北村広紀 | 自然栽培園 北村
2026.7.24知識は信頼になる。一人の営業マンから学んだ、真摯に向き合う姿勢
「なぜ、この人はこんなにも他社のことまで詳しいのだろう?」
先日、お電話をいただいた電力会社の営業担当者さまとお話しする中で、そんな素朴な疑問が浮かびました。
私の倉庫では現在、200V・3kWの電気を契約しています。 これまでも九州電力からアンビットジャパン、そして現在のハルエネ電気へと変更を重ねてきました。しかし最近、料金体系の変化や代理店の対応など気になる点がいくつか出てきており、「そろそろ見直しの時期かもしれない」と感じていたのです。
これまでにも数々の新電力会社からご提案をいただきましたが、どこか腑に落ちず、決定打に欠けていました。そんな中、今回ご提案いただいたのが「エネオス電気」でした。
長年抱いていた疑問をいくつか投げかけてみると、その担当者さまは、驚くほど的確に、そして分かりやすく答えてくださったのです。
「電力のことを、本当によく勉強されているな」
感心してその理由を尋ねると、返ってきたのはとてもシンプルな言葉でした。
「お客様から質問をいただくたびに、自分で調べているんです」
信頼は、日々の積み重ねから生まれる
その一言に、ハッとさせられました。
最初からすべてを知っている人などいません。 お客様の疑問に真摯に耳を傾け、分からないことをそのままにせず、自ら調べて自分の言葉で説明できるようにする。その地道な積み重ねこそが「確かな知識」となり、やがて揺るぎない「信頼」へと変わっていくのだと実感しました。
今回、私が契約を決めた理由は、単に「電気代が安くなるから」ではありません。
お客様の疑問をごまかさずに向き合う誠実さ
現状に満足せず、学び続ける姿勢
そのお人柄に深く共感し、「この方なら安心して任せられる」と心を動かされたからです。
人は、ただ価格が安いという理由だけで大切な決断をするわけではありません。長く付き合うものや価値あるものを選ぶとき、最後に私たちの背中を押してくれるのは、相手への「信頼感」ではないでしょうか。
自然栽培と向き合って40年。私自身が学び続ける理由
今回の体験は、私自身の仕事である「米作り」についても深く考え直す、素晴らしい機会となりました。
私は40年にわたり、農薬や化学肥料を一切使わない「自然栽培」でお米を育ててきました。 長年の経験があるからこそ、自然栽培の魅力や苦労については、いくらでも自分の言葉でお伝えすることができます。
しかし、他の栽培方法については、まだまだ知らないことが多くあります。
一般的な農業では、どのような目的でどんな農薬や除除草剤が使われているのか
残留農薬について、現代の科学ではどのように捉えられているのか
自然栽培という道を選び、その魅力を皆さまにお届けする立場だからこそ、自分の知っている世界だけに閉じこもるのではなく、異なる視点や科学的な情報にも素直に耳を傾けるべきだと感じています。
自分にとって都合の良い情報だけを集めるのではなく、分からないことを一つひとつ調べ、学び、自分自身で納得したうえでお伝えする。 それこそが、皆さまの心に届く「誠実な言葉」になるのだ信じています。
「知識」とは、学び続ける姿勢そのもの
「知識」とは、単に人より多くの情報を持っていることではありません。 相手の疑問に寄り添い、分からないことを謙虚に学び続ける姿勢そのものです。
そして、その姿勢の先にしか「本物の信頼」は生まれません。
長年培ってきた経験に甘んじることなく、常に新しい知識を取り入れながら、皆さまに心から信頼していただける農家であり続けたい——。
一人の営業マンとの素敵なご縁からいただいたこの大切な学びを胸に、これからも真摯にお米作りと向き合ってまいります。
心からの感謝を込めて。
YouTube動画:信頼の鏡:学び続ける姿勢からの教訓
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