沼津の海の幸を知る
沼津の海の人を知る
育てた魚に、責任を。
Farmed fish

沼津の海では、獲るだけでなく、魚を「育てる」漁業も盛んです。特にマダイとマアジの養殖は、品質と安定供給の両面で高く評価されており、全国的にも珍しい規模と技術を持つ産地として注目されています。内浦湾や西浦の穏やかな海域に設けられたいけすで、地元の漁師たちが手間ひまをかけて育てる魚たちは、見た目も美しく、食べてもしっかり旨みが乗っています。
沼津の養殖が優れている理由は、地形と自然条件の良さにあります。富士山から流れ込む栄養豊富な水と、波の穏やかな湾の環境が、魚にストレスを与えず、すこやかに育てるのに適しているのです。餌の配合や給餌のタイミング、魚の大きさごとの選別など、日々の管理はすべて人の手によるもの。「育て手」の技術と誇りが、一尾一尾に込められています。
マダイやマアジは、刺身・塩焼き・煮付けなど、どんな料理でも美味しくいただけます。養殖ならではの脂のりの良さや、身の締まりは、家庭料理でも扱いやすく、ふだんの食卓でもごちそう気分を味わえる食材です。切り身やフィレ加工された商品も多く、下処理いらずで手軽に楽しめるのも魅力のひとつです。