「最高の食べもの」のチカラ

初物の卵が産まれました。

今日の朝、いつものようにニワトリの世話をしていると、まだ一度も産卵をしていない100羽のニワトリ小屋の中に、1つだけ小さな小さな卵が地面にコロンと落ちていました。

ヒヨコだった鳥たちも6ヶ月という時間をかけてようやく大人になり、100羽いる中でわずか1個というこの貴重な卵をいただける日が、僕ら家族にとっていつも恒例のことながら毎回特別な日と感じております。

この卵は息子と娘のために大事に家まで持って帰り、子供たちのお昼ご飯となりました。

子供たちが食べる卵かけご飯には、何もかけなくていいのです。

卵が持つ本来の味を、味覚を覚える大事なこの年齢のうちに味わってほしい。

何もかけなくても取り合うように食べてくれる子供たちのこの表情を見れたら、親としてもうこれ以上のものはありません。

この子達に、これからも本当に良いものを食べさせてあげたい。

福島、相馬で震災後に農家の子供として育つことを、お父さんお母さんの背中を見ながら誇らしいことだと感じて育ってほしい。

子供たちにいつでも胸を張れるように、僕ら夫婦はこれからも最高の相馬産の農産物を目指していきます。

僕自身が、子供から力をもらった1日でした。

(2017. 1. 30)

Writer

福島県相馬市

菊地将兵

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