足立 章 | 陽だまりの里 足立柿園
2026.1.23農作物に病気や害虫が発生する仕組み
こんにちは、陽だまりの里 足立柿園です。
静岡県浜松市で、次郎柿と太秋柿の栽培と販売をしている柿農家です。
先日、農業の研修会に参加した際、病気や害虫が発生する仕組みについて発表してくださった方がいました。
とても分かりやすく、なるほどと思う内容だったので、今日はそのお話を紹介したいと思います。
農作物に病気や害虫が発生するには、大きく分けて三つの要因があるそうです。
一つ目は「主因」です。
これは、病原菌や害虫そのものを指します。
柿でいえば、炭疽病菌や落葉病菌、カイガラムシ、ヘタムシ、カメムシなどがこれにあたります。
二つ目は「誘因」です。
これは畑の環境のことを指します。
高温や干ばつ、長雨や日照不足といった天候の影響や、土壌のpH、保水性や排水性といった土地の環境が含まれます。
三つ目は「素因」です。
これは作物そのものの健康状態のことです。
生育が悪かったり、根の量が少なかったり、チッソが不足していたり、水分が十分でなかったりする状態を指します。
この「主因」「誘因」「素因」の三つが重なったときに、作物は病気になったり、害虫の被害を受けやすくなるそうです。
人に置き換えると、分かりやすい話だと感じました。
体調が悪く免疫力が下がっていると、ウイルスにかかりやすくなりますし、環境が悪ければ病気にもなりやすくなります。
農作物の病気や害虫対策というと、一般的には農薬を使うことが多いですが、
この三つの要因を理解していれば、農薬だけに頼らない考え方もできるようになります。
天候のように人の力ではコントロールできないものもありますが、
土づくりによる適切なpH管理や排水路の整備、有機物の投入による土壌環境の改善などは、自分たちで取り組むことができます。
また、土壌診断を行い、過不足のない施肥を心がけたり、健全な苗を育てたりすることで、作物の状態もある程度整えることができます。
人も、健康で清潔な環境にいれば、多少ウイルスがあっても病気になりにくいのと同じだと思います。
足立柿園でも排水路の設置や有機物(堆肥)を畑にまく土づくり、夏剪定や芽欠きによって風通しの良い、病害虫が発生しにくい園地づくりに取り組んでいます。
しかし、この研修を聞いてまだまだたくさんやれることがあるなと思いました。
柿やリンゴなどの果樹栽培では、農薬散布が必要とされる場面もありますが、
土壌を整え、樹を健全に育てていくことで、少しでも使用量を減らせる可能性はあるのではないかと感じました。
これからも、召し上がってくださる方が安心して食べられる農産物をお届けできるよう、
学びと実践を重ねていきたいと思います。
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