秋打ちを行いました。
秋打ちとは稲刈りの終わった田んぼをトラクターにロータリーをつけて耕していく作業です。
10月3日に酒かすとラクトバチルス菌を撒いて秋打ちをいつでもやれるように準備していましたが精米出荷に追われ雨に降られ延び延びになっていました。
ラクトバチルス菌というのは乳酸菌で人間が飲む整腸剤でよく使われているそうです。
小池では秋打ちするのは私だけです。
隣の横田では何人かおられます。
米作りに対する心構えが違うと感じてます。
秋打ちの目的は唯一つ。
コンバインで刈り切った稲藁を腐熟させるのです。
このままにして春に耕起して田植えをすると、5月6月になると土中で腐ってガスが湧いてきます。
このガスが稲に悪さをするのです。
稲の根がやられて生育に悪影響を与えます。
ラクトバチルス菌に出会って4年目くらいでしょうか。
素晴らしい効果です。
藁があとかたもなく分解します。
というと大げさですが春にトラクターを入れて春打ちするとよくわかります。
田んぼがフカフカになります。
正に晴天のへきれきという感じです。
土中で微生物がどんどん増殖していくのです。
藁は籾と同量あると言われています。
1反でやく600㎏の藁がでます。
それをラクトバチルスがどんどん分解していくのです。
1反にわずか400g入れるだけです。
例年は、この他に魚のボカシとミネラルを入れていたのですが、コストが青天井に上がってきているのでそれrは春に入れることにしました。
何はともあれ終わってホッとしました。
今年のひこばえの伸びはすごいです。
ひこばえというのは稲を切株から出てくる二番穂のことです。
9月に稲刈りをして9月末頃になると気温がグッと下がってくるのでひこばえは出てもそうは伸びないのですが今年は異常です。
ここにも高温が見て取れます。
それと田んぼに栄養分が残っていて今頃吸われて伸びているんだと思います。
つまり今年は根の成長が思ったほどでなかったということも反省材料です。
もう少し余裕ができたらこれから来期の作付け計画の検討に入ります。
今年の反省から更に美味しい米を作りたいとワクワクしています。