【つながるポケ○(マル)日記】レスキュ〜!規格外商品でフードロス削減に取り組むーきくらげ農家・副島耕一さんー

※こちらではポケットマルシェ公式noteにて2022年11月に公開した記事を再掲載しています。




実家の母にプレゼントしたら、 美味しい春雨サラダで返してくれました。
わさびドレッシングに白美茸もからみ、 食感もいい感じで、すごくおいしかったです!このサイズ、本当に使いやすいですね。


これは、オンラインマルシェのポケマルで、規格外のミニきくらげを購入したユーザーさんからのごちそうさま投稿です。

白い花びらのような白美茸という「白いきくらげ」、これまで「規格外」として処理されていた食品ですが、逆に小ぶりで使い勝手が良く、見た目も可愛いと好評になりました。


ポケマルユーザー・秋ノ助さんの投稿より


これまで販売するにはあまりにも小さいサイズであったため、知り合いにサンプルとしてお渡しする程度だったのですが、これが逆に使いやすいと好評になり、規格外商品の出品に踏み切ったと言います。

今回は、佐賀県唐津市のきくらげ農家でフードロス削減にも取り組む、副島耕一さんに注目してみたいと思います。


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規格外商品として、ミニサイズのきくらげを出品している副島さんですが、ポケマルの出品でユーザーさんへ商品を発送する際に心がけている大切なことがあるそうです。


「味がない」きくらげだからこそ!私なりに”人間味”という味をつけてお送りしたいと思っています。


そっけない感じで商品だけが送られてきたら、すごく寂しいですよね?商品を発送する際、ひとつひとつ心を込めて発送するようにしているんです。

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耕一さんのお父さま(社長)は子どもの頃から切り絵が得意でした。時間があるときには切り絵を作って、商品を梱包するダンボールの内蓋にお礼のメッセージと一緒に貼り付けてお届けすることがあります。

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蟻、クワガタ、カブトムシ、カマキリ、蜂などなど・・・、昆虫が苦手な方もいらっしゃると思うので、普段は無難に蝶々の切り絵を貼り付けることが多いそうですが、商品購入の際にDMでリクエストをいただければ、希望の昆虫のかたちを社長が手作りしてくださるそうです!


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左から社長(お父様)、耕一さん

せっかくだったら私たちが大事に育てた きくらげをお客様にもワクワクしながら楽しんでほしいとひと工夫を加えています。

ポケマルユーザー・ちはるさんの投稿より
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通販サイトも色んなサイトがあってそれぞれ特徴がありますが、ポケマルの一番の魅力といえば、全国各地のお気に入りの農家さんを見つけて直接やり取りしながらお買い物できるところだと思うんです!

そう話す耕一さん、ユーザーさんからもよく手紙の内容についてのお返事をメッセージでいただいているそうです。

日によってはどうしても忙しくて何も工夫が出来ないこともありますが、ユーザーさんが受け取ったときに自分だったらどう感じるかな?というのを第一に考えて、商品の出荷を行っています。

「今の季節だと○○に入れると美味しいですよ!」
「この間こうやって食べたら美味しかったですよ!」などなど、

きくらげってなかなか主役の食材にはなりにくいですし、そうそう何度もリピートをいただくという事もないんですが、中にはすでに10回以上もご注文をいただいているユーザーさんもいらっしゃいます。

「私は普段はこうやって使ってるんですが、今回はお手紙に書かれてたように○○に入れてみたんです!そうしたら本当にすごく美味しかったです!」

…といった感じで、ユーザーさんから直接感想をいただくと、こちらも「今度は何を書こうかな」と楽しくなってきます♪

そう話して下さった副島さん、確かに食材自体は白くてあまり味のないきくらげですが (^_^;) 、生産者さんからの色彩豊かな思いが副島さんのきくらげにはたくさん込められていました。

ポケマルのサービスを通じ、生産者さんと消費者さんの距離が近くなったことで、今まで注目されていなかったミニサイズのきくらげが商品として売り出されるようになりました。

日本の食品ロスの状況は522万トン、国民1人当たり食品ロス量は1日約113g、これはお茶碗約1杯のご飯の量に近い量が毎日廃棄されているといわれています。

生産者さんと消費者さんの意識の変化で規格外の概念にも少しづつ、変化が見られるようになるかも知れません。



 

Producer

 

 
 副島耕一 | グレイスファーム|佐賀県唐津市   



 町に信号機が一つしかない(!)という佐賀県唐津市の片田舎で、父親(社長)と共にきくらげ農家を営んでいます。

福岡県出身の37歳。
日々4人の娘を育てながら栽培に励んでいます。
栽培の他に、広報・ECの運営も担当しています。


     






   

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