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久々の雨。 農家さんは作物を育てるために畑に肥料を撒きます。 では、海苔をはじめとする海の植物の栄養は？ その栄養は元々海にあるわけではなく、川から運ばれてきます。 川の上流の山や森で作られ蓄えられた栄養分が、雨が降ることによって川から海へと流れ込みます。 今、有明海では海の栄養が不足しています。 そのため、漁場によっては栄養失調によって海苔の色がさめた、色が浅くて黄色っぽい海苔が生産されています。 海苔は色が黒いほど評価が高く、色が浅くなるほ価値が下がり、ひどいものは買い取ってもらえません。 それは、ダイレクトに海苔生産者の収益に反映されます。 幸い、うちはまだ色調が悪くなった漁場はありませんが、黒くない海苔を生産せざるを得ない漁場もあります。 この雨が、有明海で海苔漁を営むみなさんの恵みの雨となりますように。

ご報告が遅くなりましたが、年末の冷凍網（海苔の2期作目）張りから9日目の1月5日、冷凍網の初摘みを始めました！ 初摘みにしてはちょっと伸びてたけど、まずまずの食味、仕上がりです。 今年の初摘み海苔は甘くて美味しい！ うちだけでなく、他の海苔漁師さん達も今期の海苔は美味しいと言っているから、例年より美味しく育つ海況だったんでしょう。 現在販売している『藻紙』は、秋芽網（1期作目）の初摘み海苔の中で一番美味しかったものです。 そして、その在庫が尽きたら冷凍網の初摘み海苔の中で一番美味しかったものに切り替わります。 つまり、『藻紙』はアリアケスイサンで生産された初摘み海苔の中でも特に美味しかったものだけを使っているんです。 令和3年度のアリアケスイサンの美味しい初摘み海苔『藻紙』、ぜひお試しください。 そして、また昼夜関係なく海に出る毎日が始まりました。 今日から時化で海に出れない日以外は海と乾燥工場往復の日々。 しかし、年々海の環境が悪い方に変化する中、いつも通り生産できるということの有り難さを噛みしめています。 たぶん、疲れてしんどくなってきたら忘れてしまうかもだけど。 その有り難さを忘れないように努めます。

あけましておめでとうございます。 元旦は、船に感謝とこれからもよろしくの気持ちを込めて、各所にお神酒を垂らし、船の上でプチおせちをいただいてきました。 海仕事始めは本日2日から。 そして、冷凍網（海苔の2期作目）の初摘みは4日か5日からの予定です。 大晦日は、ありがたいことに仕事が納まらず、ご注文いただいた海苔の発送作業をしていました。 お正月用に藻紙が欲しいというご要望をたくさんいただいていましたが、12月中旬に販売再開したものの、全国のお取扱い店様からのご予約分で完売してしまい、ポケットマルシェなどの産直ECサイトのお客様まではお届けできませんでした。 大変お待たせして申し訳ありません。 その藻紙ですが、いよいよ明日の仕事始めとともに販売再開します！ ぜひチェックしてみてくださいね。 皆様、今年もアリアケスイサンをよろしくお願いします。

ご報告が遅くなりましたが、年内の海苔生産が終了しました。 有明海では毎年各県魚連ごとに秋芽網（海苔の1期作目）の終わりの日と冷凍網（海苔の2期作目）の始まりが決められますが、福岡佐賀両県は、今年は今月25日が秋芽網最終日で、27日から冷凍網開始と決まりました（寒波のため、28日に延期）。 今月中旬から余裕をもって終えることができるように、夕方から海苔網から海苔を根こそぎ刈り採って持ち帰り、そして朝から海苔網を撤去する作業を繰り返しました。 写真は、海苔網を手繰ってまとめ、撤去しているところです。 通常はある程度海苔を残して摘むのですが、撤去前は根こそぎ採ってしまうので量も増えます。 工場の乾燥作業時間も長くなり大変でした。 無事23日に全漁場の海苔網撤去と海苔の乾燥作業が終了しました。 今は秋芽網と冷凍網の間の短いお休み。 28日の夜明け前から冷凍保存した海苔網を出庫し、海に持って行きます。 冷凍網の初摘みは年をまたいで4、5日頃の予定です。 本来なら『藻紙』を年内に販売再開予定でしたが、お取扱店様のご予約分ですぐなくなってしまい、ポケットマルシェでは年明けてからの販売再開となります。 大変お待たせして申し訳ございません。 来年上旬には販売再開しますのでもうしばらくお待ちください。