入れるときれいに取れます。


シイタケの厚みのある部分は半分に切り、大きさを合わせてから切りましょう。


熱したフライパンに大さじ1、みじん切りにしたニンニクおろし生姜を入れて中火で炒めます。


ニンニクの香りが出てきたら、ひき肉を入れてよく炒めます。シイタケと、シイタケの戻し汁40mL、大さじ1、しょう油大さじ1、オイスターソース大さじ1を入れて、水分が飛ぶまでしっかり炒めます。


3.そうめんを茹でます。

大きめの鍋にお湯を沸かし、そうめんを放射状に入れます。ゆで上がった麺はざるに上げ、ほぐしながら流水と氷で冷やしてから水気を切ります。


4.皿に盛り付けます。

そうめんは食べやすいように、少しずつ盛り付けましょう。

ロメインレタスを洗ってちぎり、そうめんの上に円を描くように乗せます。中央に肉味噌を盛り付けます。上から1で作ったスープを流し入れて完成です。


スープの濃さや水の量は、そうめんの量によって調節するといいでしょう。体の冷やし過ぎを防ぐため、器には氷を入れないようにしてください。


レタスの苦味で、頭がすっきり冴え渡る!


実際に冷やし担々麺を食べてみると、お店で食べるよりもスープがだいぶさっぱりしています。ラー油を使っていないのでこってりせず、サラッとしていてそうめんとなじみやすいのです。なおかつ、肉味噌のボリュームで満足感もあります。

肉味噌に合いびき肉ではなく、豚ひき肉を使ったのは、食感をよくするためです。牛肉の脂は融点が高く温度が低いと固まってしまいますが、豚肉の脂は融点が低く、冷たい麺と合わせても脂っぽさを感じにくいのです。

また、中華めんでなくそうめんを使ったぶん、塩分や脂質を抑えることができます。食欲がなくても軽くて食べやすい仕上がりになっています。


主役のロメインレタスはどうでしょうか。新鮮なレタスを噛みしめると、レタスの爽やかな苦味で頭がすっきり、シャキッとします。

ロメインレタスは、スーパーでよく見かける球状の玉レタスよりもシャキシャキしており、少し苦味があるのが特徴です。お子さんがいて苦味が苦手な場合は、ちぎったレタスを40度〜50度のお湯(熱湯と水を半々に入れて作ります)に10分さらすか、マヨネーズで軽く炒めるといいでしょう。


* * *


そうめんで作る冷やし担々麺は、時間がないときでも手軽に作ることができて、本当におすすめです。

暑さで頭がほてったり、バテているときは、ぜひレタスを添えてみてください。

薬膳においてレタスは、ほてりや水分過多によるだるさにおすすめの食材です。レタスには体を温め元気を補うニンニクを合わせると、温と冷のバランスが取れます。レタスとニンニクを組み合わせた料理を食べて、体調を整え夏を乗り切りましょう。


レシピを書いた人

村山悠(むらやま はるか)

薬膳フードデザイナーベーシック、日本化粧品検定1級の資格を持つライター。飲食ホールスタッフとしての経験は10年以上。30代で体調を崩した経験から薬膳を習い、体調に合わせたレシピを日々研究している。夫は管理栄養士の神田秀人で、栄養学の知識と薬膳の知恵を合わせ、互いに健康的なメニューを研究中。

監修=神田秀人(管理栄養士)

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