昔々の話だから言っちゃうけど、豆大福を企画した事がある。「漬物屋の作る豆大福」だから豆は漬けなくちゃと、まず1%塩水に漬けた。豆だけは美味しいが、大福では全く塩感がない。3%でも同じ。その次は10リットルの水に1Kgの塩。豆だけでは塩苦いが、大福ではいい感じの塩感。約9%だ。
なんでこんな話を書いたかというと、なす漬けを父から引き継いだときに、5500mLの水に550gの塩というレシピで、同じ濃度だったからだ。おんなじ血が流れていると思ったものだ。塩苦いのを知っているから「これはダメなのも分かった」。
確か2年目には今の塩分濃度にしたはずだ。みりんを減らして3年目には今のレシピになっていたと記憶している。
化学農薬を使わないので、何かの虫に悪さをされる。写真のようになったのは初めてなのでなんだかわからない。それでも全体がなる訳では無いのでなんとかなっている。
もし農家に聞かれたら「農薬は使った方がいいものができる」と言う。私もいいものは作りたいが、化学農薬は次の日の収穫ができない。そうすると畑で捨てる手間はかかるし、漬けができない日になる。段取りが悪くて仕事にならないのだ。
こうしたなすは、症状が軽いものは「訳あり」ラベルの商品にして、地元だけで売っている。今年の千円セールはもう終わるが、来年は千円=訳ありにして、2千円、3千円をつたえおばあちゃんのなす漬けと、水茄子漬という構成にしようと考えでいら。
それより、千円セールを1680円セールくらいにして、訳ありは入れない方がいいのか、迷うところだ。意見があったら知らせてもらつたら嬉しいかもしれない。よろしくです。
という訳でポケマルのなす漬けそろそろ終わりです。あとは仕入れなすで地元だけで、ひと月ほど売ります。お寄りの際はお土産にご利用ください。