私たちのいぶりがっこは、いろんなりんご農家さんから現役を終えた木を譲り受け、大切にいぶし木としてその命を大根にいただいています。
今シーズン、例年にはないほどの大雪に見舞われている横手市りんご農家の佐藤和也さんのお宅から、春にはもらってほしいりんごの木がたくさんありますと連絡がありました。それは嬉しい気持ちより、たとえ自然相手でもとにかく切なくなりました。りんごの発送、休む暇がない自宅の除雪などをこなしていたら、りんご畑の除雪作業へたどりつけないのは想像ができます。
微力かもしれないけど、なんも、なんもの精神!
困った時はお互い様!
スコップたないで除雪のお手伝いに行ってきました!あ、スコップ持ってってことね。
いいお天気の中、偶然にも菊地晃生さん率いる除雪ボランティアのみなさんと一緒に頑張りました!
支柱のような木は3m50cmあるそうですが、見えているのは私の身長ほど。ってことはこの雪は約2mもあるわけです。枝がどんな風になっているかがわからないので、ガツガツスコップを入れて雪を掘るわけにはいかない。雪の重みで苦しいであろう枝を見つけると、急いで出してあげたくなる。すでに折れてしまっている木もたくさんあったけど、救えた木もたくさんあったと信じたいです。何より、生産者の佐藤和也さんが、みんなで頑張ったりんご畑を見て、春が来るのが怖かったけど、すごく素晴らしい景色です。と笑顔を見せてくれたのが今日1番のご褒美でした。
そんな佐藤さんのりんごの木でいぶした大根で漬けたいぶりがっこは、間もなく樽あげを迎えます。