40年越しの復活。伝統野菜「相馬土垂」をここから始める

探しだすまで4年以上かかりました。

相馬市でこの名前を正式に公表するのは何年ぶりになるのかわかりません。

今から40年以上も前にこの地で栽培されていたという伝統野菜、相馬土垂(そうまどだれ)がついに復活します。

最後の栽培者として市の方で残した書類に名があった、南相馬市のおじいさんに畑まで来てもらい確認もしてもらいました。

「これが土垂だ。たいしたものだ。よく見つけだしたな。」

短い言葉一つ一つが嬉しかった。

相馬市のみんなが手離してしまった伝統。

先祖たちからの想い。

この地にかつてあったであろう里芋畑の光景を、もう一度やり直せる。

復活させたことがゴールなのではなくて、ここからが始まりです。

僕らはもう一度相馬市の伝統野菜を守り、必ず次の世代に繋げます。

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一年目はまだまだ種子を増やすのが目的としてほとんど販売までには至らない現状ですが、相馬市が誇る農産物として、必ず全国に届けられるものにします。

やがて相馬市の飲食店や旅館等で当たり前のように相馬土垂が食べれるようになり、相馬市のお土産品として他県から来た方々が相馬の伝統を買って帰れるようになる。

相馬土垂を栽培する農家も増えて皆で伝統とこの地を守るようになり、芋煮会はこの相馬土垂でこの地の皆がやるようになれば、すべてが繋がりうまくいくようになると思います。

今まで繋がらなかった消費者と生産者と飲食店や旅館などがもっと繋がる一つのきっかけになれる。

そんな可能性広がるこの里芋を息子と掘り起こしながら、まずはうちの家族で里芋のけんちん汁をいただきました。

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この味を相馬市の皆に、全国に、あと少しで届けられます。

どうぞ相馬市唯一の伝統野菜を、御期待し楽しみにお待ちくださるよう、宜しくお願い致します。

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(2016.10.21)

 

Writer

福島県相馬市

菊地将兵

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