焼畑で作った宝谷かぶ
値付けで悩んでいます。
焼畑農業は無肥料、無農薬、除草剤不使用でも火と土の力で立派に栽培する伝統的な農法です。
森林の再生などにも役に立つが、とてつもない手間がかかり、作業の効率化や林業の衰退に伴い消えていきました。
鶴岡市ではまだ僅かに残っていますが、生産者が消えつつあります。
しかも斜面で肥料っけの残らない所でやらねばならず、現在では場所の確保や消防法の手間も。
宝谷かぶは鶴岡市宝谷地区のみで種取りを続ける最後の生産者1人と採種家が1人作るのみとなった貴重な白長く曲がった形が特徴で、生ではわさびのように辛く、加熱するととても甘くなります。こちらの種取りは我が家で採種家より引き継いで2年自家採種です。
商用栽培としては既に止まっており、焼畑農業としての手間や付加価値はいくら程なのか?
漬物としてもとても美味しいのですが、漬物用として見ると加工用の野菜はかなり安くなってしまうし、かと言って、手間賃も回収できるようにお金持ちしか買えないような価格にするのか?
消費者の方々に焼畑の希少な在来作物の価格を聞いても分からないとは思いますが、キロ1000円でも買えるのか?
写真のセットの時のは葉付きで500gでした。
面積が狭いこともあり、有機JASを取得もしていないので、無農薬、無肥料、除草剤・化成肥料不使用であっても認証されていないので表示としては許されません。てかここに書くことも保証の無い話になってしまう訳で。
今年は雪にもあたり、さらに美味しくなっています。雪を払い除けて、凍る直前の冷たい水で洗い発送します。
この愛しき焼畑の宝谷かぶこのまま雪で埋もれさせず旅立たせたい。