方波見真人 | 方波見牧場@デュロック純粋種
2019.02.07岐阜県発、豚コレラ発生についての対応について
お世話になっております。茨城県鉾田市方波見牧場の方波見真人です。
この度、岐阜県、他5府県で発生した豚コレラについて各所で報道されています。
Twitterなどでも拡散されており、消費者の皆様も不安に思われていると思いますので、豚コレラについて説明と、当牧場対応、今後についてをお話しさせていただきます。
<豚コレラについて>
豚、いのしし固有の家畜伝染病です。牛、鶏、羊などの他の家畜には感染しません。
豚が豚コレラに発症すると高熱と食欲不振になり、急性結膜炎を発症します、死亡率は高くありません。
ただし感染力が非常に高いため、他農場の感染を防ぐため感染が確認されると
家畜伝染予防法で殺処分することが義務付けられています。
仮に、豚コレラに感染した豚肉を食べても、人に感染することはありません。
<方波見牧場の対応>
鹿行家畜保健衛生所の立ち入りによる、定期的な血液検査を行っております。
牧場の住所は非公開とし、関係者以外の立ち入り、見学などは一切行っておりません。
当牧場では飼料に麹菌を与えることにより、腸内バランスを整え免疫力を高めています。これまでもオーエスキー、伝染性胃腸炎、
PEDなど、ウイルス性の疾病は約50年の歴史の中、一度も発生したことがありません。
<今後について>
豚コレラにつきましては、日本で開発された素晴らしい豚コレラワクチンが存在します。
豚コレラの清浄国(豚コレラが発生していない)として認められるためにはワクチンの接種を中止しなければいけません。
また、清浄国でなければ豚肉は輸出を行うことが国際獣疫事務局(OIE)の規約により禁止されています。
そのため、約30年間、日本は豚コレラワクチンの接種を中止していました。
このワクチンを打つと豚コレラについては100%発症は防げます。
しかし、この豚コレラワクチンの接種は、農水産の許可なく購入、接種できません。
当牧場としては、現在の日本の状況を考えると、殺処分で感染防止をすることは得策ではないと考えています。
日本で開発された素晴らしい豚コレラワクチンが存在し、緊急のための備蓄が存在します。
緊急に豚コレラワクチンを接種し感染を防ぐことが、日本の養豚産業の守ることにつながります。一刻の早い農水省の判断を望んでいます。
方波見牧場の対応でもご説明した通り、より一層、感染防止策を強化していく所存です。
方波見牧場 方波見 真人
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