美味しい可愛い「レモンの葉っぱドーナツ」。スペインのレシピをご紹介します!

ポケマル編集部の中川です。突然ですが、レモンが好きです

最近、密かに注目している農家さんがいます。長野県の柳坪美紀さん。柳坪さんが育てる柑橘たち、未だかつて無いくらいにかわいいんです。

ほらね。


写真中央左下付近に写っている緑色のもの……なんだかわかりますか?


レモンの葉っぱです。柳坪さんにお願いして特別に分けていただいたものです。

薄黄色の縁取りがあるのがピンクレモネードというレモン品種の葉っぱで、全面緑色のがマイヤーレモンというレモン品種の葉っぱです。

葉っぱをすこしちぎってみると、レモンの良い香りがします。レモンの香りの主成分リモネンは果実だと皮の部分にありますが、葉にも枝にも、レモンの木全体に存在しているものなのですね。


ところで、このレモンの葉っぱを使ってお菓子を作ることができるのをご存知でしょうか。


さて、どうやって作るの? お味は? おいしいの? 気になることがたくさんあります。

というわけで、この後は講師のタオさん、ライターの宅野さんにバトンを渡します。よろしくお願いします〜。

目次

ここに目次が表示されます。

スペイン南部の郷土菓子「パパラホテス

うーん、どうしたものか……


中川からバトンを受け取った宅野です。初めて目にしたレモンの葉っぱの扱いについて頭を抱えています。

もしかしたら、そのまま食べることができるとか……?

思いつきで試しにそのまま噛んでみましたが、

固い

……うん、そうですよね。でも、レモンの葉っぱってこういう食感だったんですね。


スペインにはレモンの葉っぱのお菓子があるヨ

現れたのはスペイン出身のポケマル社員、タオさん。

なんですかそれは……詳しく教えてください!

パパラホテスっていう、レモンの葉っぱに生地を付けて揚げるドーナツみたいなお菓子だヨ。レモンのすごくいい香りがして、すごく美味しくて、すごくカンタンだヨ


パパラホテス? はじめて聞いたお菓子だけれど、どうも簡単に作ることができそうです。


ボクはスペインでも南の方の出身なんだけど、地元ではどこにでもレモンの木があるから、お祭りのときには必ずパパラホテスの屋台が出るんだヨ

あら、そうなんですか! それにしても、スペインにそんなお菓子があったとは知りませんでした

スペインでも、このお菓子は地元でしか知られていないんダ。作り方、教えてあげるヨ

ホントですか? (ラッキー!) ぜひお願いします!


パパラホテス(レモンの葉っぱドーナツ)の作り方

材料(10個分)
レモンの葉っぱ・・・
約10枚
レモンの皮のすりおろし・・・
適量
牛乳・・・
250ml
卵・・・
1個
小麦粉・・・
250g
砂糖(生地用)・・・
50g
ベーキングパウダー・・・
小さじ1
塩・・・
ひとつまみ
シナモンパウダー(生地用)・・・
小さじ1
オリーブオイル・・・
適量
砂糖(仕上げ用)・・・
適量
シナモンパウダー(仕上げ用)・・・
適量


作り方
①生地を作ろう

牛乳と卵を混ぜます。


レモンの皮を軽くすりおろして生地と混ぜます。


表面の黄色い部分だけ軽く擦るようにするのがポイントだヨ

皮の白い部分まですりおろしてしまうと苦くなってしまいます。


シナモンパウダーを加えます。


小麦粉を振るいながらボウルに加え、小麦粉が見えなくなるまで混ぜます。


ベーキングパウダーと塩を加えてまぜまぜ。


②仕上げ用の砂糖を用意しておく

平たいお皿やトレーなどの上で砂糖とシナモンパウダーを混ぜます。


この後、生地を揚げてから使うのでこのまま置いておきます。


②生地をレモンの葉っぱに付けて揚げる

いよいよレモンの葉っぱの登場です。今回は、マイヤーレモンピンクレモネードの葉っぱを使いました。

フライパンにオリーブオイルを深さ1cm程度になるように注いで温めます。

トポトポ


オリーブオイルが温まったら生地をレモンの葉っぱに付けて揚げます。レモンの葉っぱを生地の中にくぐらせます。


葉の両面にたっぷり生地を付けて……


オリーブオイルの中に投入!

ジュワ〜


ひっくり返しながら、両面がきつね色になるまで揚げます。


こんがりしたものから油から上げ、②で用意しておいた砂糖をまぶします。

たっぷり付けてネ〜


キッチンペーパーの上で油を切ったら完成! 

うっすらレモンの葉っぱが見えています。


揚げパンみたい! だけど、レモンの香りがする〜

温かいうちに召し上がったほうがおいしいヨ


レモンの香りいっぱいの実食タイム

ついに、レモンの葉っぱを使ったスペインのお菓子パパラホテスが完成しました!

揚げているのになんだかさわやか


今回、使用したレモンの葉っぱは2種類。葉っぱの外側が黄色くなっているのがピンクレモネード、模様が入っていないのがマイヤーレモンです。

見た目では、どっちがどっちか分からない……

そうだネ。でも、食べると全然味が違うヨ

そうなんですね! では、さっそくいただきまー……

チョットマッテ!


食べようとしたところを、タオさんに止められました。

まずボクがお手本を見せるネ。こうやって食べるんだヨ


パクリ


うん、美味しいネ〜

ニッコリ


レモンの葉っぱは食べられないから、外側だけ食べるんだヨ

こういうこと


なるほど!

レモンの葉っぱの香りが生地に移るから、食べると口の中にレモンの風味が広がるんだヨ


タオさんのお手本を参考にしながら、私もいただきました。噛む加減が分からず、ついついレモンの葉っぱを噛み切ってしまいそうになります。……が、しかし。

美味しい!


レモンの香りが程よく生地に移り、噛んだ瞬間、口の中にふわっと爽やかな風味が広がります。シナモンの香りとの相性も良いです。

……ううん、レモンの葉っぱ、侮れませんぞ。

マイヤーレモンの葉っぱの方が、しっかり香りが移っているネ。ピンクレモネードの葉っぱはちょっと香りが薄めかな……

うーん、言われてみれば……。でも、ピンクレモネードもやさしい味わいで、私は好きです

ソオ? それならヨカッタ


他のスタッフにも試食してもらいました。

(どんなリアクションかしら、ドキドキ)

ポケマルスタッフA:美味しい!

ポケマルスタッフB:自分はマイヤーレモンの方が好きかな


なんて、ステキなリアクション! 種類の違うレモンの葉っぱを使えば、食べ比べもできてお楽しみも倍なんですね。

カンタンにできるから作ってみてネ〜


これなら、私にもできそうです。むしろ、「レモンの葉っぱを手に入れる方が大変なのでは……?」と思うほど。だって、スーパーでレモンの葉っぱを売っているところなんて見たことがありません。

でも、生産者さんから直接買えるポケマルであれば、今回のように農家さんとのご相談で手に入れることも可能なのです。

……ううん、ポケマル、侮れませんぞ。


はじめての食材に出会えるワクワク感と、その美味しさを知った時の幸福感。自分がそうであったように、ポケマルを通してこの感覚をもっと多くの人に体験してもらえたらいいな……なんてことを考えずにはいられなかった宅野なのでした。

柳坪さん、葉っぱを分けてくださりありがとうございました! そしてタオさん、ステキなレシピをありがとう!


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【ご注意】レモンの葉っぱは商品に含まれていません。採りすぎるとレモンの木へのダメージもあるので、あまりたくさんはご用意できません。葉っぱが必要な場合は生産者さんに相談してみてくださいね。

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Writer

宅野美穂

東京都生まれ。宣伝会議 編集・ライター養成講座32期受講。都内を中心にライターとして活動中。主な執筆ジャンルは飲食関係、ライフハックなど。趣味は読書と音楽鑑賞。ポルノグラフィティと推理小説があれば生きていけるアラフォー。ポケマルに出会ったことで食に目覚め、今は料理や食材について勉強中。

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