【つながるポケ○(マル)日記】「世なおしは、食なおし」を日々実感。自然との共生を目指す—青森県青森市・森山知也さん

※こちらではポケットマルシェ公式noteにて2023年8月に公開した記事を再掲載しています。


2013年にスタートした「東北食べる通信」。生産現場のストーリーを伝え、生産者と消費者の間にある分断を埋めるべく始まった、世界初の食べもの付き情報誌です。
政治の世界からビジネスの道へと進み、食べる通信を手掛けることとなった弊社代表の高橋には、掲げ続けている合言葉があります。

世なおしは、食なおし。

食は人間が生きていく一丁目一番地。食が変われば、世の中は大きく変わっていく──
高橋のこの言葉に強く共感し、青森県の森山知也さんはポケマルでの販売をスタートさせました。

野菜の栽培にくわえて、2022年からは「養鶏」も

青森県青森市にて、農業を営む森山さん。化学肥料・農薬は使用せずに、多品目の野菜を栽培されています。

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   ぱっと目をひくカラフルなにんじん
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   セット売り、定期便などで出品いただいています

さらに2022年より開始したのが、養鶏、そして卵の販売。
畑の屑野菜や草、お米農家さんからいただく割れ米などを食べて育つニワトリは、立派なおいしい卵を産んでくれます。

野菜以外の分野に足を踏み入れたことで、自分が食べるものに関心を深めていくべきという思いが強まったのだとか。
「世なおしは、食なおし。」この言葉は日々の中でより一層実感が増し、それと同時に「何かを犠牲にして成り立つおいしさは過去のもの」とも感じているそう。

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   ポケマルで卵の出品があることも!

土壌こそ健全に。「不耕起栽培」にも挑戦

農園で栽培されているのは、自家採種できる固定種と呼ばれる野菜たち。
交配種とも呼ばれる”F1種”が現代の農業では主流な中、あえて固定種を使われています。
さらに、前述の通り化学肥料(ならびにあらゆる肥料)、農薬を使用せずに野菜を育てている森山さんですが、これは極力環境への負荷を避け、土壌とも共生できるようにという想いから。

そこで新たに取り入れ始めたのが、不耕起栽培。これは農地を大きな機械で耕さずに作物を栽培する方法のことを指します。これもまた、環境への配慮から。
耕すことで効率が上がる一方で、畑の環境を壊している可能性もあると森山さんは考えられています。
「まだ失敗の方が多く、ようやく収穫ができそうな段階」とのことなので、今後ポケマルへの出品も楽しみにしています。不耕起栽培の野菜は、現在収穫中の水茄子やピーマン、オクラといった夏野菜、冬の白菜でもお試しいただけます。

食べ時に届けられるのが嬉しい。「ユーザーはパートナー」

森山さんの販路は100%が自由出荷。地域の直売所での販売のほか、EC上で購入してくださる方々に直接作物をお送りしています。「直販だと食べてほしいタイミングで食べてくれる人がいることが嬉しい」とした上で「ユーザーさんは畑のパートナーのような存在」とお話してくれました。

ちょうど食べ時を迎えた野菜を、受け取ってくれるパートナー。少し言いにくいような厳しい指摘も、しっかりと伝えてくれる関係性。ユーザーさんからのフィードバックは、日々の販売に大いに活かされているそうです。

年々ファンを増やす青森県津軽地方の在来種「毛豆」の枝豆予約販売、雪国の保存食「いぶり大根」を販売!

そんな森山さん、毎年秋分の日が収穫合図の在来枝豆「毛豆」の予約販売を始めます。そして、地元の燻製屋さんと協力をして5年目の固定種大根を使った「いぶり大根」の販売をポケマルで開始する予定です。
寒さ厳しい青森では、冬の間は露地野菜を栽培することが難しくなります。そんな冬の農業の弱さに抗う手段としての燻製という手法。特徴的な風味が魅力の固定種大根を燻し加工します。

青森県津軽地方の在来種の枝豆「毛豆」は、大ぶりで毛深い風貌、そして濃厚な風味が特徴的。9月下旬、10月初旬の配達分をそれぞれ下記リンクから予約受付中です。

手摘みの毛豆/9月下旬配達予約
手摘みの毛豆/10月初旬配達予約

食が変わることで、世の中も変わっていく。自然との共生を追求する森山さんがお届けする商品、ぜひチェックしてみてくださいね。

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関連リンク
▼生産者ページ:森山知也 | 雲谷ト森山農園

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