食べるお茶??お茶の健康成分を丸ごと摂取する伝統的な食べ方を農家さんに聞いてみた

日本人にとって、身近で、なくてはならないお茶。


普段の水分補給に飲む、食事のあとのお口直しに飲む、お菓子のお供に飲む・・・などいろんな場面でお茶と接しますが、「なぜお茶なのか」ということを考えていくと、茶葉自体が持つ「成分」に大事な意味があることがわかります。


お茶の特徴的な成分とその機能/効能といえば、以下のようなものが挙げられます。

カテキン・・・抗酸化、消臭、抗菌、血中コレステロール低下など

γ-アミノ酪酸・・・血圧上昇抑制など

テアニン・・・精神リラックスなど

カフェイン・・・睡眠防止など


これらの成分は、もちろん私たちが普段飲んでいる飲料としてのお茶でも摂取が可能ですが、茶葉をそのまま食べることでそれ本来が持つ成分を丸ごと摂取することができます。



愛知県豊田市で、化学肥料や農薬を使用せずにお茶を栽培する「いしかわ製茶」さんは、抹茶や煎茶のほか、抹茶に挽く前の「てん茶」を製造・販売しています。

この「てん茶」こそが、今回ご紹介する「食べるお茶」です!


この食べるお茶、ほとんど一般に流通することはないそうなので、知らない人も多いでしょう。

抹茶産地の一部地域では伝統的に食べられてきた歴史があるものの、お茶農家の減少とともに忘れられてきたといいます。



今回はその伝統的な食べ方である、てん茶飯と茶粥の作り方をご紹介します。

とっても簡単にできて、お茶の栄養成分を気軽に摂取できるおすすめレシピです。


「食べるお茶」を使ったてん茶飯・茶粥のレシピ

<材料>

てん茶 13g

白米 5合

塩 18g

お好みで砂糖や日本酒


<作り方>

1. 炊飯器に白米、塩を一緒に入れて炊き込みます

2. 炊き上がったら、ご飯をほかの器に移し、冷まします。

3. 少しご飯が冷めてからてん茶をふりかけ、よく混ぜ合わせたら完成。


◆茶粥

1. 炊飯器でおかゆをつくる。

2. 炊き上がったら塩を適量加えて混ぜ合わせる

2. おかゆを器に盛って、てん茶を小さなスプーン一杯分かけて完成


お茶の風味もほのかに感じられる食べ方です。


◆茶いなり

寿司飯にてん茶と煎茶をすりつぶして粉末にしたものをよく混ぜ、いなり寿司と同じ要領で油揚げに包めば、「茶いなり」も作れます!




「いしかわ製茶」の石川龍樹さんは、このてん茶を地域の祭事でふるまったり、学校の給食用に提供したりと、一時は姿を消しつつあった食べるお茶の復活に向けて活動しています!

農薬不使用で有機JAS認定を受けているてん茶は全国でも稀有です。お食事に彩を添えつつ、伝統的な食べ方でお茶の健康成分を摂取してみませんか?

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